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神様の寵愛

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

それでも、嬉しいと思いますよ。

邪険に扱おうとは思いませんよ。

神様からの寵愛を受けるという事は、きっと万人が思っているほど綺麗なものではなく、なんなら万人が少し脅えるくらいのものを、なんの気なしに渡すぐらいの事なんだと思う。


「いいな、いいな!! 憧れちゃう」

私の隣では、友達が無邪気に声を上る。読んでいるのは今流行りの異類婚姻譚の漫画。自らを愛してくれた人間に、恋心を寄せる神様の話。

私はそれを見てわ思わず真顔になった。軽々しくそんな事を言うもんじゃない。軽々しくはしゃぐもんじゃない。そう言うのは、それ相応な覚悟が無いと、とんでもないしっぺ返しを食らう。そんな私の内面を他所に、彼女は頬を赤らめて頁を捲る。


こんな事を考えるのは、偶然と呼ぶに差し支えない、とある一つの出来事があったから。

昔から頻繁に顔を出す神社がある。氏神とはちょっと違う。氏神様とはあんまり相性が良くなくて、通い詰める事はしなかったから。私はそこの、居心地の良い場所に通い詰めて、他愛のない話を沢山した。

生かしてくれて有難う御座います。先週も平和に過ごせました。来週も平穏無事な一週間を宜しくお願いします。

いけないですね。どうしても発表の事を考えると、気を揉んでしまいます……。どうか御心添えを宜しくお願い致します。此処で貴方様にお願いすると、少しだけ気が楽になるのです。

こんな話を延々と、つらつらと、述べていた。

ある時、私の隣に越してきた人が居た。表札を見ると、通い詰めている、とある神社の神様と同じ名前だった。

偶然はもう一つ。墓参りに行った時、隣の墓が無くなってた。どうやら墓じまいをされたらしい。今どき珍しいことでは無いだろう。そう思って、墓掃除をした翌週。新たに墓が出来ていた。この場所は結構立地が良いから、珍しくはない。

そう、問題はそこでは無い。その墓の家紋に見覚えがあった。可愛らしい花と葉の紋。それは私が通いつめた神様の紋だった。

隣人は私が出社、帰宅する通る度に目が入る。忘れかけても必ず目に入る。墓は生涯未婚を貫く予定の私が最後に埋葬される場所。もう何処にも離れられない場所。

これらのその施しは、きっと神様がなんの気なしに回した気遣いに他ならない。瞬きの間にすれ違った縁に他ならない。

何処からか声が聞こえた。『何時でも頼っていい。苦しくなったら来なさい』と。

これを負担と感じるならば、神様の寵愛を求めない方がいい。

貴方が信仰を忘れても、貴方の事を見ているよ。

貴方が死んでも、傍に寄り添って支えてあげる。

そんな気持ちを物語にしました。


この神様は私のオリジナル。

でもしっとりとした愛の重さは、他の方々と引けを取らない気がします。


望んで寵愛を受けて、『思ったよりも重いから、お返しします』というのは、ブチ切れ案件かと。

故、それ相応な思いを持たなくてはならないと思って生きてます。


梅香の君も、そんなところはあると思います。

でもビビった顔を見た途端、速攻引っ込めて下さいます。

比較的に人間の気持ちを汲んで下さる方なので。


〜ちなみに〜

『しっとりした重さ』と使うのは、一番綺麗でしっくり来たから。

『ずっしり』だと相手の負担になりそう。

相手が受け入れられて、負担にならない。むしろ満たされそうなのがこの『しっとり』。

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