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第四話 死のブロック

第四話


大会二日目 今日は俺達の一回戦 十分に練習を積んできた充実感が不思議と気持ちを落ち着かせる 昨日危なげなく二回戦進出を決めたタカを相手に試合前の調整に入る サーブ、スマッシュの精度も高い いける


相手ペアがコートに入ってくる タカが抜け相手との試合前練習に入る 柔道など格闘技では組んだ瞬間相手の強さが分かるという 卓球でも同じだ できる! ここにいたかS総研 まさか一回戦であたるとは思わなかった だが、いずれはあたる相手だ 


1セット目 相手の紫シャツのサーブにやられる 面白いように点を取られる ペアの禿げはたいしたことはない 作戦は決まった 紫シャツのサーブをいかに防ぎ、禿げに打たせるかだ そこを俺のバッククロスで攻める チャンスボールが来るはずだ しかし紫シャツは俺のバッククロスをカットで返してきた パートナーのユキオのスマッシュがネットにかかる カットボールを叩くのが得意なユキオでさえ攻めきれない 完全に相手のペースだ 15−21 


2セット目 このままやられるわけには行かない 俺の七色のサーブも効いている レシーバーは禿げだ チャンスボールをユキオが叩く さすがの紫シャツも返すのがやっとだ そこを俺が決める 応援団も盛り上がってきた ここだ ここをモノにしなければ勝利はない 行くぞ! ドライブサーブ、バッククロス、スマッシュ 俺達の攻撃が決まる 連続ポイントだ 21−18


3セット目 相手もフルセットにもつれることは想定外だったらしい 紫シャツのサーブがキレを増してきた こちらはコンビで勝負だ 禿げに打たせその次を叩く この作戦は的中 しかし紫シャツがサーブとレシーブの時はポイントを持っていかれる このレベルの選手が一回戦にいるとは 5−15 諦めるな! 追い込まれたユキオのスマッシュが甘く入る ここは俺のクロスでカバーだ 応援団のボルテージも最高潮 皆の声援も耳に届いている 足も動く フォアもバックも振れている 禿げを狙え 紫シャツにチャンスボールを与えるな 思い切り振り抜くんだ 自分を信じろ パートナーを信じろ 


18−21 セットカウント1−2 完敗だ ユキオが膝から崩れ落ちた 俺も顔を上げられない その時、この日最大級の拍手が巻き起こった そうだ 胸を張ろう 俺達は最高のプレイをした 


こうして俺達の挑戦は終わった サーブとサーブレシーブ ここで圧倒的な差が出た コンビプレイで善戦はしたが一歩及ばなかった ここから新しい挑戦が始まる 俺はラバーの張替え ユキオはラケットを新調 一人一人の力は紫シャツには及ばなくてもコンビプレイで付け入る隙は必ずあるはずだ サーブとサーブレシーブだ 二度は負けられない


つづく

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