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第百話 「同じ考え」
ようやく百話に到達しました。読んでいただきありがとうございます。これからも佐藤太郎の珍青春の模様を一歩一歩追っていきたいと思っています。みなさんも出遅れないように追ってきてくださいね(笑)
菊池の発言に
首を深く傾げる三人だったが、
「いや、ちょっと待てよ。
美名城先輩のカリスマ性と
タロ氏がこの演出を企画したということは別だろう。
仮にタロ氏を企画担当に
美名城先輩が選んだとしても
それがこの演出をタロ氏が考えたとは限らない。」
孝也の話に菊池が
「そんなことは分かってるわ。
でもね、あの美名城先輩が理由もなく
タロちゃんを企画の担当に抜擢したなんてこともないと思うよ。」
「早い話がタロ氏に聞けばわかることだが、
駿氏はどう思ってるんだ?」
急なふりに駿は
「美名城先輩のカリスマ性ははっきりとは分からないけど、
俺は菊池さんの考えと同じだ。」
「なに!?」
武士の駿が将軍の孝也の意見と反したことに
孝也は驚くが、駿はさして反応せずに話を続けた。