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水仙の髪飾り。1

私は昔から、かわいいもの、きれいなものが大好きだったわ。


私の生まれ育った都会は汚かった。どの人も見た目だけ。中身はゴミそのもの。嫌になり父さんに我儘を言い、田舎に引っ越した。


そこで運命の出会いをした!


水仙の髪飾りを付けた、かわいらしいおんなのこ。

くるっとした癖っ毛の黒髪にくりくりとしたおおきなめ。そして何より、私が顔を近づけただけで照れて言葉を詰まらせてしまうきれいな人。


「人は食べたもので作られてる、ならピンクの物だけ食べたらフラミンゴみたいになるかな?笑」


と、楽しそうに話すあなた。


「…それならきっと貴方は宝石を食べているのね」


と言う私のつぶやきは彼女には届かなかったけれど。


ある日彼女に水仙の花言葉を教えてもらった。

「   」「    」


「この髪飾りはわたしより、かおるちゃんの方がぴったりね!」

「そうかしら?」

「そうよ、かおるちゃんはずっと自信満々だし、何よりわたしに…」

そう言葉を詰まらせた貴方。私は特に追求もしなかった。

「そうね。それなら今度貴方に似合う髪飾りを持ってくるわ、その時交換しましょ?」


貴方は顔を上下に降って嬉しそうに頷いていたね。

…でも中々貴方に見合う髪飾りは見つからなかった。今日は町1番ショッピングモールで探す事にしたの、そこで貴方と…男の人が一緒に歩いている姿を見てしまった。私の心は瞬く間に真っ黒に染まっていく。



田舎で貴方に会った時、運命だと思ったわ。貴方はかわいくてきれいで…


-------だから次の瞬間、凄く苛立ったわ。


私はね、貴方を愛して、愛でていた。

…でも貴方は違った。どこの馬の骨かも分からない、塵よりも価値のない、

あんな穢らわしい男と、貴方は口付けをしていた。


私は許せなかった貴方は私のものではないけれどだからと言ってあんなやつに汚されるなんて許せなかった!

それで、気づいたら貴方は薔薇の様に綺麗に咲き誇っていた。

あの男は私に惚れ込んで仕方がない駄犬のような男に殺させたから貴方を汚した者はもういない。貴方は少し汚れてしまったけれど、さらに汚れる前に私が救ったの!

ねえ、嬉しいでしょう?嬉しいよね?だって私の事をすきだと、言ってくれたでしょう。


貴方は最後にこう言った。

「     」

と。

最後まで私を困らせるのね、貴方は。


私はしゃがみ込み、赤く染まった貴方の水仙の髪飾りを拾い上げ、あの日ショッピングモールで自作した髪飾りを貴方に付けた。


あぁ、やっぱりこの花の髪飾りは貴方より私にぴったりの花だわ。




水仙の花言葉は

「自己愛」「うぬぼれ」

重い友情って良いですね。

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