表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/20

3 キャラクター作成完了


 しばらく時間が経過し、ようやくキャラクターの作成が終わった。


ステータス

名:シャドウ 種:獣人(黒豹) 職:シーフ

種族Lv 1

職業Lv 1

HP 150

MP 150

STR 33

VIT 5

INT 15

DEX 10

AGI 43

LUK 5

BP 0

SP 0


スキル

【短剣】Lv.1、【暗器】Lv.1、【隠密】Lv.1、【察知】Lv.1、【鑑定】Lv.1、【看破】Lv.1、【偽装】Lv.1、【暗殺術】Lv.1、【闇魔法】Lv.1、【毒魔法】Lv.1


称号

<最初の黒豹>

キャラクター作成時に、全プレイヤーの中で初めて、黒豹になった時に貰える称号。

STRとAGIが3上昇する。


 まず、初めにHPとかMPなどをアイに聞いた。

 ざっくり纏めるとこうらしい。


HP

 体力。無くなると死ぬ


MP

 魔力。魔法やスキルを発動すると減る。


STR

 力。物理で与えるダメージに影響する。


INT

 知力。魔法で与えるダメージに影響する。


VIT

 防御力。被ダメージに影響する。


DEX

 器用さ。武器の扱いや生産の成功率に影響する。


AGI

 素早さ。行動や回避に影響する


LUK

 運。ドロップ率やテイム成功率などに影響する。


 ステータスは種族レベル、職業レベルが上がるとBP(ボーナスポイント)が入り、それを振るとステータスが上がるそうだ。

 俺はBPは、全てAGIに振る予定である。

 暗殺者にはSTRとDEXも少しは必要かもしれないが、STRは武器で、DEXはリアルの技術を使えば、補えるだろう。

 AFWではステータスとは別にリアルの身体能力も影響する。仕組みはよく分からないが、体をスキャンして身体能力を計っているそうだ。

 だが、それではスポーツマンと引きこもりでは差が大幅に出来てしまう。だから、影響する身体能力には限界値を決めているそうだ。

 俺はすべてが限界値だった。アイは故障が起きたと思い、何度もスキャンしていたが、結果は変わらなかった。

 リアルでは助走無しで30m跳躍したり、手刀でリンゴをナイフで切ったように真っ二つにしたり、1km先の的に投げナイフを投擲し、ど真ん中に命中させたりと、周囲からは何度も化け物とか言われてた。

 限界値になっても仕方が無いだろう。


 次に職業だ。

 職業によって、ステータスの上昇や、スキルを取得可能状態に出来るみたいだ。

 初期に選べる職業は10種類あった。


ファイター(武器)

 戦士。STR+5。()の中の武器のダメージが上昇。(剣、槍、斧、拳、槌、棒)の中から選択。


ウィザード(属性)

 魔法使い。INT+5。()の中の魔法のダメージが上昇。(火、水、風、土、光、闇)の中から選択。


クレリック

 僧侶。INT+5。【治癒魔法】の回復量上昇。


アーチャー

 弓使い。AGI+2、DEX+3。弓のダメージが上昇。


ソルジャー

 兵士。VIT+5。盾装備時、被ダメージ減少。


バード

 吟遊詩人。INT+2、DEX+3。楽器装備時、【支援魔法】の効果が上昇。


シーフ

 盗賊。 AGI+5。【罠感知】、【罠解除】を取得可能。


テイマー

 魔物使い。 LUK+5。テイム成功率上昇。


サモナー

 召喚術士。 INT+3、LUK+2。【召喚魔法】を取得可能。


ワーカー

 生産職。 DEX+5。生産の成功率、品質が上昇。


 暗殺者は無かった。

 アイに聞くと、最初は決められた職業しかないが、職業レベルが上がるとクラスアップが出来るそうだ。

 クラスアップというのは、職業レベルが一定までたどり着くと、上位の職業に就くことが出来ることだ。

 上位の職に就くことで、ステータスの上昇や新たなスキルを取得することができ、クラスアップ先はプレイヤーの行動によって増えるそうだ。

 つまり、俺も暗殺者らしく、何人も、何匹も暗殺していくと、その職業になれる可能性があるということだ。

 進んで暗殺するとしよう。


 ちなみに選んだのはシーフだ。

 選んだ理由としては、AGI上昇値が他の職業に比べて高いからだ。それに暗殺者を目指すには良い職業だろう。


 次にスキルだ。

 スキルは最初に10個選んで取得できる。

 俺が選んだのはこれだ。


【短剣】

 短剣の扱いが上手くなり、ダメージが上昇する。レベルが一定まで到達すると武技を取得する。


【暗器】

 暗器の扱いが上手くなり、ダメージが上昇する。レベルが一定まで到達すると武技を取得する。


【隠密】

 スキル発動中、MPを消費し続ける。周囲から見つかりにくくなる。


【察知】

 パッシブスキル。周囲にいる動物の気配を察知できる。


【鑑定】

 対象の情報が表示される。


【看破】

 取得前提スキル【鑑定】

 【偽装】を見破り、対象の本当の情報が表示される。


【偽装】

 【鑑定】をされた時に、偽の情報を表示させる。


【暗殺術】

 対象の首や心臓と言った弱点が赤く光る。対象から視認されていない状態で弱点を攻撃すると、ダメージが大幅に上昇する。


【闇魔法】

 魔法【ダークアロー】が使用可能。レベルが一定まで到達すると魔法を習得する。


【毒魔法】

 魔法【ポイズンバレッド】が使用可能。レベルが一定まで到達すると魔法を習得する。


 暗殺に必要そうなスキルを取った。

 足りない分はSP(スキルポイント)を使って、後々取得する予定だ。


 その取得方法だが、AFWには二つある。

 SPを使って取得する方法と熟練度を溜めて取得する方法だ。

 前者はそのままだ。

 取得可能なスキルをSPを使用して取得する。

 後者はある程度経験することによりSPを使用せずに取得できる。

 例えばだが、【短剣】を取得したい場合は、短剣を何百回も戦闘で使用すればいいそうだ。

 流石に面倒なうえ、SPはスキルレベルが5の倍数の時に貰える。

 だから、普通はSPを使用して取得する方法だそうだ。


 最後に称号だ。

 称号はアイが言っていたが、極稀にプレイヤーの行動によって入手できるそうだ。

 【最初の黒豹】は効果は、STRとAGIに少しだが足されている。


「これにてキャラクター作成は完了です。完成した姿はこちらです」


 アイは微笑みながら、俺が作成したキャラクターを表示させる。

 黒髪に赤目、頭には黒豹の耳が生え、臀部付近には黒い尻尾が生えている。

 身長は175cmほどで、無表情だ。

 リアルと変わったのは目と耳と尻尾くらいか。


「どうでしょうか。変更点がある場合は、言ってください」

「これで大丈夫だ」

「はい。承知しました。それでは、キャラクター作成はこれで完了です。お疲れさまでした」


 アイはそう言って頭を下げた。


「助かった。礼を言う」


 俺も礼を言うと、意識が現実へと戻る。

 強制的に戻されたらしい。



 一階のリビングに移動すると、凛華がソファに座っていた。


「お帰りー。どんなキャラクター作ったの?」

「実際に会った時に見せる。今は秘密だ」

「えー……まぁ、その方が新鮮に感じて楽しそうかな」

「……それで、これはどういう状況だ?」

「あー、えっと……」


 テーブルの上には皿が置いてあった。

 皿の上には黒い塊と米が置いてある。

 凛華の顔を見ると、目を激しく泳がせている。


「そのー、ほら、お腹が減ったからさ。今って20時でしょ。それで、我慢できなくて……」

「凛華が作ったということか」

「うん。これ卵焼きとご飯ね」


 卵焼き? 俺の目の前には黒い塊しかないんだが。


「はぁ」


 ため息をつき、俺は黒い塊を鷲掴み、口に入れる。

 すると、凛華は信じられないようなものを見た時の顔をしている。

 ……お前が作ったのに何で驚いているんだ?


「えっと、美味しい?」

「……普通だな。今度アドバイスを教えるから、それを参考に作ってくれ」

「……うん! 分かった。頑張るよ!」


 凛華はその言葉で、満面の笑みを浮かべた。

 だが、俺はそれどころではない。表情に出さないようにしているが、早くこの口にある物体を、吐き出してしまいたいほど不味い。表現できないほどの不味さだ。

 だが、吐き出すわけにはいかん。せっかく凛華が作ってくれたのだ……これも暗殺者として、毒を盛られた時の耐性になるだろう。

 俺はそう信じて、卵焼き? を食べ続けた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ステータス

名:シャドウ 種:獣人(黒豹) 職:シーフ

種族Lv 1

職業Lv 1

HP 150

MP 150

STR 33

VIT 5

INT 15

DEX 10

AGI 43

LUK 5

BP 0

SP 0


スキル

【短剣】Lv.1、【暗器】Lv.1、【隠密】Lv.1、【察知】Lv.1、【鑑定】Lv.1、【看破】Lv.1、【偽装】Lv.1、【暗殺術】Lv.1、【闇魔法】Lv.1、【毒魔法】Lv.1


称号

<最初の黒豹>

STRとAGIが3上昇する。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ