第2話 冷血の剣士
お待たせしました。
僕は片手に推理小説を読みながら病室の外を見ていた。
「雄介お見舞いに来たわよ!」
真姫ちゃんはそう僕に言った。
「明日には退院なんだから荷物増やさなくても」
僕はそう真姫ちゃんに言った。
「何言ってんのよ」
真姫ちゃんはそう言ってりんごを片手に持ちながら皮を剥こうとした。
だけど真姫ちゃんが皮を剥けないのを僕は知っていたからりんごと果物ナイフを借りて皮剥きをした。
「あの、英二」
真姫ちゃんは僕に話し掛けた。
「ん?」
僕はりんごを虎の形に剥いて振り向いた。
「昨日英二が変身したあれって何?」
真姫ちゃんはそう僕に聞いた。
「あれは、その」
僕は言えなかった。
スカルライダーセイクリッドの存在を。
「何か隠してるでしょ」
真姫ちゃんはそう言って僕に迫ってきた。
真姫ちゃんの体が密着して僕は頭から湯気が出そうだ。
「言わないなら服を無理矢理脱いで迫っちゃうわよ!」
真姫ちゃんはそう言って僕の左手を掴んで真姫ちゃんの胸を触らせようとした。
「わかった!話すから!」
僕はそう真姫ちゃんに言った。
「あれは、この間社長から受け取ったんだ」
そう僕は真姫ちゃんに話始めた。
「受け取ったってどういう事よ」
真姫ちゃんは僕に聞いた。
「あの姿はスカルライダーセイクリッドという最新式のゲームを題材に作り出されたゲームの中の戦士の力を社長は僕に与えて世界にゲームのバグから生まれた怪物を倒すために僕はスカルライダーに変身したんだ」
僕はそう真姫ちゃんに言った。
「そんな危険な力を何で引き受けたのよ!」
真姫ちゃんは僕に大声で聞いた。
「誰かが涙を流して苦しむぐらいなら僕が助けるまでだ!」
僕はそう真姫ちゃんに言った。
「それであんたが死んだら。あなたが消えたら悲しむ存在がいるのよ!」
真姫ちゃんは僕に抱き付いてそう言った。
「真姫ちゃん、僕は君には笑顔でいてほしいんだ」
僕はそう真姫ちゃんの頭を優しく撫でた。
「だったら約束して!無茶はしないって!」
真姫ちゃんはそう言って僕を見た。
「わかった!任せて」
僕はそう真姫ちゃんに笑顔で言った。
コンコン。
「はい!」
いきなり誰かが病室をノックした。
「どちら様ですか?」
入って来たのは見知らぬ青年だった。
「お前がスカルライダーセイクリッドか?」
そう黒い髪に紫色の瞳の青年は僕に聞いた。
「君は?」
僕は青年に聞いた。
「俺は、藤宮。藤宮大知だ!」
藤宮と呼ばれる青年は僕を見た。
「君は何で僕がセイクリッドだと知ってるんだ?」
僕は藤宮を見て聞いた。
「俺も貴様と同じ選ばれた存在だからだ!」
藤宮の片手には騎士の模様が描かれたナイフを持っていた。
「!」
真姫ちゃんは僕の前に立った。
「邪魔をするなら貴様を殺すぞ!」
藤宮はそう言って真姫ちゃんを睨んだ。
「絶対に退かない!」
真姫ちゃんは奮えながら言った。
「やめて下さい!ここは病院ですよ!争うなら外にしてください!」
僕はそう藤宮に言った。
「ふん、貴様は理解していないなスカルライダーセイクリッドに選ばれた意味を」
藤宮はそう言ってナイフを片手に持ちながら病室をあとにした。
僕は藤宮が去って片手にりんごを食べながら外を見た。
真姫ちゃんは僕をじっと見た。
「どうしたの?」
僕は真姫ちゃんに聞いた。
「いつか、戦いはなくなるのよね?」
真姫ちゃんはそう僕に聞いた。
「いつか、わからないけど。その時は真姫ちゃん・・・僕の隣に居てくれる?」
僕はそう真姫ちゃんに聞いた。
「/////!!」
真姫ちゃんは顔を真っ赤になって走り出した。
僕なりの告白に近い台詞だけど約束はするよ。
僕は本を読みながら病室で1人で過ごしていた。
ーーー次の日ーーー
僕は病院を退院して真姫ちゃんと一緒に街を歩きながら前を見ていた。
街は昨日の事件を忘れようとしているのか辺りを見ると破壊されたビルや地面にクレーターが出来ていた。
「ねぇ、英二」
僕の片手を真姫ちゃんは握りながら僕を見た。
「なに?」
僕は真姫ちゃんを見た。
「バグってあと何体居るの?」
真姫ちゃんは僕に聞いた。
「たぶん、10体近く居るみたいだよ」
僕はそう真姫ちゃんに言った。
「10体?」
真姫ちゃんはそう言って少し不安げな顔をしていた。
「大丈夫だよ。僕にはこいつが居るから」
僕はライダーグローブを持ちながら言った。
「どうしてそこまで信じられるのよ」
真姫ちゃんは僕に聞いた。
「何でかな?」
僕はそう言って真姫ちゃんの頭を優しく撫でた。
その時。
ドカーン!!!!!
巨大な爆発音が町中に響いた。
爆発してゆっくりと歩きながら片手にハンマーを持った怪物が車を片手で潰していた。
「お前か?スカルライダーセイクリッドってのは?」
僕は両手にセイクリッドグローブを装着して両手を拳にして変身した。
意識ははっきりとある。
戦いは苦手だけどこの街が破壊されるのは嫌だ。
「相手してあげるよ!僕は、君を倒す」
僕は両手を拳にして怪物に殴り掛かった。
だが怪物は片手でパンチを容易く受け止めて目を光らせてビームを放った。
その破壊力に僕は地面に倒れた。
スカルライダーセイクリッドの所有者で装着者の僕にはまだこの力は制御も最大の力も使うことができない。
「ようやくわかった!君はストロングファイターのラスボス。ヘビーバッファローだな!」
僕はそう怪物の名前を言った。
「よくわかったな!」
ヘビーバッファローは片手にハンマーを持ちながらそれを天高く振り下ろした。
僕は左にジャンプして攻撃を避けた。
『おい!このままやられ続けていいのか?』
どこからか聞き覚えのある声が聞こえた。
「誰?」
僕はそう呟いた。
『おいおい!まさか忘れたのか?スカルライダーセイクリッドの中に眠る相棒をよ!』
その一言に僕はようやく思い出した。
「セリッド?」
僕はそうスカルライダーセイクリッドの中の主役の名前を言った。
『正解だ!お前が楽しそうな事をしてるからな!俺に殺らせろ!』
セリッドは僕の体と一つになり片手に使用武器アクセルガンブレードを持ち使用バイク・ブラックウルフに跨がりバイクのアクセルを回した。
「さぁて、選手交代だ!派手に暴れさせてもらうぜ!」
バルルルルルルルルン!
ブラックウルフを走らせてセリッドはヘビーバッファローに突進攻撃を仕掛けた。
「俺にその攻撃が効くかよ!」
ガガガガガガガガガガ!
ヘビーバッファローは片手でブラックウルフを受け止めた。
「甘いぜ!」
セリッドは片手に持っていたアクセルガンブレードをヘビーバッファローの頭に向けて放った。
しかしヘビーバッファローはそれをまともに喰らいながらセリッドの顔面にパンチを打ち込んだ。
「やれやれ、そんな三下に手こずるとはな」
そう言って来たのは藤宮大知だった。
「誰だ?お前?」
セリッドは藤宮にそう聞いた。
「貴様に名乗る名はない」
そう言って藤宮は騎士の模様が描かれたナイフを前に突き出した。
その瞬間黒い風が巻き起こり藤宮は鷹を強調とした騎士の姿に変わった。
「お前の戦い方じゃあ、誰も守れない!」
藤宮はそう言って剣を片手に持ちながらゆっくりと歩き始めた。
「へっ!見せてもらおうか」
セリッドはそう言って藤宮の戦いを見ていた。
「ハァッ!」
藤宮は自分の範囲に入った瞬間剣で攻撃を仕掛けた。
鋭い剣技がヘビーバッファローの体に斬り込んだ。
「弱すぎる!」
藤宮は会心の一撃をヘビーバッファローのボディに斬り込みそのまま剣から雷と風の力がヘビーバッファローの体に連続で斬り込んだ。
そのまま藤宮は剣にナイフを装填した瞬間剣は西洋の剣から光剣に形が変わった。
「フィニッシュっだ!」
[ホーク・カイザーアタック!]
鷹の形をした斬撃がヘビーバッファローの体を貫いた。
「終わりだ」
そう言って藤宮は片手に光剣を鞘に戻して変身を解除した。
「これが貴様と俺の差だ」
そう言って藤宮は片手にナイフを持ちながらどこかへ行った。
ーーーゲーム会社オクロスーーー
僕はゲーム会社に復帰して片手に液タブを片手にタッチペンを片手に描き始めた。
「おい、黒西くん」
話し掛けて来たのは岡野最強は僕の肩を叩いた。
「来てくれたまえ」
そう社長は言った。
ーーー?ーーー
社長に連れられて開かずの部屋に呼ばれ中に入った。
「これは?」
僕は中に入るとそこには柄の悪そうな男性と少し気の軽そうな男性と背中にクワガタの模様が描かれた胴着を来た男性と藤宮が座っていた。
「これが君の仲間達だ!」
そう社長は僕に言った。
「この四人がですか?」
『違うぜ!』
そう僕の中から誰かが出てきた。
それは茶髪に黒い瞳の三十代ぐらいの男性が僕の隣に立っていた。
「貴方は?」
僕は男性に聞いた。
「スカルライダーセイクリッドのセリッドだ!」
そうセリッドはイスに座りながら僕を見た。
続く
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