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この作品には 〔ガールズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。

Bad End

私が望んだ結末は

作者: ⻆谷春那
掲載日:2025/10/22

快楽殺人犯の「私」は、密かに幼馴染の「彼女」に好意を寄せていた。


そして「私」は「彼女」とより親密になるため、

「私」が「彼女」の両親を殺して以来引き籠りだった「彼女」を連れ出すため、

「彼女」と共に動画配信活動をする事にした。




「彼女」は「私」より有名になってしまい、

「彼女」が「私」の下から離れていく事を恐れた「私」は思わず、

「彼女」を殺めてしまう。




そして「私」はそれを酷く後悔し、証拠を数多く残し、

わざと警察に捕まるように仕向ける。




過去の殺人もバレてしまった「私」は、死刑を言い渡される。

私が望んだ結末は

あの世で答えを考え続けて。


第Ⅰ節

そんなつもりは無かったんだけどね?

私のために祝杯を挙げてくれる?


やってしまったわ。

つい無計画に殺してしまったわ。

私とした事が。

折角考えていた計画もパァ。




いや、これは、私を想像以上にムカつかせた彼女の責任ね。

私は悪くなかったわ。

危ない危ない。

無実の私に責任を負わせるところだったわ。

私とした事が。




生前も私を散々ムカつかせてたんだけど、死ぬ時も私をムカつかせるなんて。

本当に、最低の人間だったわ。


彼女は、私の事を分かったつもりになって、とてもウザかった。

私に寄り添っているつもりになって。


身の程をわきまえる事も知らなかったみたいね。

図々しいにも程があったわ。


私みたいな天才が、まさか本気でアンチに悩んでいたとでも思っていたのかしら。

あれも「パフォーマンス」だったと言うのに。

まさか本当に、あれほどの馬鹿だったなんて、驚きね。




あんな馬鹿女の癖に、私のような高尚な妖を理解したつもりになるなんて。

馬鹿ってやっぱり、可哀想。

やっぱり殺してあげて、正解だったわ。

これ以上生きていても、あれほど馬鹿だったんだから、良い事なんて無かったでしょうし。

己の馬鹿さ加減に苦しむ人生になる人間を、救ってあげるなんて。

私ってなんて、優しい妖なんでしょう。


とりあえず、今日は祝杯でも挙げようかしら。

彼女を横目に飲むお酒は、どんな味がするのかしら?

甘い味?

過去一美味しい味?

誇らしい味?




・・・意外と苦いわね。


第Ⅱ節

そんな事はないわよ?

私は愚者に対して博愛を持っていたわ。


私は彼女と違って、引き際をちゃんと理解していたわ。

なのに彼女は、引き際があることを理解出来ていなかったのよ、馬鹿だから。


私が自暴自棄になって、活動を辞めたものだと、勝手に勘違いしてくれちゃったのよ。

私が悩んでいるなんて思ってくれちゃっていたわよね?


それで、どういう風の吹き回しか、私の事を増々崇めだすようになっていったのよ。

全く、馬鹿の考える事は分からないわ。


そう言えば、今思い出したんだけどね?

彼女、何故か英語で喋りだすようになったのよね。

英語圏の彼氏でも出来たのかしら?

配信中でも、英語で喋りだす事もあったわ。

発音は下手くそで、文法も滅茶苦茶。

聞くに堪えない、聞き苦しい英語だったわ。


・・・ねぇ、聞いているのかしら?

・・・あら、貴女、一口も飲んでいないじゃない?

今日は、貴女のお祝いでもあるのよ?


彼女の肉体(貴女)が彼女から解放されてから、ちょうど三日目のお祝い。

・・・もう、しょうがないわね。

私が飲ませてあげるわ。




・・・あら、驚いたかしら?

油断していた貴女が悪いのよ?


・・・どうかしら、初めての味は?

ワインの味しかしなかったかしら?


・・・怒らないで頂戴。

生憎、この方法しか、死体(貴女)に飲ませる方法を知らなかったのよ。


何か言ったらどうなのかしら?


第Ⅲ節

私が望んだ結末は…

貴女も望んだ結末でしょう?


貴女も望んだ結末でしょう?

私をいつでもすぐ傍に感じられて。


私の人生が狂っていく様を特等席(横目)で見るのは、楽しかったかしら?


貴女も性格が悪いわね。


ねぇ、聞いているのかしら?




返事くらい、しなさいよ。




ねぇ。




好きよ。


愛しているわ。




最後に、動画を撮らない?

まだ見つかっていないなんて、奇跡だと思うのよ。




配信者(私達)の最期には、一番相応しい形だと思うのよ。

―――――――――――――――

五月蝿いわよ。




本当に、随分と五月蝿い幻聴ね。

―――――――――――――――

本当に、まさかこんな風に「お遊び」がバレるとは思わなかったわ。




迷宮入り寸前にまで追い込んだのよ?

逃げ切っていたのよ?




凄いと思わない?

―――――――――――――――

・・・随分と、遠回りになったわね。




これもあれも全て、貴女が人気になったのが悪いんだから。

私だけのものだったのに。

私を不安にさせるのがいけなかったのよ?

―――――――――――――――

「・・・ずっと待ってくれていたのかしら?」

「・・・なんで、なんで!?

・・・私が憎いからですか?」

「嫌いになるはずなんて、ないじゃない?」

「・・・嬉しいです。」

「折角だから、付き合ってくれないかしら?」

「勿論です…!」

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