気づかないだけで、それはいつもそばに。
ある日、何かが少しずつ溜まっていった。
そして我慢しきれなくなったとき。
くるしくてくるしくてへドロを吐いた。
まいにちまいにち、たくさん吐いた。
すると、白い動物がやって来て、へドロを食べ始めた。
たくさん、たくさん食べて少しずつ黒くなっていった。
そして、真っ黒になったとき。
その動物は苦しそうに飲み込んで、そして二カッと笑った。
つられて、こっちも笑った。
涙がでた。
するとたちまち、二匹とも白くなった。
見えないものの、大きなもの。
.......愛を知った。