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第百十四話 「さっきまでの笑いはどこへやら」
「夏帆と俺が付き合うのか?・・・
腹いてーー!!」
店長がお腹を抱えながら笑っていると
先ほどまで同じように笑っていた美名城が
「ちょっと何がそんなにおかしいのよ?
私と付き合うことのどこが面白いの?」
と不満げな表情へと変貌していた。
「あれ、さっきまで笑っていたような・・・」
駿の発言に素早く人差し指を口元に立てる太郎。
不満げな美名城に店長は
「だってよ、
夏帆と付き合ったら俺の時間(人生)が
果てしなく食われちまうからな」
「・・・え?
どういうこと???」
美名城含め、四人は目を丸くして店長を見つめた。
「あと、今、夏帆って・・・・」
孝也の中では呼び捨てで読んでいたことが
強く頭に残っていた。