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ゲーム脳盗賊、闇を狩る。  作者: 土の味舐め五郎
第二章 ~アシバ皇国:白ムジナ盗賊団~
64/93

メインクエスト:小目標『神殿を攻略せよ』1


   ◇


 チカが鎮まったことを確認したペイダンは「それでは一度外に出ましょう。神殿から挑むにしても、この状態では先に進めないでしょうから」と言って道を戻ろうとする。

 外に出るとダンジョンの進捗がリセットされるような仕組みになっているのか?と不思議に思いつつ、俺はペイダンの後に続こうとした。


「戻る必要はない」


 そう言ったのはアルミナだ。


 皆、その言葉に首を傾げた。俺が代表する形で「戻らないって事は、このまま神殿の試練を進めていくのか?」と聞いた。


「ああ、そうだ」


 何も問題はないと言わんばかりのアルミナ。

 ペイダンは困った顔で反論した。


「いくら司祭様でもそれは無茶ですよ。確かに当時の神殿の最高司祭や同等の地位にあった方々は、儀式用の祭具や文献を保管するために仕掛けを解除する術を備えていたらしいですが、古い縁があるとは言っても、異国から旅をされてきたあなた様ではさすがに……」


 アルミナは「ふん……」と納得したような雰囲気を見せながらも、おもむろに扉へと近づいていった。


 半円形の扉は押したり引いたりするタイプではなく、特殊な仕掛けで横に回転しながらスライドするタイプの物だ。中央には何か丸い物をはめ込むような穴が3つほどある。おそらくは、どこか別の部屋で球形のアイテムを手に入れなければならないのだろう。

 しかし、チカが掟を二つ破ったことで他の部屋への道は閉ざされている。

 

 必要なアイテムなど何一つ持っていないはずのアルミナが扉中央の窪みに手を触れると、少しの時間をおいて扉が右方向へ回転しながら開いた。


「開いたぞ」


 それだけ言ってアルミナは一人で先に進み始めた。


 後ろにいる三人に顔を向ける。ペイダンの口も扉と同じように開きっぱなしになっている。

 それには触れずに「俺達も行こう」とキリバとサーベイを促した。

 キリバは「こんなにあっさり進めて大丈夫なのか?」と少し不安げで、サーベイは「俺が挑戦した時にいてくれれば助かったのになぁ~」と気楽な感じだ。


 ちなみに、寝ているチカは俺が背負って行くことになってしまった。「その方が護衛の効率がいいからだ」とキリバが言う。それはあれか、戦闘の役に立たない奴を一纏めにしたほうが守りやすいって意味か。……反論できない。


 しかし、チカが起きてくれれば戦力は一気に上がる。それまでは辛抱しよう。早く目を覚ましくれよ?重さ的にはそれほどキツくないんだが、背中にずっと結構凶悪なモノが当たってるんだ。これじゃあ俺だけが試練になるじゃないか。


「キュキュキュッ」


 俺の首で寝ていたサヨが安眠を妨害されて不機嫌そうに鳴いたが、直ぐに良さそうな場所を見つけ、チカのうなじに辺り移動してまた眠り始めた。

 

「俺は眠ってる奴の世話をする係じゃないぞ……!」


 前後の二人には聞こえないように、ひっそりと呟いた。



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