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いつかは忘れてしまうのでしょう

──いつかは忘れてしまうのでしょう。それでも僕は、あの人と一緒に居たかった。他愛もない話で盛り上がって、笑って、時には同情したりもして。


そんな日々が突然に途切れてしまうとしても、その来たる日までは、ずっと一緒に居たかった。

……本音を言うなら、居たかったんだよ。でも、本当に。その気持ちもいつからか薄れてしまっていて。


いつからだろう。思い出せない。ただあの頃が、懐かしくて、愛しい。出来ることなら、もう一度。

それでも僕は、あの人に失望して。話すことさえ疲れて、距離を置くまでに。


遂には一切の連絡手段を絶って──そう。

もう、これでお終いなんだ。お終いだからこそ、余計に。何だろうね、あの人への、この感情は。


あの人は、忽然と消えた僕をどう思っているんだろう。

彼と、彼女と、彼女と、彼女と、彼女。

あの人の中にある、あの人たち。どう思おうと、思われようと、もう。遅いんだよね。


でも、この感情だけは。ずっと、事ある毎に告げてきた、この想い。今となっては、だけど。

この想いだけは、どうか──どうか気付かないで。

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