アーリア戦記 最後の太陽における年表
フュンとその関連する歴史部分だけが、全部載っているので。
ここは小説を読んでから見ていただけると嬉しいです。
簡易的にまとめています。
帝国歴から始める
500年 サナリア王国に英雄『フュン・メイダルフィア』が誕生する
世界中を大戦乱に巻き込む人物は。
小大陸アーリアの中でも、更に小国のサナリア出身だった。
英雄の師『ゼクス』が、彼の指南役になる。心の師匠である。
もう一人の師『ミランダ・ウォーカー』
彼女は、皇帝一族のダーレー家を守るために動き出していた。
大切にしていた義母を失っても。
その残された兄妹を守るために命懸けで成長する。
501年 元々不穏なガルナズン帝国が、激動の時代に入る。
貴族間の争い。王族との戦いが起き始める。
裏に潜むナボルの計略が始まっていた。
その中で、少しずつミランダたちも力を蓄えていく。
一方フュンのサナリアは、まだ平穏だった。
統一を目前とする戦いの準備が始まり、アハトが戦いに身を投じていた。
ガルナズンが混乱状態だったので、注目を浴びていない。
英雄の半身『ゼファー・ヒューゼン』誕生
生涯の従者で、アーリア史上最強の将軍と呼ばれる。
鬼神ゼファーは、現代にも続く猛将の名だ。
502年 シルヴィアの本当の母レベッカ・ウインドの死去
王家が四家になり、次第に影響力が小さくなる。
サナリア第二王子『ズィーベ・メイダルフィア』誕生
フュンよりも優秀だとされた弟だった。
だが、結果的にはフュンの方が優秀である。
503年 第一皇子エステロ・タークの死去。
これにより、団長と副団長を失った伝説の騎士団ウインド騎士団が崩壊。
そして、ユースウッド・ダーレーがベルナ・ドルフィンを殺害して自害。
という形となり。
結果。ガルナズン帝国は最強軍を手放すことになり。
元々少ない皇帝の影響力が無くなっていく。
苦しい中でやりくりをするエイナルフは、国を維持できるだけでも名君だった。
そして、シルクを失ったダーレー家。
苦境に立たされるも顧問に就任したミランダの手腕により、持ち直していく。
二人の幼子を抱えても、彼女は仲間たちと共にダーレーを強くしていった。
この成り上がり方は、帝国の歴史から見ても異質である。
504年 ジーク主導で王家の会議が始まる。
ここで御三家が結成。
ビクトニーとブライトの両家は民間へ下る。
彼らが協力して仕掛けた戦争が、御三家戦乱である。
翌年の戦いに向けて準備が始まる。
505年 この年最大の計画が発動。
それが、ルイスの貴族抱き込み死計画である。
反エイナルフの貴族共を一網打尽にするために、
ルイスがいらぬ貴族を抱え込むのだ。
その策を、エイナルフ。ルイス。ミランダで計画をした。
一方サナリアは、平定間近で宮殿もどきが出来が上がりつつある。
この頃にはフュンもそこに住み、ソフィアも一緒に暮らしていた。
506年 ここは現状維持が強い。
どこも動かずに力を蓄えていた。
507年 シンドラとラーゼが属国化。
ターク家がシンドラ。ドルフィン家がラーゼ。
二家の強さが増していくが、それはあくまでも領土だけ。
ダーレー家は、家臣団の絆が増していた。
ウォーカー隊を筆頭にして、領土内も比較的に安定している。
508年 フュンの母が死去する頃。サナリアが統一間近となる。
そしてここでガルナズン帝国が最初の接触をしてくる。
この時期はただの挨拶程度で終わった。
509年 戦場の華 戦姫シルヴィア・ダーレーの初陣
味方の補助を得て、大将を務めた。
結果はもちろん勝利である。若干12歳である。
510年 御三家戦乱終戦。
ルイスの補助により大半の貴族を粛清できた。
帝国の時代が変わり始める。
511年 フュンは母を失っても周りの人間たちの支えで真っ直ぐに育つ。
能力は無くとも、人を信じる力を持つ人間として成長していた。
正しい力を得ていたのである。
ゼクスや、メイドたち。彼らのおかげだった。
512年 帝国の運営が、完全に安定する。
サナリアが統一されて、少数部族軍が一個のサナリアの民となり始める。
シルヴィアが一人であっても戦果をあげ始める。
戦姫と呼ばれ始めるのもこの頃。
513年 サナリア王国の誕生。暦もサナリア歴が使用され始める。
初代王の名はアハト・メイダルフィア。
アーリアの英雄フュンの父として有名だ。
しかし、記録はそれだけとなっている。
王となってからの記録に、特に目立つ結果がない。
ジークの商会が大きくなり始める。
二大国を跨るように移動している。
その際の責任者はナシュアである。
514年 サナリアは地図上では安定して境界線も確定。王宮も完成。
ただし飢饉が起きて、山間部の食糧事情が苦しくなる。
一般人の経済格差が生まれて領土内は不安定だった。
そこに不穏な影が迫る。
515年 サナリアが従属勧告を受ける。
それを断固として断る事が出来ずに。
サナリアは第一皇子を人質に送る。
ここから、英雄フュン・メイダルフィアの物語が始まる・・・。
516年 英雄がハスラ防衛戦争に参戦
初陣を切り抜けることに成功したが、彼自体はほとんど負けていた。
生きていられたのは、伝説の影の祖父シゲマサのおかげである。
英雄が貴族集会に参加。
タイロー。ヒルダ。サナ。マルクス。
最初の出会いはそれほど良くないが、ここから親友の四人となる。
全員が後に、『アーリア十三騎士』に所属となる。
英雄を支える友達になるのだ。
シーラ村で事件が起きる。
ナボルが絡んだ事件で、フュンが来たのはたまたま。
意図的だったのは、貴族集会の方だった。
517年 アージスの戦い。
起きた原因は、イーナミアの兄弟戦争を誤魔化すためだ。
ササラ湾襲撃事件。
英雄の海を担当する事になる二人を手に入れる。
人を最後まで見捨てないフュンらしい人材登用だった。
518年 第六次アージス大戦勃発
永遠の好敵手ネアル・ビンジャーとの初対戦。
互いの実力を知り、生涯の宿敵となる。
終戦後の会議において
ここでフュンが違和感に気付く。
ウィルベルの言葉のはぐらかし方がおかしく感じた。
519年 サナリアに異変が起きる。
静かな変化を見守るしか出来ないのが、フュンだった。
帝国の環境の変化に対応するためにも戻る選択肢がなかった。
520年 サナリア平原の戦い
サナリア王国二代目国王ズィーベ・メイダルフィアとの戦い。
義勇軍を率いたフュンが帝国の関所を防波堤にして知勇を駆使して対抗
見事に退けた事で、サナリアの地が焼け野原にならずに済んだ。
この功績でシルヴィアの婚約者として認められる。
その後。
『エイナルフの希望・フュンの願い』が発動。
アーリア戦記最大の転換期だ。
この密約が無ければ、英雄も、帝国も、アーリア大陸も恐らくない。
何もかもが消滅していたからこそ。
歴史の中で最も輝く部分の密約となっている。
辺境伯となったフュンは、サナリアを治める領主となる。
521年 レヴィ・ヴィンセントの登場
太陽の戦士の再結成へ向けて指導が始まる。
シルヴィア・ダーレーと結婚
522年 レベッカ・ダーレーの誕生。
のちのレベッカ・ウインドである。
523年 ダーレーとは別に、フュンたちが独自の力をつけていく。
彼は第四の勢力。皇帝直属軍を作ろうと動いていた。
それに彼の周りにいる人間たちがあまりにも優秀過ぎた。
特にリナ・ドルフィン。アン・ビクトニー。サティ・ブライト。
彼女ら三人の力はとても大きく、大発展を遂げるサナリアであった。
すでにこの時からフュンは人を繋げるのが上手い。
524年 第七次アージス大戦開戦
フュンは参加せず。
ダーレー家はシルヴィアが大将として参加。
彼女の配下には。
フュンの頭脳クリス・サイモン。
フュンの片腕ゼファー・ヒューゼンが参加。
戦いは英雄の配下の者たちがメイン。
この裏で、フュンが別な戦いをする。
シンドラ。ラーゼにて。
ナボルとの対決をした。
二つの戦いで相手を払いのけて、完全勝利となる。
その後、青の霧事件の準備。
525年 青の霧事件後。
ナボルの組織員を壊滅に追い込めたので、帝国が一枚岩となる。
しかもその中心にいるのが婿であるフュンだった。
フュンの計画に沿う形で、勝手に暗躍していたギルバーンが動き出す。
ナボルの完全消滅を計画。
ノインとセリナの二人を王国に編入させて、ナボルの完全消滅を狙った。
フュンが大元帥となる。
名実ともに帝国の柱となる。
526年 第二代国王アイン・ロベルト・アーリアの誕生
太陽の後継者と呼ばれる。ただし太陽の人ではない。
527年 今後の戦争に備えるために内政に力を入れる。
528年 サナリアの領主となるツェン・メイダルフィアが誕生
彼の次の世代からのメイダルフィアはとても優秀。
ロンファン・ノイル・リーガル・ファウ・ファイ。
歴代領主たちは、サナリアを発展させてくれた。
ファウの時代には宇宙船を発射させる場所まで出来る。
529年 王国に変化が出る。
ネアル王就任の準備だった。
ネアルの在位は10年。意外にも短い。
530年 イーナミアからの招待でフュンが王就任式に参加
レベッカの片腕。『疾風のダン』を手に入れる。
フィア・ダーレーの誕生。
531年 二大国英雄戦争が開戦。
第八次アージス大戦。ハスラ広域戦争。ギリダート攻略戦争。
三つあった戦争の内。
帝国が勝利したと言える戦いは、ほぼない。
結果だけ見るとギリダートを奪えただけである。
ただし、これだけで十分。
フュンは、この時から未来を見据えていた。
しかし、失ったものも大きい。
ハルク。ヒザルス。ザンカ。
これから大きな戦いが待つわけだけが、彼らを失うのは手痛いものだった。
532年 ここからは内政重視。
533年 ここも同じく。
534年 英雄フュンの父となってくれたエイナルフの死去。
偉大な皇帝で、フュンを我が子のように育てたと言っても過言じゃない。
全てを娘と婿に託して、満足して亡くなる。
535年 アーリア大陸の運命の分岐点
タツロウの登場。
ワルベント大陸からの密偵じゃなく、使者である。
536年 二大国英雄戦争再開
フュンの計画された高速展開により電光石火の終結。
アーリア大陸で考えると、それほど被害が出ていない。
この被害を最小限に抑えた事がのちのワルベント大陸との決戦に活かされている。
しかし、この時の両国の失態。
フュンとギルバーンの油断から、ミランダを失う。
ここも大きな出来事であった。
皆で彼女の役割を全うしようと頑張る事になる。
537年 自分の出生の秘密を知ったシルヴィアが、アーリア王国計画を発動。
夫であるフュンを統一王にしようと、周りを説得していた。
仕方なく英雄フュン・メイダルフィアは、皆からの提案を受け入れる。
アーリア王国の準備が始まる。
538年 リリーガを拡大。ギリダートを縮小。
融合させて王都アーリア計画が始まる。
それと並行して、ラーゼ、バルナガンも融合して。
大都市ロベルトも作り始める。
ラーゼを戦地にするための措置でもあった。
539年 太陽の戦士。月の戦士。ラーゼの獅子が合併。
ロベルトの戦士となる。
太陽を支える最強の軍の一つだ。
540年 帝国の終焉・・・と同時にアーリア王国の誕生
アーリア歴
元年 伝説の騎士団ウインド騎士団の復活
団長はヒストリアの孫。レベッカ・ウインド。
アーリアの王都で、学校が始まる。
一期生には、非常に優秀な人材が集まる。
二代国王の妻 ユーナリア・ロベルト・アーリア。
二人の共通の友人 ジルバーン・リューゲン
サナリアの大将軍 デルトア・スールコール
ブライト家の当主 キリ・ブライト
ビクトニー家の当主 ガイア・ビクトニー
変人運輸大臣 ルライア・ノルディー
2年 アーリア武闘大会の開催。
ここから、1年又は2年の周期で定期開催をする。
初代チャンピオンはゼファー・ヒューゼン。
のちのアーリア最強の剣姫レベッカは惜しくも二位だった。
ここで、アインとユーナリアの守護者。
銀閃を受け継ぐヘンリー・キューズを発見。
田舎者なので、大会参加してくれなければ見つける事は出来なかっただろう。
だから有意義な大会だったと言える。
3年 ラーゼ市街地戦が始まる。
計画通りに空の都市とした事で、民に遠慮しないで全力で戦える結果。
都市内で全ての戦士たちが暴れた。
銃と剣が交差しても、勝ったのが剣。
勝者はアーリア大陸で、信じられない結果となった。
しかしこの勝利を知らないのが、ワルベント大陸の本国。
レガイア王国だ。
彼らは蛮族共に負けるわけがないと思っていた。
4年 連絡船を出しても音沙汰なし。
これがおかしいと思った彼らは再び軍を派遣。
第二次ラーゼ市街地戦争が始まる。
しかし、ここもアーリア側の圧勝だった。
船の騙し討ちが大きな結果を呼び込んでいた。
5年 フュンがワルベント大陸に乗り込む。
アルミース会談から、密約を結び。
のちのアスタリスク王国の女王ジェシカ・イバンクを味方につける。
そして、さらにグロッソ・サイリンの動きを停止させて。
自分たちに有利な方向にして停戦交渉に挑む。
アーリアとワルベントの転換点の一つ。
外交決戦。リーズ交渉とウーゴ王強奪事件が起きる。
世界に混乱を生む事件の発端とも言える。
6年 太陽が消失した世界は混沌となる。
フュンのいないアーリア大陸で大規模な内乱が起きる。
しかし、太陽の後継者アインを筆頭にして内乱を治める。
最大功労者は、アインの妻ユーナリアと大賢者ファルコ。
太陽王の愛弟子の実力をいかんなく発揮したユーナリア。
それと、冷徹な思考を持つ大賢者の策により、敵を完膚なきまでに叩き潰した。
一方。この裏で、太陽王は画策していた。
世界を裏側から操る動きをしていて、ルヴァン大陸を混乱に誘うつもりだった。
しかし、皇帝ジャックスと友達になったために、彼の国を救う動きに変わる。
選挙戦の始まりだった。
7年 皇帝の子らの選挙が終わる。
選ばれたのは、レオナ。次点がロビンとマリアの二人になり。
最初の投票結果のままでもレオナが次期皇帝に選出された。
しかし、それに不満を持ったロビンが。
太陽王と皇帝の二人を暗殺。
太陽王暗殺事件と、皇帝暗殺事件がオスロ帝国の内乱の始まりだった。
ここから噴出した戦争は、覇者戦争と呼ばれる。
ギーロンが戦う霊峰ハザン戦。
ルスバニアが戦うルスバニア攻防戦。
イスカルがメインとなったハイローグ海戦。
そして、レオナと皇帝の子らが戦った。
ノスタール防衛戦争。アルストラ攻略戦。
アルストラ戦役『シャロン川攻防戦』『アルストラ平原の戦い』
これらが終わるきっかけとなったのだが、全てフュン・メイダルフィアの計略。
彼が配置をしておいた家臣たちが大活躍。
全て裏から操るフュンが一枚上手であった。
この後。フュンが合流して、電光石火の戦争が始まる。
ロビン包囲網と呼ばれる作戦で、ルヴァン大陸の各地が一斉に攻撃を受けて。
ロビン陣営が大混乱に陥る。
そして、最後の戦いへと移った。
『オスロ平原の戦い』と『帝都決戦』の二つが起きた。
双方ともに死力を尽くして戦った結果。
フュンとレオナは勝利をもぎ取った。
ここで平和となるはずだったのだが。
フュンが倒れる。
8年 目覚めぬフュンを皆で看病する。
アーリアに連れ帰って、サナリアなどにも連れていった。
9年 一年眠っても、いまだ目覚めぬフュン。
皆の看病のおかげと、死んでいった仲間たちのおかげで帰ってくる。
そして、世界の平和を目指す話し合いに入る。
世界に戦争が無くなる。
7年の停戦が結ばれて、都度の停戦を結ぶことに決めた。
そうすることで、次代に平和を繋いでいこうとした。
10年 フュンが王を引退。
任期は十年だった。
しかしこの十年の成果が凄まじいものだ。
アーリアを救っただけじゃなく、世界から戦争を無くした功績。
この世界の大発展の基礎を作ったのが、フュンとなっている。
ここから技術革新が各地で起き、爆発的な成長をする。
海は速く移動できるようになり。
空を自由に飛べるようになり。
だから彼らは、のちに宇宙を目指したのだ。
これがフュンを基準にした年表です。
彼の活躍時期はこの時期まで、ここから先は、フュンらしくゆったりとした老後を送っています。
13年には、大切な仲間たちと世界旅行をする。
17年には、サブロウとシュルツと一緒に最初の飛行船を作る。
20年には、ロベルト大宴会と呼ばれるタイローからアルマへ。当主継承の大祭りがある。
今まで大変だった分、フュンはその後の人生をかなり楽しんでいます。
歴史には載っていませんが平和だからこそできることをたくさんしていました。
皆と楽しい思い出だけを作って、未来を夢見ていました。




