第1話 はじまり
漫画のプロットから、物語風に書き起こしています。随時、変更予定で、お見苦しい点はお許しを。
―――涙にこんなに種類があるなんて思ってもみなかった。
昔むかしのギリシャのとある場所、とある王国。
偉大なるギリシャの神々の息吹が、そこらかしこに感じることができる、その王国に、それはそれはとても美しい三姉妹がいました。
優しい王と王妃に愛されている三姉妹は、王国の宝でした。その中でも三姉妹の末娘、名をプシュケーと呼ばれる彼女は、ひときわ美しく、誰もが感嘆し、誰もがひれ伏す程の見目麗しい外見と雰囲気を纏う、絶世の美女でした。
誰が初めに言ったのか、誰が噂の発端になったのかわかりません。気がつけば、プシュケーは美の女神アフロディーテの再来と呼ばれるようになり、恐れ多くも神と並びたてる賞賛と賛辞と贈答品を国内外至る所から受けるほどに、なりました。
人間界のそんな噂は、美の女神アフロディーテの耳にも届きました。アフロディーテは、初め、この噂を歯牙にもかけておらず、いつものように捨て置いたものの、日に日に増す、プシュケーの美しさの評判とプシュケーの周囲の様子を見るにつけ、とあるアイデアを実行に移すことに決めたのでした。




