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初めまして。見切り発車の行き当たりばったりになりますが、初投稿させていただきます。

本日は区切りのつくところまで、一気に投稿させていただきます。

また、しばらく主人公一人旅なのでかなり説明くさい文が続きます

「ん……」

俺は起き上がり、目を開け立ち上がる。

…起き上がる?あれ、俺さっきまで学校にいたよな?

そう思い、周囲を見渡す。

……うん、学校の教室だ。俺の目の前には教室の扉が閉まっている。

どうしてこんな状況にいる?俺は倒れる直前の様子を思い出すことにした。


確か…ホームルームが終わって、今日は爺さんに呼ばれてたからすぐ帰ろうとして教室の扉に手をかけたら…教室の外が明るく光って

と、そこまで思い出してここから先が思い出せない。恐らくあの謎の発光現象で気を失ったか何かしたのだろうと結論づける。


―俺、永江一真ながえ かずま

――K県立古部高校1年C組

―――家族は両親に妹の4人家族で、近所に住む母方の爺さんが何度もファンキーな体験をさせてくれた

――――クラスではほぼ一人でいて特に仲のいいグループとかはなし…俺はぼっちではないし、思い出しても悲しくない。そう信じることにする。


うん、俺のどうでもいい個人情報や今までのことも思い出せる。特に問題ないだろう。そう思いながら左から後ろの方を向けば同じクラスの連中が起き上がり始めている。

彼らも不思議そうな表情をしているものの、全員起き上がったりしていることから特に異常はないのだろう。総判断し、俺は爺さんに呼ばれていたことを思い出して、教室の引き戸に手をかけて力を込めるも

「あれ、開かねぇ…」

予想外のことに俺はつい呟いてしまうが、教室の扉はビクともしない。いつもなら簡単に開いてたはずなんだけどな。そして、予想外のことは得てして連続で起きるものである。

「ねぇ、扉が開かないってどういうことなの?」

後ろから急に女子から声をかけられた。どうやらさっきのつぶやきを聞かれたようだ。

…彼女は確か…

「さぁ?開かないものは開かないんだ。嘘だと思うなら試してみれば?…土岐さん」

そう言って俺は扉の前を土岐さんに明け渡す。あぶねぇ、ギリギリ思い出せた。

土岐さんこと土岐とき 裕香ゆかは見た目だけならどこにでもいそうな普通の女子高生。特に制服を着崩すこともなく、スカートも短すぎず長すぎず。強いて特徴を挙げるのならば絹のような黒髪をいつもポニーテールにしてることか。それに加えてどっかの運動部に所属していたはず。

というか、それ以上のことなんて俺は知らない。そんな土岐さんが扉を力いっぱい引いても動かない様子を見て、教室内がざわめき出す。


「なぁ、俺らこれからどうなるんだ?」

「私、今日これからバイトあるんだけど…」

「何?このまま俺ら餓死しろっていうの!?」


など、後ろから聞こえてくる。俺だって爺さんから呼ばれてるんだけどな。そう思っていると

「ギャハハハハ!諸君、目は覚めたかい!?」

教室に備え付けられているスピーカーから甲高い、癪に障るような声が突然響いてくる。あまりに突拍子のない出来事に俺を含め全員何もできずに立ち尽くす。

「おやぁ?返事もないんですねぇ。まぁいいでしょう。これから大事なことを心して効くように。――君たちは、今からチキュウという世界から別の世界。【クラウンガルド】という世界に行ってもらいまーす!」

甲高い声は一方的に告げてくる。別の世界?異世界?これなんてラノベ?俺はその言葉しか出てこずにポカンとしている。しかしクラスの連中は


「部活とかどうすんのよ!?」

「えー、これから予定あったのにどうしてくれるんだ!」

「い、異世界転移キター!?」


等々口々に話し合っている。それから最後のヤツ、絶対ロクなことにならないぞ。俺は心の中で突っ込んでおく。

「あ、これは神様であるボクの決定事項なので、もうどうしようもありませーん!!」

このウザイ声、とうとう自分を神様とか言い始めたな。

「これから行ってもらう【クラウンガルド】って言う世界では、キミ達は【勇者】として召喚されるそうでーす!君たちの世界で言う剣も魔法も魔物もいる、ファンタジーの世界だと思ってねぇ!!ギャハハハハ!!!」

なるほど、さっぱりわからん。てか、勇者ってなんだ、勇者って。

「キミ達にはわかりやすく、スキルとか技能とかのある世界に行ってもらうから、安心してね。ボクってばやさしーい!」

優しいなら俺たちをこのまま元の場所に帰してくれないか。俺は本気でそう思う。どうせ無駄なんだろうな、とは思いつつ。

「ここからはボクの出血大サービス!異世界に行ってもらうにあたって、みんなに強力な…キミ達の言葉で言うチートスキルをそれぞれ与えさせてもらったよ!それと、この空間はこのことをボクが説明するためにわざわざ用意したから感謝してよね!」

チートスキルとか言われてもさっぱりだ。昔はゲームとかやってたけど最近はご無沙汰だったしな…。

「じゃあ、せいぜい頑張って生きて楽しませてねー!!ゲヒャヒャヒャヒャ!!!」

下品な笑い声を残してスピーカーは沈黙する。それと同時に騒がしくなる教室内。

数分だろうか、数十分だろうか。突如教室の中心が眩しく光り……俺の記憶はそこで途切れた。

アクセス、ありがとうございます

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