表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/18

第三話

読んでいただきありがとうございます。

我に返った俺はゲーム攻略を開始するためにまずはチートを発動する。


どう考えても全ステータスの中では最初はHPを10倍にするしかない。命は大事に。迷わず創造神の加護でHPを10倍に上げる。


浅野徹

LV1

HP750/750(創造神の加護)

MP50/50

力10

敏捷8

防御9

魔力8

スキル 片手剣LV1(スラッシュ)火魔法LV1(ファイヤーボール)創造神の加護


次にアイテムチェックだ。色々あったがそこまで多くはなかった。


銅の剣×1 銅の盾×1 旅人の服×1 ポーション×10 MPポーション×10 連絡用ノート×1 100000デリス


基本装備と回復アイテムと通過にノート。完全に初期アイテムだな。


銅の剣と銅の盾と旅人の服を取り出し装備する。


これで準備完了かな。


次にMAPを確認する。周囲の草原から少し離れたところに街がある。まずはそこへ向かおう。


いざ、街へ向かって歩いていく。初期MAPだけあって平和なものだ。

などと思っていたらスライムを発見した。


これは戦ってみるしかない。まずはやはり魔法だろう。火魔法LV1のファイヤーボールを試す。


だがここで肝心なことに気付く。魔法の使い方を確認していなかったのだ。慌ててファイヤーボールをチェックする。


ファイヤーボール サッカーボールくらいの火の玉を敵に向かって放つ魔法


「おいいいい!使い方だよ!使い方!!」


そうこうしていたらスライムがこちらに気付いて向かってくる。


とっさに剣で迎撃するも倒しきれずにスライムに体当たりをされる。


吹っ飛ばされ尻餅をつく俺にスライムは再度突進してくる。


「ファイヤーボール!」


とっさにそう叫んだ瞬間火の玉がスライムに直撃し、スライムは消えスライムの代わりにコインのようなものが2枚落ちた。


「魔法は声に出せば使えたのか。やられるかと思ったぞ。」


HPがどの程度減ったのか気になりステータスをチェックしてみる。


浅野徹

LV1

HP747/750(創造神の加護)

MP45/50

力15(銅の剣)

敏捷8

防御15(銅の盾)(旅人の服)

魔力8

スキル 片手剣LV1(スラッシュ)火魔法LV1(ファイヤーボール)創造神の加護


全然減ってない。むしろMPの方が減っているくらいだ。確かにあれだけの突進を受けたにしては尻餅ついただけだしな。焦って損した。


「そういえばこのドロップアイテムのコインはなんだ?」


おそらく通貨であるそれを拾って見てみると10円玉のような感じだ。恐らく銅貨なのだろう。

チェックしてみるが何も出ない。とりあえずポケットにでも突っ込もうかと思ったが思いついたことを試してみる。


「アイテムボックスに収納。」


するとコインは消えた。アイテムボックスをチェックしてみると


ポーション×10 MPポーション×10 連絡用ノート×1 100020デリス


なるほど。銅貨は1枚10デリスなんだな。という事は1デリスは1円くらいの価値だと考えて良さそうだな。


それにしても不親切過ぎるぞ矢沢さん。これくらいの説明はしておいて欲しいものだ。


しかしこれならプレイはしていけそうだ。


街への道を進みつつスライムをサクサク倒していく。


ファンファーレが2度鳴ったところでステータスをチェックしてみる。


浅野徹

LV3

HP747/1050(創造神の加護)

MP45/75

力25(銅の剣)

敏捷18

防御24(銅の盾)(旅人の服)

魔力15

スキル 片手剣LV1(スラッシュ)火魔法LV1(ファイヤーボール)創造神の加護


チートのおかげでHPだけ飛び抜けているがまだまだ安心できるステータスではない。


とりあえず早く街へ入って装備を整えるか仲間を集めるかして戦力を強化したい。


そろそろ街が見えるかどうかというところまで来たところで光が横切った。


光を目で追っていると止まったところにモンスターがいた。どう考えても序盤にいるモンスターでは間違いなくない。ハグ○メタルにそっくりだ。逃さないように追跡を開始する。あれがハグ○メタルなら魔法は一切効かなく素早い厄介なモンスターだ。しかし得られる経験値がけた違いで最高の獲物と言える。無論全くの別物と言う可能性もあるが。その可能性は考慮しない。

「スラッシュ!」

モンスターの後ろに回り込み斬りかかる。奇襲に成功したが金属を殴った手応えでダメージを与えられたのか全くわからない。モンスターは一瞬で距離を取り魔法を使おうとしている。


俺は魔法をかわしながら追いかけようとした。そこにモンスターの魔法が放たれた。雷の魔法なのか放たれたと思ったら俺の身体に命中していた。


かなり痛い。だが不幸中の幸いか麻痺などの効果はなかったようだ。


一刻も早く倒すべく追撃を放つが、あまりの素早さに攻撃を当てることが出来ない。


何度か空振りをしたところで、モンスターが突進してきた。光のような速さで鉄の塊が突っ込んでくるんだから超痛い。


慌ててステータスチェックをする。


浅野徹

LV3

HP358/1050(創造神の加護)

MP45/75

力25(銅の剣)

敏捷18

防御24(銅の盾)(旅人の服)

魔力15

スキル 片手剣LV1(スラッシュ)火魔法LV1(ファイヤーボール)創造神の加護


やばい。これやばい。このままだと確実に死ぬ。ラッキーなどと思わずにさっさと逃げるべきだった。何わざわざ自分から格上に喧嘩売っちゃってんの俺。


慌てて逃げ出す俺。後ろからは光速の魔法が飛んでくる。痛い。死への恐怖から逃げる足がすくむ。

それでも走り続けるが、ついに足がもつれて転んでしまう。


これまでか・・・。思えばゲームを半引きこもり状態でし続けバイトのような安い収入で細々とした生活をしていたところを訳分からん奴にゲームに放り込まれて死ぬ。こんな理不尽な死が俺の最後か・・・。


せめてこの世界で女キャラクターの1人でも拝んでから死にたかった。何か耳鳴りのような音がする。五月蠅い。これから死ぬんだ。せめて静かに安らかに死なせてくれ。


しかし待てど暮らせど痛みも死もやってこない。恐る恐る起き上がってみると目の前にモンスターが。


確実な死を目の前に後ずさるも腰が抜けて動けない。どうせなら寝てるところを殺してくれよ。何でわざわざ恐怖を与えてから殺すんだよ。モンスターに文句を言いつつ死を待っているとモンスターの様子がおかしい事に気付いた。微動だにしないのだ。というか死んでる。原型もない。


俺は恐る恐るモンスターをつついてみる。だがやはり反応はない。死んでる。


俺は慌ててステータスチェックをした。


浅野徹

LV21

HP158/7350(創造神の加護)

MP45/320

力227(銅の剣)

敏捷148

防御218(銅の盾)(旅人の服)

魔力126

スキル 片手剣LV2(スラッシュ)(十字切り)火魔法LV2(ファイヤーボール)(フレイムランス)創造神の加護 

☆☆☆☆



評価・感想お待ちしております

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ