あるはずのない立候補書
修正後です、どうぞ。
だい1話~あるはずのない立候補書~
神城若葉。
とある高校に通う1年生です。
高校に入学して、まぁ慣れてきたかなぁと思い始めている、
どこにでもいそうな高校生です。
特徴といえば、
とくちょうといえば、
トクチョートイエバ、
「……すいませーん、台本に書いてないんですけどー。
こっちだって、台本に書いてあることでしか、天の声できないよ!!
……え? ないの? とくにないの? ……まじでですか?」
コホン。
と、特徴が特にないのが、特徴です!
ここで、お知らせ。
天の声とか地の文ってありますよね?
あれが、主人公ではない、だれかしらが言ってるという設定です。
さっき、しゃっべてたの誰? となった方、もうしわけございません。
そういう仕様です。
強いて名前をつけるなら……うーん……
『天ちゃん』で。 これでいきましょう。
はい、じゃあ、これからも私の美声を想像してお読みください。
そして今、若葉くん。
何をしてるかっていうと、
おやすみ中です。
そろそろ、目覚まし時計が。
3、2、1、
ピー……ピー……
うわっ、まさかの機械音。
「ふぁー……もう朝か……今、何時だ?」
若葉くん、目覚まし時計で、時間を確認。
「何だ、まだ八時か……ん? は、八時……?」
冷や汗をかく若葉くん。
……わかります。この後の展開。
やっべー、遅刻だー! ってやつですね、はい。
「……ま、いっか。今日はさぼろー」
なにこの展開? 予想GUYです!
え? 主人公、非行に走るの?
トントン……
ドアをノックする音です。
「なーにーがー、さぼるだ? バカ息子ぉおおぉお!!!!!!!」
バーン……
ドアを蹴破る音です。
若葉くんの襟首をつかむ女性。
ここで、すかさず若葉くん。
「う、うっそーん♪」
ブチッ……
血管が切れる、いわゆる怒ったときに聞こえる音です。
「くだらねぇ嘘言ってねぇで、着替えやがれぇぇぇええぇ!!!」
「すいませーん!!」
すばやく着替え始める若葉くん。
えっと、まずひとつツッコミを入れてから、この女性の解説を。
ドア蹴破って入ってくるくらいなら、ノックなどするな!
はい、じゃあ解説。
まぁ、察したとは思いますが、若葉くんのお母様ですね。
お名前は神城葵。
年齢は……ヒ・ミ・ツ
って言わないと夜道に気をつけなければいけなくなるので、ご勘弁。
いわゆる禁則事項です♪
まぁ、ここから若葉くんが朝飯食べずに学校に行くところをダラダラ説明するのも、
めんどくさいもとい、どうでもいいので、
場面が変わって、若葉くんの教室。
「ハァ、ハァ……」
息切れですね。ダッシュしたんですね。
まぁ、葵さんが若葉くんが家から出て行くときに言った言葉が、
「いってらっしゃーい。……遅刻したら……ウフフフフフ」
です。
まぁ、遅刻したら、主人公不在ということで、この話終わっちゃいます。
「……ギリギリセーフね。なんでもっと早く起きないの?」
い、いつの間にしゃべりやがって!!
コホン。
この少女は、愛鳥すずめさん。
なんか、鳥!って感じの名前ですがスルーで。
容姿は、簡単に言うと美少女です。
黒い髪で、髪型はロング。
引き締まったおなか。
カモシカのような足。
大きい瞳。
……ま、まぁ、私こと天ちゃんの次にかわいいくらいなんだからねっ!
若葉くん、息を整えたみたいです。
そして、一言。
「理由?簡単さ。目覚まし一時間、かけ間違えてたのさ」
……そんなことかっこよく言っても……ね?
「というか、あなたは誰でしたっけ?」
若葉くん……覚えときましょうや。
「……クラス委員の愛鳥すずめ」
一ヶ月経ってるのに、誰? って言われればそりゃ、テンション下がりますよねー。
「あ、あぁ……クラス委員の……」
「思い出した?」
「も、もちろん」
本日2回目の嘘です。
「まったく、次期町長候補なんだから人覚えなきゃ!」
「だよねー」
「そーだよ」
「ごめん、ごめ……はい? い、今なんとおっしゃた?」
「え? そーだよ。って」
「いや、その前」
「え? えーと、バカなの? 死ぬの?」
「いや、それは初耳だよ!! なに、言ってんの! ちゃんと、そーだよ。の前の言葉を正確に言って!」
「え? えーと、まったく、次期町長候補なんだから人覚えなきゃ! かな?」
「正解! ……次期町長候補? 何のこと言ってんの?」
「え? だってお父さん、立候補書持ってたよ」
「え……」
スピー、スピー。バチン!
ね、寝てなんていないんだからねっ!
はい、解説ですね。
えっと、すずめさんのお父さんは、現町長です。
え? そうだったの?
……したがって、町長立候補書は、すずめさんのお父さんが持ってるわけでして。
まぁ、こんな会話を昨日してました。
ターイムスリーップ!!
「すずめ」
「何?お父さん」
「お前のクラスの若葉って子、町長に立候補するみたいだな」
「ふぇ?本当に?」
「あぁ、ここに立候補書あるしな」
「どれどれ……本当だ、神城若葉……若葉くんってそういうのやらなそうだけど……」
「まぁ、いいじゃないか」
「そーね」
と、こんな感じ。
ほかに候補者まだいないみたいなので、決定かもしれませんね。
箱に一枚しか入ってなければ、それを引くことになりますし。
すずめさんのお父さんはやらないみたいですし……
はい、じゃ若葉くん気を取り直して、どうぞ。
「う、うっそーん……」
天ちゃんの扱いが難しかった。
つらいものがあるぜ。
おかしなところがあれば、言ってください。
納得したら直しときます!
少し修正しました。
まだまだ、おかしなとこは受付ます。