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聖剣使いと契約魔女  作者: ふーみん
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エピローグ

 二〇六七年一二月十七日、金曜日。

 世間はあと一週間ほどでクリスマスを迎える時期だというのに、裕紀は病院のベットの上で一人寂しく療養していた。

 そう言えば、今日は一昨日から始まっている萩下高校の期末試験、その最終日だ。時間帯からクラスメイト達は期末試験を終えた頃だろうと、窓から夕陽を眺めつつ肩を落としながら羨ましく思っていた。


 萩下高校には、学期末テストで欠点を出した生徒やテスト当日に欠席だった生徒に対して長期休み期間中に一週間の補習授業が設けられている。参加の強制はなかったはずだが、補習授業に出なかった生徒は次の学期での成績が低くなるというペナルティが課せられる。

 それでも出席しない不届き者は、生徒指導担当の教師からこってりお説教を受けてから補習をされるという噂だ。


 ただ、高校での成績が将来の進路に深く関わってくる世の中で、わざわざ自分の評価を下げる者などそうそういないだろう。

 裕紀も入学してからそのような失態はしてこなかったのだが、今回は入院しているために期末試験には出席できていない。

 冬休みの補習授業が確定してしまったことに気分が沈んでしまっていた裕紀は、気を紛らわすために別のことを考えることにした。


 だが、ここ一週間まともに行動していなかった裕紀は振り返るような楽しい出来事もない。

(もう二週間になるんだな…)

 仕方ないので、裕紀はもう何度も思い出している出来事をもう一度振り返った。

 今からおよそ二週間前。

 たった一人の魔法使いによって一つの街が危険に晒された夜のことは、いまも鮮明に思い出せる。

 あの事件が終息してから二日後に目を覚ました裕紀の下に、アークエンジェルのリーダーである後藤飛鳥が事件の顛末てんまつを話しに来たのだ。



 二〇六七年一二月四日、土曜日。

 あの日、犯罪組織ネメシスに所属していた加藤徹が決行した大規模召喚魔法による一都市壊滅計画は、召喚された炎の巨人スルトと召喚者である加藤徹が倒されたことで阻止された。

 街の被害もアークエンジェルメンバーの働きで大したこともなく、何も知らない八王子市民は特に違和感もなくいつもの日常を過ごしていたという。


 だが、いつも通りの日常を迎えられなかった場所もある。

 それは夢の丘公園内に設立されているドーム型植物園のことだった。

 事件の黒幕だったのだろう暗黒魔女を、その場にいた魔女エレインと協力した裕紀が倒した場所でもある。


 そして、この事件最大の被害現場と言っても過言ではなかった。

 大規模召喚魔法の中心となり、炎の巨人スルトを召喚するにあたって不足している魔力の供給源となった植物園の植物は、多大な生命力を奪われたことで現実世界にも影響を及ぼしてしまったのだ。


 暗黒魔女の電撃によって炎上した大きな植木は所々が腐ってしまったせいで、もうこれ以上容態が良くなることはないという。今後、植物園の職員によって撤去される予定みたいだ。

 周囲の植物も所々が枯れてしまったりしているため、植物園は植え直しや被害の小さかった植物たちが回復するまでしばらく休館することになったらしい。

 ただし、多くの人々の癒しの場ともなっていた植物園はそう長く休むわけではなく、年明けには開館を予定しているようだ。


 実行犯であった加藤徹は後日、火葬と埋葬が行われるという。きっともう火葬も埋葬も行われているだろう。夫婦が好きだったという睡蓮をたくさん添えて。

 先に死んでしまった家族が眠る墓地で、大切に想っていた家族とともに加藤徹は永遠の眠りに着くことができたのだ。

 そして、彼が燃やした家も近いうちに取り壊されることが決まったらしい。これで加藤徹に纏わる物件はすべてこの世から消え去ることになる。


 炎の巨人スルトに取り込まれた加藤徹と、裕紀を導いてくれた加藤千穂の魂がどのような結末を辿ったのかは裕紀に知る術はない。

 だが、あの時に見た加藤徹の死に顔からは、あの後とても二人に不幸があったとは思えなかった。


 そう言えば、飛鳥はこの事件に関係するネメシスのことをとあるコミュニティに報告すると言っていた。

 いずれ嫌でも知ることになると言ってコミュニティ名は教えてくれなかったが、かなり規模の大きいコミュニティということだけは教えてくれた。

 確かに裕紀も、この事件を起こしたというネメシスには強い畏怖と憤りを感じている。

 人の命をどうとも思っていない、殺人者のみが集っているような組織。組織の目的のためには手段を選ばず、仲間ですら利用する。


 魔法使いの世界には、アークエンジェルのように光に属するコミュニティがある反面、ネメシスのように闇に属するコミュニティも存在する。

 そのことを知って魔法使いとしての自分の未来を不安に思っていた裕紀に、飛鳥はこう言った。


『魔法使いも所詮は人間だ。こうしていまは善のために戦っていても、道を違えれば一瞬で闇に堕ちてしまう。そうならないためにも、何が良くて何が悪いのか、今のうちに見極める術を得ることが必要だよ。それは魔法使いとしてということだけでなく、一人の人間として見極めるようになるべきなんだよ』


 一人の教師であり、魔法使いとしても経験豊富な飛鳥の言葉には心強さがあり説得力があった。その言葉を裕紀は深く脳裏に刻み、意識しようと心に決めた。



 ちょうどそこまで思い返していた裕紀の病室に、来客を知らせるアラーム音が静かに響いた。

 八王子市立総合病院に裕紀が入院していることは、アークエンジェルのメンバーはもちろん学校のクラスメイトも承知している。

 アークエンジェルの面々は裕紀が目を覚ました当日にお見舞いに駆け付けてくれたので、これからの来客は学校のクラスメイト達だろう。


 病室のインターホンが押されたため、裕紀の病室に備えられているモニターに廊下の様子が映し出される。

 そこには数人の見知った学生の姿があった。

『おーい、裕紀くん! お見舞いに来たよ~』

 と、病室の音声スピーカから流れる陽気な声は上原瑞希のものだ。映像に映る跳ね毛が特徴的なショートボブの女子高生は、テストの疲れなど感じさせないくらい明るい笑顔で笑っている。

 病室から来客の姿は視認できているが、廊下側からはカメラ付属のインターホンしか視ることができない。

 入室前に病室の使用者が来客を目視できるようにするため、ということらしい。


 その機能を利用して、裕紀は今回の来客をモニターで確認した。

 はたはたと手を振る瑞希の後ろには長身の男子生徒が二人。剣山光と長谷川隼人だ。

 二人の両手にはコンビニで仕入れて来たらしい商品の入ったビニール袋がぶら下がっている。

 そして、彼らの隣に立っている栗色の長髪の女子高生が視界に入ると、裕紀は胸が熱くなるのを感じた。


 どうやらクラスメイト全員を引き連れてくるようなことはせず、クラス代表となった生徒で訪れたようだ。

 そこまで確認した裕紀は、ベットの傍に付属されているボタンを押して言った。

「来てくれてありがとう。どうぞ、入っていいよ」

 いつまでも来客を外で待たせておくのも申し訳ないので、裕紀はそう言って部屋のロックを開錠した。


「おっす、裕紀。久しぶりだな」

 と、第一声を放ったのはコンビニ袋を右手に掲げた光だった。

「向かう途中、コンビニに寄ってな。二人から甘いものが好きだって聞いたからプリン買って来た」

 光に続いてクラスのムードメーカー的な存在である隼人も袋を掲げて言った。

「ありがとう。ていうか、まさか長谷川が来てくれるとは思わなかったよ」

 二人に礼を言ってからそんなことを口走った裕紀に、四人を代表して椅子や机を設置していた隼人が笑いながら言った。


「何言ってんだ、クラスメイトだろ? それに、新田が欠席続きで心配だったところに入院の連絡がめぐみんからされれば見舞いくらい行きたくなるさ」

 光と協力して机の上に菓子と飲み物を置いた隼人も、先に座った女子に続いて椅子に座った。

 そこでようやく場の空気が落ち着き、紙コップに注がれたオレンジジュースを一口含んだ瑞希が言った。

「でもびっくりだよ。あやちゃんが復帰したと思ったらまさか新田くんが入院することになってるなんて」

「だな。何があったのかは聞かないけどよ。まあ、今回のは不幸としか言えないな。冬休みの補習、頑張れよ」

「言うなよ。今から気が重たくなる」

 光の励ましとも嫌味ともとれる言葉に、裕紀は肩を落としながら言い返すしかなかった。

 そんなやり取りに何が可笑しいのかけらけらと笑う瑞希。さらには隼人と彩香もくすくすと笑った。


 お見舞いに訪れた四人のクラスメイトから、裕紀が欠席している間の話などを繰り広げているとあっという間に外は暗くなってしまった。

 机の上に展開されていた菓子や飲み物も気が付けば残り少なくなっている。

 そろそろ面談の時間も終わりかな、と裕紀が思っていると、菓子を摘まんでいた隼人が言った。

「さて、と。そろそろ時間だし、俺らはここで退散するとしますか」

 隼人がそう言うと残る三人も揃って賛同の頷きを返す。


 帰り支度を始めた四人に、裕紀は今日のことを何だか嬉しい気持ちになりながらお礼を口にした。

「今日はありがとう。久々に話せて良かったよ」

 そう言った裕紀に少々気恥ずかしさを見せながら瑞希が言った。

「ま、終業式前には登校できるならまた会えるけどね」

「テストの結果次第では補習でってこともあり得るけどな」

「それはアンタだけよ」

「今日のテスト中、なんでかそわそわしてたけど大丈夫なのか?」

「べ、別にそわそわなんてしてないし! てか、アンタこそテスト中こっち見てんじゃないわよ!」

 そんな瑞希の言葉に光が茶々を入れ、もう何度も見て来た口喧嘩が始まった。


「二人とも、ここ病院だから静かにしたほうがいいわよ」

 そんな親友二人を彩香が宥めてるのは今回が初めてだ。

 そんな親友たちの、少し違うがいつも通りの会話を微笑ましい気持ちで聞いていた裕紀に、隼人が苦笑しながらこそりと言った。

「あの二人を親友に持って、お前も大変だな」

「でもいい奴らだよ。長谷川も、今日は来てくれてありがとう」

 そう言った裕紀に、ここ数日で関わり合いが増えたらしい隼人も微笑を浮かべた。

「また学校でな。みんな待ってるからよ」

「ああ。また学校で」

 そう挨拶をすると、ごみをまとめた隼人は彩香とともに二人を連れて病室から出て行った。


 来客が去り静かになった病室で、裕紀はふうっと息を吐いて身体を倒した。

 こんなに賑やかに会話をしたのはいつ以来だろう。

 そう時間は経っていないだろうが、ここ数日の出来事が途方もなく長く感じていた裕紀は、たった数週間でも一年くらい前のような感覚に陥っていた。


 そのせいか、少しだけ疲れてしまった。裕紀が入院している理由は極度の生命力不足(というのは魔法使いだけが言える理由だ)…ではなく、栄養不足と極度の疲労というだけなので安静していればそのうち退院できる。

 なのでもう十分すぎるほど休んでいるが、今日は疲れたので寝ようと瞼を閉じようとしたときだった。


 眠ろうとする裕紀の聴覚を携帯電話の着信音が刺激した。着信音から裕紀自身の携帯ではないことに思い至ると、裕紀は身体を起こして音源を探った。


 しばらく辺りを見回してみると、片付け終えた机の近くに携帯端末が落ちていた。

 ベットから携帯端末までは少しだけ距離がある。少なくとも裕紀が手を伸ばして手が届く距離ではない。

 しかし、着信音は途絶えることなく鳴っている。どちらにせよ遅かれ早かれ拾っているだろうと思った裕紀は、右手をそっと携帯端末へ向けた。


 意識を集中させ自身の生命力を携帯端末へ向ける。見えない不可視の手を伸ばすように手を動かした裕紀は、軽く右手を握った。

 すると、床に落ちていた携帯端末は引力に引き寄せられるように右手へ収まった。


 数日前の報告と一緒に飛鳥に言われた通り、どうやら裕紀の力はあの戦いの何処かで完全に覚醒したようだった。

 以前は出来なかった生命力による事象への干渉が、今では容易にすることができる。


 そんな己の力に驚きながらも、裕紀は着信が途絶える前に呼び出しに応えた。

「はい、もしもし?」

 出てから誰の携帯電話だったか確認するのを忘れていたが、そう思うと同時に電話の向こうから声が届く。

『もしもし、…新田君? 良かった。やっぱり病室に落としてたんだね』

 電話越しからでも声音の綺麗さが伺える声の主の正体に、裕紀はやや慌てふためいて答えていた。


「柳田さん!? って、これ柳田さんの携帯だったんだ?」

『ちょっと、誰のものか確認してなかったの? まあ、いいわ。いま病院の公衆電話から掛けているから、すぐそっちに取りに行くね』

「あ、ああ。うん。よろしくお願いします」

『ふふっ、なんで敬語なのよ。…じゃあ、また後でね』


 最後に可笑しそうに笑った彩香と手短な会話を終えると通話は途切れてしまった。

 しばらく放心状態だった裕紀の耳に本日二度目のアラームが鳴り響く。

 モニターに彩香の姿が表示されるが、裕紀はアラームが鳴った時点で解錠ボタンを押していた。

 すぐに扉が開かれると、栗色の髪を揺らして彩香が入ってくる。


 病室に入った途端、彼女の茶色い瞳と裕紀の黒色の瞳が偶然合った。

 その瞬間、裕紀の胸に再び熱いものが込み上げてくる。

 そう言えば、こうして正面から元気な彩香と話すのもかなり久しぶりだ。

 ずっと守りたいと心に誓った人。裕紀が魔法使いとして凶悪な殺人犯と戦うことができたのは、ひとえに彼女の存在があったからだ。


 あの日の戦いで裕紀が倒れ、八王子市立総合病院に搬送されてから彩香は目を覚ました。

 呪いの根源だった加藤徹が死亡したことで、呪いの効果である生命力の消耗が途絶えたためだ。

 傷はエリーの頑張りと、治癒魔法によって完治した。生命力もナナの種を服用して日常生活はできるほどには回復した。

 今の彩香の立ち振る舞いは、そのことを証明するには充分過ぎていた。


 視線が合ったことで互いに黙ってしまっていたが、やがて何かを決めたように真剣な表情になった彩香は、すたすたとベットに歩み寄ると引っ張り出した椅子に座った。

「あ、えっと、これ。忘れ物」

「うん。ありがと」

 どういうつもりなのだろうと思いながら携帯端末を差し出した裕紀から彩香は端末を受け取る。


 だが、それだけでは椅子に座る必要はないのでは? と思っていた裕紀の目の前で、唐突に彩香が頭を下げた。

 その行動に目を白黒させていた裕紀に、頭を下げたまま彩香は言った。

「今回の事件のこと、後藤先生から聞いたわ。君にはたくさん迷惑を掛けてしまって、本当にごめんなさい。そして、この街とみんなを守ってくれて、ありがとう」

 予期していなかった謝礼に、裕紀はベットの上で慌てながら言った。

「いや、そんなことは別に謝らなくてもいいって。というか、頭を上げて」

 だが、彩香も相当気にしているのかなかなか頭を上げようとしてくれない。

「でも私のせいで、君は背負う必要のない苦しみまで背負って、たくさん傷ついて。なのに私は、少しも君の力になれなかった」

「それは違うよ、柳田さん」

 しかし、続いて言われた彩香の言葉に裕紀は否定の言葉を返した。


 その言葉に若干頭を上げた彩香を優しく見つめながら、裕紀は微笑みながら言った。

「お礼を言うのは俺の方だよ。それと謝罪も。柳田さんは新米だった俺に色々なことを教えてくれた。それに身を挺して守ってくれなかったら、死んでいたのは俺だったろうし」

「それは、魔法使いとして当然のことで…」

 暗い表情になりつつあった彩香の言葉を遮り、裕紀はそれに、と言葉を続けた。

「この戦いで、俺は俺の大切な存在のために初めて本気で戦えたんだ。戦う勇気を持てた。それに、君に頼りっぱなしだった俺の甘さが君を傷つけてしまった」


 言いながら、裕紀は携帯を握る彩香の両手にそっと左手を添えた。

 小刻みに震える彩香の両手に暖かさを送るように、裕紀は優しい口調で言った。

「こうしてまた話せると思うと、俺はとてもうれしいよ。それと、誰もいないから今のうちに言っておきたいこともあって…」

 最後の言葉はやや言いずらそうに言葉を濁した裕紀に、彩香は不思議そうに頭を持ち上げた。


 しかし、いざ言おうとするとどうにも気恥ずかしくなってしまう。

 また今度でいいかな、と思い始めた自分をどうにか抑え込んで、裕紀は彩香の瞳を真っすぐに見詰めながら言った。

「俺と、その、友達になってくれませんか?」

 彩香が加藤徹から身を挺して裕紀を守ってくれた時から、どうしても言いたかった言葉を言った裕紀は、羞恥心で悶え死にそうだった。

 唐突な告白に暗い表情からぽかんと呆けた顔に変えて黙っていた彩香の前から今すぐに消えてしまいたいと思っていると。

「ぷ、ふふっ」

 身体を倒していた彩香が、急に可笑しそうに小さく笑った。


 その後も控えめだが肩を揺らして笑っているため、羞恥心で溺死寸前だった裕紀は顔に熱が帯びていくのを生々と感じながら、明後日の方向へ視線を向けながら言った。

「えっと、柳田さん? これ言うの結構気恥ずかしかったりするんだけど…、そんなに可笑しかったかな?」

 言った裕紀にくすくすと笑いを堪えていた彩香は謝りながら言った。

「ごめんなさい。いきなりだったから、つい…」

 そう言うなり再び笑いを堪える彩香は、しばらくひとしきりくすくす笑うと背筋を伸ばして言った。


「実は、私もずっと前から君に言いたいことがあって。でも君、何故か私と距離を取ってくるからなかなか話しかけられなくって」

「え、そうなの? いつ頃から?」

 意外な新事実に返答を前に尋ねてしまった裕紀に、彩香はくすっと笑いながら言った。

「そうね、高校最初の体育の授業だったかしら?」

「う…、それは…」

 彩香の答えに裕紀は気まずそうに視線を逸らした。

 最初の体育の授業というのは、裕紀が初めて彩香のことを意識し始めた時と同じ時期だ。


 なんとなく気まずくなってしまった裕紀に、彩香は穏やかな笑みを浮かべるとはっきりと言った。

「こちらこそ、これから友達としてよろしくお願いします」

 裕紀のお願いに対する了承も込められている彼女のお願いに、裕紀は満面の笑みで受け答えた。

「ああ、よろしく!」


お待たせしました。

ようやく、聖剣使いと契約魔女の第一章が完結しました!

三年前くらいに最初に投稿した頃が懐かしいです。

ここまで気長に読んでくれた方々には感謝、としか言えません。


さて、第一章を投稿し終えたということで、ここから一、二ヶ月くらい休載しようと思っています。

より良い作品にするために、今まで投稿してきたお話の見直しなどを個人的にやりたいと考えています。

すべて終わったところで投稿を再開しようと思っています。


では、次の投稿までごきげんよう~

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