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第二部のあらすじ、および、用語解説

ということで、第三部を始める前に、設定集を。

まずは第二部のあらすじおよび、用語解説です。

〜第二部のあらすじ〜



 一人の客から、かつての夫が死んだといううわさを聞いたトワロは、かつて暮らした町、ランデレイルへと向かう隊商にその身を預けた。

 しかし彼らは密林の中で野盗に襲われ、トリウィとラミアルという二人の少年らを残して全滅してしまう。

 ヒシュとして生を受けながら戦士にあこがれるトリウィ。父親を失い泣き崩れるラミアル。トワロなそんな二人を連れて、それでも子供がいるかもしれないランデレイルへと向かう。


 一方、ランデレイル城を手に入れたロウゼンたちは、ある危機に晒されていた。

 資金がない。兵力も足りない。このままでは、共闘契約が終わったと同時に、周りの勢力に攻め込まれても立ち向かうことができない。それでも動こうとしないロウゼンの代わりに、グルオンは何とかしようとあがき続ける。

 それでも森の民や野盗たちの参戦、そしてロウゼンの戦場における活躍もあって、何とかその危機も脱することができるのではという希望が見えてきた矢先のミューザ軍の侵攻。


 町や城に火を放ち、すべての住民を皆殺しにしようとするミューザ勢。ついにロウゼンたちはランデレイルを捨て、ロイズラインを奪い取ることを決心する。


 トワロたちもそのとき、ランデレイルに到着していた。自分の娘の面影を残す少女、マーゴを見つけたトワロは、彼女と接触しようとしたそのときに、戦いに巻き込まれる。

 少女を守るために戦ったトワロは、そのままロウゼンたちと行動をともにし、ロイズラインへと向かう。


 そして、最後の戦い。


グルオンとロウゼンはただ二人、ロイズラインを奪うため一万の軍勢の只中へと切り込んでゆく。傷つき、ついにひざをつくグルオン。彼女を守るため敵の刃を体で受け止めるロウゼン。力尽きたかに見える彼らに止めを刺すべく現れたのは、ロイズラインの城主だった。ロウゼンの手が、グルオンの剣を握り締める。

 そしてついに、ロウゼンはロイズラインを奪い取ったのだ。



第三部〜毒蟲〜へ続く。




用語解説


 アロウナ大陸――この世界に存在する二つの大陸のうちの一つ。密林に覆われ、常に動かぬ月を天上に抱き、さまざまな力を持つ人々が暮らす。およそ四千年(八百六十年……括弧内は十進法表記)前にベルカルク統一王によって統一され、それ以降統一法によって治められている。現在千(二百十六)足らずの城があり、それぞれが争って戦乱が絶えない。


 カイディア大陸――アロウナ大陸の反対側に存在する、もうひとつの大陸。力を持たない人々がいくつもの国に別れて暮らしている。アロウナとは盛んに交易している。


 月――この世界の静止衛星軌道上にあり、常に空の一点から動かない。そのため赤道直下にあるアロウナ大陸では、毎日正午に日蝕が起こり、真夜中に月蝕が起きる。この月から降り注ぐ力によって、アロウナではさまざまな現象が起きるといわれているが、その正体は不明。


 統一王――四千年前にアロウナ大陸を統一した人物。ベルカルク統一王。統一法を制定し、盾や目の逸話など、さまざまな伝説を残す。


 統一法――統一王により制定された法律。城下に暮らす民が納めるべき税や、戦の作法など、細かく決められている。契約とその遵守を中核にしている。


 キシュ――月の力を体に受け、超人的な力を発揮する人、または動物。主に戦士や農民として生活する。漢字表記は(鬼種)


 ヨウシュ――月の力を想いに受け、超常的な力を発揮する人、または動物。主に人の病を癒す法術師(治療師とも呼ばれる)として生活する。漢字表記は(妖種)


 ヒシュ――月の力を頭脳に受け、非常に高い知力を発揮する人、または動物。主に商人や城に使える官僚として生活する。漢字表記は(秘種)


 ケンシュ――ヒシュが成人した後、キシュやヨウシュの力を合わせて発現したもの。どちらの力も幼いころの修練がないためか、本来のキシュやヨウシュと比べても劣ることが多い。漢字表記は(顕種)


 法術――ヨウシュが想いに乗った月の力を効果的に使うため、長年にわたって研究されてきた、呪文や、印、呪符、法陣などの術式。これらを使うものを法術師と呼ぶ。転じて、術式によらないヨウシュの力自体を法術と呼ぶことも。


 法剣術――ヨウシュがその力を己の体に作用させ、戦士のように戦う術。それらを使う法剣術士は、密林の中に里を築き、傭兵としてさまざまな城に派遣されている。ケンシュには身に着けることができないとされていたが……


 後付け(の剣)――剣の種類。普通の剣に、力の紋様を刻み込んだもの。普通の剣ではキシュの力で打ち合わされたときにすぐ折れてしまうため、このようなものが考案された。


 元打ち(の剣)――剣の種類。ヨウシュの鍛冶師が剣を鍛える際、鋼自体に力を封じたもの。キシュの手にある限り折れることはまずないが、数が少なく非常に高価。槌目が蝶の鱗粉状に輝く。


 森の民――密林に暮らす人々。町の人間とは違い、統一法に縛られない。シュタウズ、クア、シェルミ、ガラムなど、風習の違うさまざまな部族がある。


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