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第6話~リベンジ!強敵に再び挑戦~逆境に感謝

【Bar Sequence(シーケンス)


「おお!すごいじゃないか!レベル2のスキルを覚えるなんて!!よく頑張ったね!」


雰囲気のある暗いバーの中で、場違いな大声を出す永都広幸に、マスターである大沼は苦笑いだ。


しかしほめられた祈志はまんざらでもない様子で口を開く


「いやーそれほどでもないと思いますが。ただユニギア3時間やるのはけっこうハードル高かったなとは思います。二日に分けて1時間半ずつやっても良かったのですが、はやく新しいスキルをアンロックしたくて、一日にまとめました」


「そのせいで勉強の方が若干おろそかになってるのが(たま)に傷ですけどね。まあライターの仕事を頑張ったのでプラマイゼロですが。次は両立を目指してくださいね?」


携帯電話のAI、ナディアが釘をさす。


「何?そうかユニギアに集中するあまり、他がおろそかになってしまったか。両立を推奨する仕様を実装しないとな。上にも言っておくよ」


「うわー両立しないといけなくなるのか。やりごたえがさらにましますね」


「楽しみだろ?ともあれ、せっかく新スキル覚えたのだから、ここで油売ってないで、試してきてはどうだい?」


永都はニヤリと笑う


「ですね。かわいいワンちゃんにリベンジしないと」


祈志もニヤリと笑う


「あれ?ワンちゃんってのははち太郎のことかな?だったら犬の…」


「さあ!新スキルが祈志界請に使われるのを待ってます!さっさといきましょう」


ナディアがいつもより大きな声を出す


「やる気十分だなナディア。よし行くとしよう」


【町の近くの平原】


「EiSaiの普通評価1枚を消費して、モンスター『はち太郎』を召喚」


-モンスター出現!

-はち太郎があらわれた!


「さあて、さっさと本気出せよ、ワンちゃん!」


-はち太郎のターン

-はち太郎の遠吠え!

-はち太郎の仲間が二匹あらわれた!


-はち太郎Bがあらわれた!

-はち太郎Cがあらわれた!


「いくぞ!無辺行!」


-祈志界請は菩薩(ぼさつ)の名を詠唱する

-黒い嵐が祈志界請を包み込む


-祈志界請のStorm Attack!

-風の力を得た

-ジャイアントキリングの一閃と嵐の刃が

-敵全体を攻撃する!


-はち太郎Aに54のダメージ!

-はち太郎Aに54のダメージ!

-はち太郎AのHP0/30

-はち太郎Aを倒した!


-はち太郎Bに54のダメージ!

-はち太郎Bに54のダメージ!

-はち太郎BのHP0/30

-はち太郎Bを倒した!


-はち太郎Cに54のダメージ!

-はち太郎Cに54のダメージ!

-はち太郎CのHP0/30

-はち太郎Cを倒した!


敵は(ちり)一つ残らなかった!


敵は全滅した!!


「よし!なんかかなりオーバーキルっぽかったな。爽快感はあったけど」


-レアリティ:コモン

-犬の遊ぶ骨×3を手にいれた!

-450ゴールド手にいれた!

-経験値を450ポイント手にいれた!


「カイおめでとう!」

ナディアがとび()ねて喜んでいる。

祈志と両手でハイタッチし、祈志を抱き締める。


「ああ、リベンジは達成できたな。とりあえずシーケンスに帰るか」


【Bar Sequence】


「ただいまーけんさんいつものー」


バーのマスターの大沼が反応する。

「あいよー!おかえり祈志君。今日はどうだった?」


祈志はカウンターに着席する。


「完璧だったよ」


「おめでとう!はち太郎をアイテム使わないで倒したのは君が初めてだよ!」

一番奥のテーブル席に座っている永都が言った。


「あっ!」

カウンターにおいたナディアの画面が一瞬ピカッと光る。


「えっどういうこと?」


「え?AIから聞いてないの?大事な情報だから必ずいうように言っておいたのに。はち太郎との戦闘は、ソロプレイヤーにとっては普通負けイベントになっていて、負けるのと同時にアイテムが買えるようになるんだ。そのアイテムを使えば楽に倒せるんだよ」


「えっ、そうなの!?ナディアどういうことだ?」


「えーごにょごにょ、祈志界請に強くなってほしかったんです」


「ユニギア3時間なんてずいぶんハードなことをやらされたみたいだね。まあ結果オーライだと思うよ」


永都はニヤニヤしながら酒を飲んでいる


「まじかー。ちなみにそのアイテムはどんなアイテムなんですか?」


「戦闘前に使うと、はち太郎が仲間を呼べなくなるアイテムだよ」


「えーそんなアイテムがあるなら楽勝じゃん」


「次回からは強い敵があらわれたら、敵の弱点は何かを色んな人に聞くことだね」


「気楽かと思ったけど、ソロプレイはやめるか」


「ごめんなさい」

ナディアは控えめにピカッと光った。


「いや、いいよ。お陰でメチャクチャ強くなれたみたいだし。ソロプレイの危うさにも気づけたしね。逆に感謝してるよ」


「器が広いねえ」

永都は微笑んでいる


「こういうところが好きなんです」

ナディアは少し嬉しそうだ。


「まあハイランカーになるためには、こんな程度で音を上げてはいられないし」


「はい、ジャイアントキリングだよ」


「お!きたきた、じゃあ僕の大成長記念に乾杯しましょうよ」


「いいねえ、じゃあ乾杯の音頭とってよ」


「はい、皆様のおかげで、今日は無事に強敵を倒すことができました。これからもハイランカーになれるよう頑張ります!では皆様のますますのご活躍を祈って、kp(けーぴー、かんぱいの略)!」


「kp!」

大沼と永都は酒を高く掲げ、ナディアはピカピカ光った。


そしてしばらく酒を飲んで雑談した後、祈志は帰路についた。


「今度はクエストかー」


~続く~


~今回の作者の活動内約~


-タバタ式ダイエット

-2セット8分

-EiSai★普通評価:5枚ゲット


-ユニバースギア

-昼1時間40分

-夜1時間20分

-合計3時間

-EiSai★超×2高評価:1枚ゲット

-ユニギアLv.★9.30になりました


-仕事「ライター」

-4時間

-EiSai★「work」普通評価4枚ゲット


【Result】

-EiSai★超×2高評価:0枚

-EiSai★超高評価:0枚

-EiSai★高評価:9枚

-EiSai★普通評価:22枚

-EiSai★「work」普通評価6枚

-経験値1450ポイント

-ゲーム内通貨1150ゴールド

作中で祈志も言ってますが、今後は課題の達成の両立を目指したいと思います。


そして地味に睡眠時間が後ろにずれてきたので、そこも改善したいなと。


ともあれ無事祈志が強敵にリベンジできて良かったです。今度はクエストをクリアしていくわけですが、ソロプレイの難しさを知った祈志がどんな仲間を作るのか。

そして仲間は祈志のけた外れの強さのスキルを見てどう反応するのか。こうご期待!

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