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アクセス、ありがとうございます

 昨日は完全にパワーレベリングだったな。寝るまで経験値の飴を舐めて魔法書・指南書を作り続けて読んでを繰り返して…。疲労のおかげか変なことに気を使わず朝方までぐっすりだった。気を使うこと?チアルと同じ部屋だった。これで察してくれ。だが、パワーレベリングのかいあって俺もチアルもステータス・スキル上はものすごいレベルアップを果たしている。

具体的にはこんな感じだ。


名前:ナガエ カズマ

称号:

ランク:G

状態:【臣下:チアル・ベルス カッパーウルフ クックー】

Lv:223


HP:44/44

MP:62/62

AGI:D++

DEX:D++++

VIT:D

INT:D-

MAG:D++

LUC:G++++

スキル:<アイテム作成><鑑定眼:Lv5><賢者の石:Lv5>

    <地属性魔法適正:F:Lv1><水魔法適正:C:Lv1><火魔法適正:D:Lv2><風魔法適正:F:Lv9><時空魔法:E:Lv2><デュアルキャスト><ディレイキャスト>

    <剣術:D:Lv4><射撃術:F:Lv2><体術:E:Lv3><盾術:F:Lv9>

発現待ちスキル:??? ??? ??? ???


名前:チアル・ベルス

称号:<ナガエ カズマ>の奴隷

ランク:G

状態:【隷属:ナガエ カズマ】

Lv:146


HP:38/38

MP:89/89

AGI:F+++

DEX:D++++

VIT:D-

INT:B++

MAG:C++++

LUC:E+++

スキル:<地属性魔法適正:G:Lv9><水魔法適正:F:Lv2><火魔法適正:C:Lv5><風魔法適正:F:Lv4><光魔法適正:C:Lv5><闇魔法適正:G;Lv2><デュアルキャスト><ディレイキャスト>

   <棒術:G:Lv5><体術:F:Lv1><護身術:G:Lv3>

発現待ちスキル:料理 ??? ??? ??? ???


パワーレベリングしまくった結果だ。盛りすぎた気はするが気にしない。気にしないったら気にしない。

 チアルのほうがレベルが低くなってしまったのは、途中で気絶したからだ。どうやら属性魔法を全属性スキル獲得した影響で頭がパンクしたそうだ。魔法書とか指南書を読むのはどうしても当人の意思だからな。仕方ない。


 今更だが、指南書っていうのは魔法書の白兵版みたいなものだ。遊びで作ったらできてしまったのでこれ幸いにロマン武器のためにと護身用に俺もチアルもある程度の武術は覚えた。っていうか、Lvの項目のインフレが恐ろしいわ。


 そんな俺とチアルは宿の食堂で朝食を取っている。とは言え、テーブルの上には俺が<アイテム作成>で作ったステータス増強の実サンドイッチが置かれているのだが。ワンコはチアルの膝の上で丸くなっている。重くないのかね。

「あの、カズマさん。私達注目されてませんか…?」

「注目されてようがされてなかろうが、普通に過ごせばいいだろ。気にしたって仕方ないしな。」

俺はテーブル上のサンドイッチを口に運びよく噛んでから飲み込む。正面に座っているチアルはどことなく怯えたような雰囲気を醸し出している。気にする必要はないってのに、手が震えてうまくサンドイッチをつかめないようだ。


 仕方ないか。朝飯はしっかり食わないと日中に支障が出るしな。

「そんなに震えてるなら俺が食わせてやるよ。ほれ。」

テーブルの上にあったサンドイッチを手に取りチアルの口元に持っていく。それを見た彼女は

「え、あ、た、食べれます!ひ、ひひひひ一人で食べれますから!」

と言って必死に皿に載っていたサンドイッチを頬張る。何も顔を赤くするくらい必死に食う必要はないってのにな。


 そんな感じで朝食後の食休み中に、紅茶をすすりながらこちらからも周囲の様子をそれとなく伺っては見るが…なんというか、変な空気だな。とは言え積極的に関わるつもりもないし放置するか。そう判断したところで

「おうおうおう、なんで奴隷が椅子に座ってんだ!?あぁん?」

何ていうか、世紀末なハゲが俺らを見ながら大声でイチャモンをつけてくる。面倒だが…放置すれば更に調子に乗るんだよな、こういう手合は。

「俺が座「奴隷が座った椅子になんてケツをつけたら、俺のケツが腐っちまうぜ」

目の前のハゲはそんなことを言いながら俺らにケツを向けて尻を掻いてきやがる。その様子に周りも下品に大声を上げて笑っている。


 ……少し、いや相当頭に来るな。目の前を見ると、チアルはさっきまで赤かった顔を伏せて小刻みに震えてるだけだ。俺のセリフに被せてきたのもあって印象悪いし…迷惑にならんくらいに暴れてもいいだろ。

「なんだ、ここのサルは尻だけじゃなくてオツムも腐ってんのかよ。あぁ、オツムなんて難しい言葉はわからないか。頭の中、腐ってんのかよ。」

「ほーう、お前がこの奴隷の主人か。奴隷も奴隷なら主人も主人だな?」

そういいながら目は笑ってないし、鼻息も荒くしつつゆっくり近づいてくる。

「少なくとも、俺もこの子もお前よりは数段上等な教育を受けてるよ。あ、サルだから教育って言葉すら知らねぇか。」

俺は更に言葉を紡ぎつつ、目の前のハゲのステータスをこっそり鑑定してみる。


名前:モブ

称号:万年Eランク

ランク:E

状態:興奮

Lv:86


HP:22/22

MP:10/10

AGI:E+

DEX:E+++

VIT:A-

INT:F-

MAG:F-

LUC:E+

スキル:<格闘術:E:Lv9><剛力:B:Lv7>

発現待ちスキル:


 ハッキリ言おう。俺らの敵じゃないだろ…。こいつの貧弱さ…VITがA-なのにHPが低いってことはコイツはこれ以上強くなれないんだろうな…かわいそうに。ハゲはそんな俺の視線に気付いてか更に鼻息を荒くして、とうとう俺に手を上げてきた。あーあ、木製のテーブルが木っ端微塵だよ。

「すいません、主人。これ、迷惑料に取っておいてください。」

そう言って俺は<アイテム作成>で宝石を出して店のカウンターに投げる。いくらの価値があるかは知らんがテーブル代くらいにはなるだろう。宿の主人が宝石を手に取り驚いてる様子を確認したら、俺はチアルの手を取ってさっさと店の外に出る。これ以上店の迷惑になってたまるかってんだ。


 俺が店を出ると、ハゲも続いて店から出てくる。野次馬なんだろうが、ジョッキを片手に持ったいかにも荒くれ者です、って連中までもが一緒だな。とりあえずチアルを道の端にすわらせておく。

「あ、あの……」

「無理はしなくていい。あのくらいの雑魚ならなんとかするから。」

あれ、なんで俺こんなにクサイセリフを吐けるんだ?まぁいいや。とりあえず俺は万年Eランクにガンを飛ばす。

「雑魚…俺が、雑魚だってのか!?」

「あぁ、雑魚だろ。そんなんだから万年Eランクなんだろ?」

あ、ハゲがゆでダコのように顔を真赤にしながら突進してくる。周囲の空気も凍ったし、どうやらアイツにとって「万年Eランク」は禁句らしいな。俺は知らないけど。

「ぶるぅあああああああああああああ!!」

筋肉ダルマが俺めがけて突っ込んでくる。が、所詮筋肉ダルマ。<体術>のスキルの恩恵もあって1歩身体をずらすだけで簡単に回避できる。どう体を動かせば最適な動きかわかるってスキルすごいな。

「避けるんじゃねぇええええええええ!!」

「お前、やっぱりバカだろ?攻撃されるってわかってんなら避けるに決まってる。俺は怪我したくないし。」

「うるせぇ!ぶるあああああああああああああああ!!!」

大きな叫び声を上げつつ、利き腕であろう右腕を大きく後ろに引き、勢い良く何度も拳を振り下ろしてくるハゲ。…これだけ大きいモーションならカウンターがきれいに入るのではなかろうか。ハゲの拳を回避ししつつそんなことを考えてしまう。<体術>が発動するのか試してみるか。

 

 ハゲが再び拳を大きく引いて、今度は助走も着けつつ殴りかかってくる。相手の狙いを見極め、一足分身体をずらして回避して、ハゲが突っ込んでくるであろう場所に俺は右拳を突き出す。結果、綺麗にハゲの右頬に拳が入り相手が吹っ飛ぶ。その様を見たハゲの取り巻きと思わしきギャラリーは先程までの喧騒が嘘のように静まり返る。

「…行くぞ。」

俺はチアルの手を取り、馬車の停まる場所まで逃げるようにその場を立ち去る。


って言うか、今日の場所を逃してまた1日この街にとどまったらトラブルの方から来そうで面倒だ。あ、実験の結果は――<体術>スキルが発動したかはわからない、と言うものだった。

評価・ブックマークありがとうございます。計算ミスや誤字・脱字の指摘ありましたらよろしくお願いします。


話中で解説を出してなかったスキルについての解説を。


<剛力>:パッシブスキル。白兵攻撃が相手に命中した場合、ダメージを追加する。ランク・Lvが上がるほど効果が増える。

<デュアルキャスト>:同時に2つの魔法を使用可能とするスキル。ただし、魔法毎に対象を別にするのは難易度が高い。

<ディレイキャスト>:魔法の発動準備を終えた後、発動を任意のタイミングで発動させることができる。この効果は、複数の魔法は同時に受けられない。


ついでに、ランクのレベル変換表を。ランク+Lv=合計Lvとなります。

S=70

A=60

B=50

C=40

D=30

E=20

F=10


以下、今回の2人のステータスになります。

名前:ナガエ カズマ

称号:

ランク:G

状態:【臣下:チアル・ベルス カッパーウルフ クックー】

Lv:223


HP:44/44

MP:62/62

AGI:D++

DEX:D++++

VIT:D

INT:D-

MAG:D++

LUC:G++++

スキル:<アイテム作成><鑑定眼:Lv5><賢者の石:Lv5>

    <地属性魔法適正:F:Lv1><水魔法適正:C:Lv1><火魔法適正:D:Lv2><風魔法適正:F:Lv9><時空魔法:E:Lv2><デュアルキャスト><ディレイキャスト>

    <剣術:D:Lv4><射撃術:F:Lv2><体術:E:Lv3><盾術:F:Lv9>

発現待ちスキル:??? ??? ??? ???


名前:チアル・ベルス

称号:<ナガエ カズマ>の奴隷

ランク:G

状態:【隷属:ナガエ カズマ】

Lv:146


HP:38/38

MP:89/89

AGI:F+++

DEX:D++++

VIT:D-

INT:B++

MAG:C++++

LUC:E+++

スキル:<地属性魔法適正:G:Lv9><水魔法適正:F:Lv2><火魔法適正:C:Lv5><風魔法適正:F:Lv4><光魔法適正:C:Lv5><闇魔法適正:G;Lv2><デュアルキャスト><ディレイキャスト>

   <棒術:G:Lv5><体術:F:Lv1><護身術:G:Lv3>

発現待ちスキル:料理 ??? ??? ??? ???


ここの欄と前書きもあわせて使えば、別視点での同時進行の話とかもできそうですよね(自分はやりませんが)

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