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オレンジ色の空に誓う  作者: maruko


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担任

耳キーンのマリエーヌの奇声に教室の面々が耳を塞ぎます。

そこは貴族ですから何気ない感じでサラッと横髪を整える感じで、でもしっかりと皆耳を抑えてる。


中央列の後ろから2つめの席って教室全体を見渡すにはとてもいい場所です。


かくゆう私も抑えました。

だって痛いもん!


「マリエーヌ嬢、君は侯爵家の子女だろう、なんて声を出しているんだ!」


「これが⋯黙っていられる訳ありませんわ。陰謀です!」


誰の?何の?

頭お花畑とよく小説に載ってたセリフですが、お花が可哀想。

野菜?麦?何畑でしょうか?

そんなしょうもない事を想像していたら、担任がやってきたようです。


「コルシェ侯爵令嬢、席について!貴方だけ何故立ったままなのですか?」


とてーも厳しそうな教師の名前を聞いて慄きました。

えっ!嘘でしょう?

そう思ってリスキャリー様をつい見てしまったら、彼もこちらを見て親指と人差し指で丸を作ってます


(嘘ぉーーーーー)と心の中で叫びます。


担任の名前はジェィムズ・ストマイク、ストマイク夫人の関係者です。

夫にしては若く見えます、子供にしては大きすぎます、そして似ていません。

でも丸って(まる)って(まる)ってしてるから⋯。

親族であることは間違いないと思います。


ぴえんぴえんと心の中で呟きながら今後の授業のカリキュラムを聞きます。


そして再びでっかくぴえーーーんと言いたくなりそうな程の詰っ詰っの内容でした。


その後選択科目の希望を紙に書かされたけど第三希望までって。

1個しかないのに~と思いながら書いて提出。


本日は解散でした。


昨日お休みを貰ったので私はこのまま登城します。


リスキャリー様と一緒に王家の馬車止めに並んで向かっているとストマイク先生に呼び止められました。


「殿下」


「あぁストマイク先生か」


「学校では先生と呼んで頂けるのですね」


「勿論だ」


「ありがとうございます、これを母にお願いします」


そう言って何か袋を渡していました。

母って言いましたね、全く似ていませんしそれにストマイク夫人っていくつでしょうか?


「エル渡してもらえるか?」


リスキャリー様はその袋を私に預けました。


「よろしくお願いしますアシェリー公爵令嬢」


「畏まりましたストマイク先生」


渡すことに満足したのか、ニマっと笑って先生は去って行かれました。


「今後も続きそうだな、言伝とか」


「そうなのですか?」


「あぁきっと他愛もない物だよ」


「ふうんそうですかぁ」


言いながら袋を持ち上げてジッと見ましたが中身は見えるはずもなくフリフリっと振るとカサカサっと音がするだけでした。


登城して、夏期休暇と違う時間割を王妃様から渡されました。

今日はお茶をしましょうと言って授業は中止っぽいです。


良かったぁ


そして王妃様の部屋でそのまま私とストマイク夫人は一緒にお茶を嗜みました。


お茶受けはクッキー


ストマイク夫人が毒見役をして「どうぞ」と薦めてくれましたので王妃様も摘みます。

私も一つ齧ると、とても美味しい。

ナッツを使ってるみたい、こちらの異世界でナッツ入りのクッキーは初めて食べました。


「相変わらずね」


「全く、色々入れてますが今日のはまずまずでしたわ」


二人の会話が解らない王妃様が私に教えてくれました。


「内緒よ、これ夫人のご子息が作ったの」


「えっ?」


「色々な植物を練り込んでこうやって作るんです。色々試しているようですが多く作りすぎると私も処理に協力しております。エルファイア様も今後も度々あると思われますがお付き合いくださいませ」


そう言って申し訳なさそうに頭を下げられました。


ストマイク夫人に下げられる頭。


絶対今後は見られないと目に焼き付けました。







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