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遅くなりました。
まさかの年末年始進行が年度末進行まで継続しそうな気配がしてるので、更新速度はかなり遅くなりそうです。
ついでに、過去投稿分の表記やら抜けていた部分も追記していきます。
チアルにザンの宿場町を一通り案内…と言うよりは冒険者ギルドやら宿屋やらのお店のシンボルを一通り案内してもらい、俺達は無事?宿の部屋を抑えることに成功した。何故疑問形なのか?その辺は想像におまかせすることにする。ひとまず宿の部屋で落ち着いた俺は正面にいるチアルに尋ねる。
「さて、いい頃合いだしこの世界の魔法だとかスキルだとかステータスについて教えてもらえるか?」
そう、今の俺に圧倒的に不足しているもの。それはこの世界の常識とか情報だ。
「わかりました。まずは…そうですね、ステータスを開いてもらいながら説明していきましょうか。」
そう言いながらチアルは<ステータスオープン>を唱える。これは俺も自分のステータスを開いておくべきか。
名前:ナガエ カズマ
称号:異世界からの転移者
ランク:G
状態:【臣下:チアル・ベルス カッパーウルフ クックー】
Lv:4
HP:23/23
MP:15/15
AGI:E++++
DEX:E++++
VIT:F++++
INT:F++
MAG:F+
LUC:G+
スキル:アイテム作成
鑑定眼:Lv2
賢者の石:Lv2
発現待ちスキル:??? ??? ??? ??? ???
考えたらチアルと会ってからもずっと木の実を能力アップの実にして、それを<アイテム作成>で料理して…とかやってたな。<賢者の石>の説明にあった通りなら、あれはこの世界にないもの。それを作り続けたからレベルもあがったと言うことだろうか。それにしても…ステータスの横の+表示はいくつまで増えるのだろうか。ともあれ、チアルの説明をまとう。
「あ、カズマさんもステータスを開いてくれたんですね。では、上から説明していきます。名前はそのままなので次ですが…称号は、その人が対外的にどう見られやすいかを示しています。主に服装や今までの実績、噂などから表示が変わるようです。そしてここの欄は、隠したいと思えば何も書かれない状態にできます。」
それは面白いことを聞いた。早速称号を隠したいと思ってみる。すると視界に表示されている称号欄が空白になる。なるほど、これは知ってても損はないな。
「では、続いて下のステータスそれぞれですね。AGIは瞬間的な素早さを、DEXは行動の正確さを、VITは持続的な体力を、INTは頭の良さ…記憶力や発想の幅を、MAGはその人が扱える最大魔力を、LUCは運のよさを表してると言われています。これは過去の検証から結果付けされたそうです。」
以前<鑑定眼>で調べたのが正確なのだろうが、この世界ではこう認識されているという説明は助かるな。それにしても、称号欄の次がステータスの説明、か。
「表示されるステータスは、Sが一番上でここからA、B、C…と続いて一番下がGランクになります。このあたりは冒険者ランクと同じですね。それと、+や-の表記ですけど下から行くとG-、G、G+…という形になります。+は5つめになると、一つ上のステータスにランクアップします。G++++からアンクアップするとF-と言うかたちですね。」
つまりは、俺のAGI・DEX・VITはもうすぐ表記上はランクアップするってところか。
「では、最後にスキルに関しての説明です。レベルの説明を飛ばしたのは、スキルに密接に関わってるからなんです。」
「スキルとレベルが?」
「はい。まずその辺は置いておいて…基本的にスキルは上限が10レベルになります。そして、当然ながらレベルが高ければ高いほど効果が高いということになります。」
ざっくり言えばスキルの1Lv~3Lvは見習い、4Lv~7Lvが一人前、8Lvがその道の先駆者、9Lv以上になると人間国宝とかいうレベルらしい。つまり、俺は見習いも見習いってことだ。
「そして、スキルは使えば使うほど成長していきます。誰でも、上限は10レベルまで行く可能性はあるんですが…実際は街で師事してる専門職の人でもスキルは5レベルから6レベルくらい、ということが多いですね。もちろん、スキルによって、人によって伸びやすさは違うみたいですけど。そして、スキルが上限までレベルが上がると、上位スキルと呼ばれる特殊なスキルを覚えられます。」
「それが基本的な部分ってことか。」
「はい。それと基本的なこと、というのであればもう一つ。先程ステータス内のレベルについて後回しにしたと言いましたけど、このレベルは【スキルレベルの合計】がその人のレベルになります。」
「なるほど…<鑑定眼Lv2>と<賢者の石Lv2>で俺は4レベルってことか?<アイテム作成>が含まれてない計算だけど…。」
「はい、レベルの計算はその通りです。そしてカズマさんの<アイテム作成>についてですけど、レベル表記がないスキルはユニークスキルと呼ばれるスキルになります。レベル計算には使われないんですけど、その分強力な効果を持っていると言われます。」
手慰みに適当に食材を<アイテム作成>で手に出してみる。ゲーム作品によっては食材も立派なアイテムだ。出てきたのはミカンだったので、皮を向いてチアルにも渡してやりながら口に運ぶ。
「ユニークスキルについては研究が進んでいないので、使用者があれこれ試して使い方や効果を調べながら、と言うかたちが一般的みたいです。なので、スキルの大まかな種類としては所謂普通の[スキル][上位スキル][ユニークスキル]という分け方で呼ばれるのが世間では一般的ですね。」
そこまで言ってチアルは渡したミカンを口に含む。…どうやら酸っぱかったみたいで顔をしかめるが、説明は続けてくれそうだ。
「続いて魔法に関しての説明なんですけど、似たような部分がある戦闘関連の技術について説明しますね。」
「戦闘関連って言うと…<剣術>とか<槍術>とか、武器の扱いってことか?」
俺は自分のスキルを見て騒いでた元クラスメートの様子を思い出す。ほとんどの連中の顔が思い出せないあたりが付き合いの薄さを感じさせるが。
「はい。それと回避技術に関連する<体術>や身の守りに関する<防御術>等も含まれますね。この戦闘関連のスキル群は他のスキルと異なり、剣術であれば<剣術:D:Lv3>のようにスキル名、ランク、レベルが一緒に表記されます。」
俺は黙ってチアルに説明を促す。ワンコは既に部屋の隅でくつろぎモードだ。あ、あくびかわいいな。
「戦闘向けスキルもランクはS、A、B…とGからランクがあって、一番下がGランクですね。各ランク内のレベルはこちらも10が最大になっていて、例えば<剣術:D:Lv10>という状態できっかけがあれば1つ上のランクの<剣術:C:Lv1>にランクアップします。魔法に関しても同じですね。例えば私のスキルの<火魔法適正:F:Lv2>なんかが該当します。」
チアルによると、そのきっかけとやらは師匠によるテストが9割近くを占めるんだとか。
「当然、これらのスキルもレベル・ランクが高いほうが効果は大きいのですが…1つランクが変わるとその差を埋めるのは苦しくなりますね。もっとも先程の例のように<剣術:D:Lv10>と<剣術:C:Lv1>のように隣り合うランクなら多少の有利不利で済むとは聞いています。」
逆説。レベルが2離れたらかなりの差があると認識されるのか。
「そして、戦闘向けスキルと言われてるスキル群も、ステータスに表示されるレベルに加算されます。ランクが1つ上がる毎に10レベルとしてカウントされます。私の場合だと<火魔法適正:F:Lv2>で、Fランクなので10レベル、スキルレベルが2なので合計12レベル、という形になります。」
なるほど。俺は再び顔も浮かばないクラスメートの騒いでいた姿を思い浮かべる。……「剣術:S:Lv1」だの「火魔法適正:S:Lv1」だの「槍術:A:Lv2」だの言ってたな。つーことはあれか。スタートが60~70レベルってことか?…そう考えると確かにチートだな。比較対象がチアルと俺しかいないからだろうが…それでも破格のレベル差だというのがわかる。
ま、今の俺にはアイツらは関係ない。
「ここまでは大丈夫ですか?」
「あぁ、今のところ理解は追いついてるから続きを頼む。」
「わかりました。では、次は魔法に関しての説明ですね。」
そう言って、チアルは魔法についての説明を始めた。
試しにココに各話毎に(最後に主人公が見た時点の)ステータス掲載していこうと思います。実験的になのでしばらくは主人公+従者のみで
名前:ナガエ カズマ
称号:
ランク:G
状態:【臣下:チアル・ベルス カッパーウルフ クックー】
Lv:4
HP:23/23
MP:15/15
AGI:E++++
DEX:E++++
VIT:F++++
INT:F++
MAG:F+
LUC:G+
スキル:アイテム作成
鑑定眼:Lv2
賢者の石:Lv2
発現待ちスキル:??? ??? ??? ??? ???
名前:チアル・ベルス
称号:<ナガエ カズマ>の奴隷
ランク:
状態:【隷属:ナガエ カズマ】
Lv:13
AGI:F
DEX:D-
VIT:E-
INT:C+
MAG:D++
LUC:E-
スキル:<火魔法適正:F:Lv2><水魔法適正:G:Lv1>