私の彼氏は、何でも私にはっきり言う男だった!?
“私の彼氏は、何でも私にはっきり言う男だった。”
私は彼氏と、週に3回だけ会う。
毎日会ったり、半同棲や同棲など考えられない彼氏だからだ。
私の彼氏は、私に何でもはっきり言う彼氏で一緒に居ると、、、?
私の心が壊れそうで毎日はとてもじゃないけど会えやしない!
ついこないだもこんな事があった。
『最近の恵茉の服そうなんだけど? ちょっと派手だね! 色は白か薄紫ぐらい
の2色でまとめた方がいいし! 化粧も少し濃いと思うんだ! リップは薄めの
ピンク色とか恵茉には似合うと思うよ。』
『えぇ!? そ、そうかな、』
『そうだよ、恵茉は僕の言う通りに、何でもしていればいいんだよ。』
『・・・あぁ、そ、そうなんだね、』
『恵茉は僕が輝かせてあげる! 僕が恵茉を綺麗にしてあげるからさ!』
『・・・・・・』
正直、彼氏が怖い時がある。
私の心までいつか“支配”するんじゃないかと......。
だから彼との結婚は一切考えていない。
いつ私は彼と別れるかばかりを毎日考えているからだ。
*
・・・ある時、私は彼からこんな事を言われる。
『ごめんね恵茉、“他に好きな女の子ができたんだ”』
『えぇ!?』
これでやっと私と彼は別れてくれるものだとホッとしていたのに......。
次に彼が言った言葉を聞いて私は愕然とする。
『勿論! 僕は恵茉とは別れないよ。彼女はただ僕が好きな女の子だけで
“本当に好きなのは恵茉だけだからね。”』
『い、いや? 別に好きな女の子だデキたなら? 私と別れてくれても
いいんだけど。』
『なんでそんな事を言うんだよ! 僕は恵茉しか見ちゃいけないのか?』
『・・・な、何を言ってるのよ、』
『もう分かったよ! その女の子の事はもう忘れる! 僕は恵茉だけを
見続けていけばいいんだよな!』
『・・・そ、そうじゃなくて、』
『じゃあ、はっきり言えよ! “僕にどうしてほしんだよ!”』
『“私と別れてほしい!”』
『えぇ!?』
『ずっと考えてたの! 私と別れて!』
『・・・じょ、冗談で言ってるだけだろう? 本気じゃないんだよな?』
『本気よ!』
『・・・い、いつから?』
『高志と付き合って3ヶ月ぐらいしてからずっとよ!』
『・・・そ、そうなのか、』
『もう限界なの! やっと私も高志にはっきり言えたわ!』
『・・・で、でもさ、別に、別れなくても、』
『ゴメン! 別れて!』
『・・・・・・』
彼と付き合って3年間、彼にずっと言えなかった事をはっきりと彼に言えた。
その爽快感とやっと彼から解放されるという安心感が私を支配した。
満足げに私は彼と別れられた。
彼は物凄く不満な顔で私を見ていたけど、、、?
もう私には関係ない!
彼には彼に合った女性が現れるだろう。
・・・そして私には私になった合った彼氏がデキると信じている!
でも? 彼と別れて1週間後。
彼は訳の分からない理由で私とヨリを戻したいと言いだした。
『僕には恵茉しかいなんだよ! 別れるなんてナンセンスだろう?
恵茉だって僕が居ないと生きていけないんじゃないのか?』
『ずっと我慢してたんだけど? そういう高志の考え方も気持ち悪いと
思ってたのよ! これから先の私の人生に高志は要らないわ!』
『随分とはっきり言うんだな、』
『高志だって、私にはっきり言うじゃない!』
『・・・そ、そうだけど、』
『好きでもなんでもない彼氏に着け回されるのは不愉快だわ!』
『・・・ひ、酷い言い草だな、』
『“全て! 私の本心よ!”』
『・・・・・・』
彼は完全に意気消沈していた。
私がここまで言う女だと思っていなかったのだろう。
彼から見れば? いつも従順な彼女だと思っていたに違いない!
私の言葉ひとつひとつが彼の心を突き刺していた。
彼もこの時ばかりは、私ともうヨリは戻せないと諦めていた。
幸せを掴みたいなら、好きな男性に直接想いを伝える事が
大事なんだと元カレと付き合って分かった事でもある!
最後までお読みいただきありがとうございます。