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ゲーム脳盗賊、闇を狩る。  作者: 土の味舐め五郎
第二章 ~アシバ皇国:白ムジナ盗賊団~
69/93

メインクエスト:小目標『墳墓を攻略せよ』3

月曜日に内容追加&調整します。


   ◇


 古代のピキリーナ王国において、重き罪を犯した者は手足を奪われた。

 一度に四肢を全て切除されるということは稀である。大体は、悪事を繰り返した者が、刑によって一本ずつ損なっていく。


 あるとき、邪悪というべき本性を持った男が現れた。

 男は己の欲望のためにならどんな悪事でも行った。男は大森林を自由に行き来し、一所に留まらなかったためなかなか捕まらなかった。

 そして、王族の一人が男に襲われる事件が起こった。

 本気になったピキリーナの住人達は、何人かの犠牲を出しつつも男を生きたまま捕らえることに成功した。


 男は刑によって直ちに四肢全てを切断された。


 それだけでなく、古き地底の主に生け贄として捧げられることになった。

 

 男は暗闇の中で、地底に潜む恐ろしき魔物と対面することになったが、怯むこと無く悪態をついていたそうだ。


 地底の主は「お前のような汚らわしい人間なぞ喰うにも値しない」と言って、不思議な力で男を蛇に変えてしまった。


 蛇となった男は地底の主の下僕となって、今でもこき使われている。




「この地底の主ってのは大蛇の事でいいんだよな」


「そうだと思うんだけどねぇ~」


 最初の階層にあったどの部屋にも、碑文と壁画のようなものがあった。

 断片的だが、読み取れる部分を総合すれば今俺が口にした内容になるはずだ。


「問題はこの下の階だよ。降りてすぐの部屋からさらに三つの部屋に行ける。左右と正面、どの部屋も重要そうな造形のアイテムが置いてあるんだが、どれか一つしか持ち運ぶことができない。そして、先へ進むには正面の部屋を通るしか無い」


「なる、ほど?とにかくその三つの部屋と造形物を見てみないとな。他にも、見落としているところがあるかもしれない」


「ちゃんと探索技能に長けてる仲間もいたんだよ?見落としは無いと思うんだけどなぁ」


 サーベイの仲間の能力を疑うわけじゃない。ただ、単純に謎解きに失敗しているという事も考えられる。


「俺は結構こういうの得意なんだ。任せてくれよ」


 俺は自信ありげにサーベイに言う。


 キュッ!


 サヨが「本当に大丈夫?」と心配するかのように鳴いた。



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