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僕と君のシークレットプレイ  作者: すみ 小桜


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第17話

 僕達は一旦街に戻った。

 一つ目のクエストをクリアして報酬をもらい、次なるクエストを請け負った。

 経験値も入ったので、ランクが6になった!

 次は、とうとうモンスターと戦闘だ。

 と、その前にナイフを買った。ホルダー付き。一番安いの……。

 戦闘には参加しない(予定)だけど、採取には必要だから買った。

 涼華は、まだ買っていなかったのかって驚いていたけど……。


 僕の家がある反対側の門からフィールドに出て、少し行った所でエンカウントした。

 モンスターは、定番のスライムだ。

 って、さいころ型で、転がって向かって来る。大きさは、サッカーボールぐらい。

 これなら怖くはないけど、僕の攻撃じゃ一発で倒せない。大人しく声援中。


 これはアイテム集め。ドロップする『プニ角玉』を30個手に入れなくてはいけない。一人30個なので、90個必要だ。


 「おいおい。出ないな!」

 「倒すのは簡単だけど、面倒だね」


 二人は、剣で面倒くさそうにスライムを斬っている。

 10体倒したけど、ドロップ一個。本当に出ない……。

 あ、そうだ! サブ枠に『応用』セットしてみようかな? 運が30プラスされる。ドロップってきっと運関係あるよね?


 ……よし、セット完了!


 「おぉ、出た!」

 「こっちも!」


 どうやら効果あるみたいだ。

 パーティー全体に有効らしい。


 「うん? 何か変じゃないか?」

 「あれ? 急に倒すと出る様になった?」


 二人は不思議そうに顔を見合わせている。

 うーん。効果絶大だ。

 きっと、スライム相手だから運が30も増えると、ドロップ率100%に近いのかも……。

 で、あっという間に終了。


 「はい。30個」

 「ありがとう。リョウ……さん」


 危なく涼華って言う所だった。

 うん。戦闘する時は、サブ枠は応用だね。


 「しかしどうなってるんだ? 不具合だったのか?」

 「どうだろうね」


 これ、知られたら戦闘にずっと連れて行かれそうだから内緒にしておこう。

 あ、そうだ。これ鑑定してみるかな。


 =======================

 品名:プニ角玉 (ブルー)

 用途:中和剤の材料/蒸留水の元

 状態:普通

 品質P:300

 =======================


 「蒸留水の元!」

 「え? 何? どうしたの?」


 つい驚いて、叫んじゃった。


 「いえ。何でもないです……」


 涼華が後で教えろという目で僕を見ている。


 こうして第二のクエストをクリア。経験値が入って、ランクが7になった。

 戦闘したからもう上がっちゃったよ。やっぱりランク上げるのには、戦闘が一番みたい。


 で次のクエストは、買い出し。

 貰ったお金を持って、森の中に住む人から『強化糸』を購入する事。


 「森は迷いの森みたいだからはぐれるなよ」

 「はい」


 マモさんに言われ、僕はわかったと頷いた。

 そうだ。人もサーチ出来るのかな?

 確か名前は、ルンダールさんだったよね。試してみよう。


 「ここ、普段は普通の森なんだけど、イベントの時は迷いの森になるみたいだね」

 「へえ」


 涼華の言葉にそうなんだと、目の前に広がる森を見渡した。

 なんか、森の中に霧がかかっているように見える。

 僕達三人は、森へ入った。


 「ルンダールさんは、どこ?」


 サーチをしてみると、マップに緑の点が現れた。人物でもOKみたいだ。


 「どこだろうねぇ? それより霧がこいな……」


 僕の問いかけに、マモさんが答えた。


 「気を付けないと、バラバラになりそうだね」

 「うん? マップ見ればわかるけど?」


 マップには、涼華達は青色に表示されている。


 「あのね、それアキだけだから!」

 「そうだった……」


 涼華にずるいなぁという、目つきで見られた。


 「えっとね、向こうにルンダールさんがいるみたい」


 僕が森の奥を指差すと、えっと驚いて二人は指した方向に振り向いた。


 「もしかしてさっきのって、サーチしてたのか?」

 「あ、はい……」

 「便利だよね、それ」


 二人は、いいなぁっと呟いた。


 「じゃ、先頭はアキね!」

 「え!?」


 涼華がそう言うけど、モンスターが出て来たらどうするの?

 って、赤い点がない。ということは、イベント中はモンスターはいないんだ。


 「わかった。僕が案内するよ。こっち」

 「おぉ、助かる」


 マモさんがそう言うと、涼華は宜しくと言って、僕達はルンダールさんを目指した。

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