病院の怪談
怪談話の宝庫、病院。
今通院している方、入院している方は、読まないで下さい。
とっておきの怖い話です。
G県S市にある県立の総合病院。
昔から、「出る」という噂で有名です。
まずはトイレの子供の話。
その病院の小児科病棟にあるトイレ。
職員も患者も、そしてその家族も使うトイレです。
あるナースが、夜の巡回中に子供の笑い声を聞きました。
「まだ起きてる子がいるのか」
そのナースは新米で霊が出る事を聞かされておらず、何も知らずにその問題のトイレに入りました。
「ほら。もう寝なさい。明日起きられないわよ」
彼女は明かりを点けました。その時点で不自然な事に気づくべきだったのです。
子供達の笑い声は、個室の一つから聞こえて来ます。
「もう、いい加減にしなさい」
ナースがその個室を覗くと、小さな女の子が便器の上にしゃがんでいました。
「ダメでしょ、こんな時間に。早く部屋に戻りなさい」
「はーい」
女の子は素直にそう言うと、スーッと壁の中に消えてしまいました。
ナースはそれを見てそのまま失神してしまったそうです。
そして次はエレベーターの話。
当直の医師が手術を終え、仮眠室で寝ていました。
チン。
エレベーターが到着し、チャイムが鳴りました。
医師はその音で目を覚ましました。
仮眠室はエレベーターのすぐ隣なので、誰かが歩いて行く音が聞こえました。
「誰だ、こんな時間に……」
もう深夜の2時過ぎです。患者が降りて来たとは思えません。
「うん?」
仮眠室のドアの前に、誰かが立っているようです。磨りガラスに影が写っています。
その医師は眠い目を擦りながらドアに近づきました。
「誰ですか?」
彼は尋ねました。すると、
「アタシよォ」
と声がし、磨りガラスを突き抜けて、青白い顔の女が顔を出しました。
「ギャーッ!」
その医師は絶叫してそのまま気を失ってしまいました。
さて、しばらく病院に行けなくなってしまったのではないでしょうか?
それほど怖くはないと意地を張っている方へ。
それならもう一度、真夜中に部屋の明かりを消してこの話を読み直して下さい。
きっとあなたの後ろに誰かが立っている気配がするはずですから。