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第3話:師匠、求婚、そして誓いの夜


初クエストの報酬を受け取ったハルモニアの一行は、宿屋の食堂でささやかなお祝いパーティを開いていた 。テーブルには温かいスープとパンが並び、戦い抜いた安堵感が漂っている。


「ユウマさん、あの時の魔法……すごかったです!」 ハルトが興奮した様子で身を乗り出した 。最初はユウマの加入に反対していたハルトだったが、その圧倒的な実力を目の当たりにして、瞳には尊敬の色が混じっている 。「俺、あんな風に魔法を合わせられたことなんてなくて……。あの、もしよかったら、俺を弟子にしてくれませんか、師匠!」


「えっ、師匠だなんて。僕も教えるのは慣れていないんだけど……」 「いいじゃない、師匠! よろしくね、師匠!」 強引に「師匠」と呼び始めたハルトに、ユウマは困り顔で苦笑いを浮かべた 。


そこへ、赤髪のマイがユウマの隣を陣取り、顔を赤らめて猛アプローチを仕掛ける 。 「ねえユウマ、あたい決めたよ! 冒険者なんてやめて、あんたのお嫁さんになる! 料理だって頑張るから、結婚しよう!」 「マイ、嬉しいけど……僕は女性には興味がないって、いつも言っているだろう?」 「そんなのあたいが振り向かせてみせるって! ユウマの好きなタケヒロって人よりも、絶対にあたいの方が可愛いんだから!」 ユウマのタケヒロへの想いを知る良き理解者でありながら、めげずにアタックを続けるマイのバイタリティに、ナミアが呆れたように毒を吐く。「……諦めの悪さはSランク級ね」


宿屋:男子部屋


宴も終わり、静まり返った夜の男子部屋。カケル、ハルト、そしてユウマの3人は、布団の中でそれぞれの「夢」について語り合っていた。


「ユウマ兄さん、本当に行くんですか? ……Sランク」 カケルが不安げに尋ねる 。Fランクの彼らにとって、それは神話のような遠い目標だ。


「ああ、必ずね。僕はSランクに到達して、女神様に願いを叶えてもらうんだ」 ユウマは天井を見つめ、決意を口にした。「僕は……離れ離れになったタケヒロと、正式に結婚したい。同性婚を認めてもらう。それが僕のたった一つの願いなんだ」


部屋が静まり返る。重い告白かと思われたが、ハルトが力強く頷いた。 「いい目標じゃないですか。師匠。俺は特に願いなんてないけど、師匠をそこまで連れて行けるくらい強くなってみせますよ」 「僕も……ユウマ兄さんのために頑張ります。」


仲間たちの温かさに、ユウマは胸の奥が熱くなるのを感じた。 その時、ユウマの腹部が淡い光を放ち、小さな胎動が起きた。

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