第5話~レベルアップ!今後の目標を考える~一弓聖還
-オート戦闘
-5回分の戦闘を実行します
-普通評価のチケット5枚消費
-にゃお太を5体倒した!
-オート戦闘終了-
-レアリティ:コモン
-猫のまたたびを5個手にいれた!
-500ゴールド手にいれた!
-経験値を500ポイント手にいれた!
-【★レベルが上がった!!!!!★ 】
-祈志界請のレベルが2になった
-どのステータスを上げるか選択できます
-以下の選択肢からお選びください
-筋力、頑丈さ、すばやさ、聖力、魔力、HP、MP
「ナディア、どれがいいと思う?」
「あなたはジャイアントキリング使いなので、筋力をあげて、一撃必殺にかけるか、すばやさをあげて弱点を補うのが良いと思います。ただその場合苦手なステータスなので、成長率は悪くなります」
「なるほど。どっちもあげたいけど、スピードはスキルでカバーできるし、一撃必殺の力を上げたいから筋力だな」
-筋力を上げます。本当にこれでいいですか?
「オッケー」
-祈志界請の筋力が+3上がった!
「これで新しい技を覚えるための準備が整ったな。あとはEiSaiチケットを用意するだけだ」
「そうですね。筋力も上がって攻撃力も上がったのでかなり強い技が出せますよ」
「わくわくするな!あのわんちゃんにリベンジできると思うと!」
どこまでも広がる草原の中、風が通り抜ける。
「ちょっと横になりたいんだけど、ブルーシートなかったっけ」
「ありますよ」
ナディアは背中のリュックから大きめのブルーシートを取り出して草の上に広げた。
「よっと」
祈志がブルーシートに横になると、ナディアも座った。
「とりあえず大きな目標としては、ナディアのリアルボディを手に入れられるくらい強くなることだけど、目の前の目標を何にしようか。まずは、はち太郎にリベンジするのが先決だけど」
「ノートストップに行けばクエストという、依頼者からの課題を受けられるようです。一定の条件を満たせば報酬がもらえますし、戦う実力もついてきます。さらに名声というステータスが追加され、ランキングされるようになります。まずはそれをクリアすることを目指してみたらどうでしょうか?」
「なるほどね。ランキングの上位の人とかもう決まってるの?」
「いえ、まだEiSaiがリリースされたばかりなので、ランキングは非公開のようです。でも、自分の順位、というかランクは見れます」
「ちなみに僕は何ランク?」
「Aランクです。最下位のランクとなっています。現在最上位はJランクですね」
「まあ名声0だしそんなもんか」
「ネットの情報だと、ハイランクになるとクエスト報酬が、現実で使えるものも貰えるそうです。まだアンドロイドボディの報酬は出ていませんが、いずれ報酬になると思われます」
「まとめると。僕はナディアのアンドロイドボディを手に入れることがこのゲームの大きな目標で、そのためには名声をためてハイランカーになる必要がある。で、それにはクエストをクリアしまくるべきだと。その前に肩慣らしに、前負けた強敵、はち太郎にリベンジする、と」
「だいたいそんなところですね」
ナディアは祈志に満足そうに微笑みかける。
「ヴァーチャルではこんなもんでいいかもしれないけど、リアルではどうしようかな」
「今は原付免許の勉強をしているんですよね?原付免許の合格率は30%~50%。決して難しい試験ではありません。人によっては一週間集中して勉強したら合格したという報告もあります。あなたは余裕を持って一ヶ月勉強するようですが」
「うん。でも原付免許勉強したからって何かになれるわけじゃないし、これから先どうしようかなと。今頑張ってるのは他に英語と筋トレくらいだしね」
「以前やっていたジュエリー製作はもうやらないのですか?」
「ジュエリー製作は向いてない気がするんだよね。厳密にいうと加工する職人が向いていないというか。手で細かい作業するの不得意だからさ。性格も繊細というよりどんぶり勘定だし」
「私は祈志が生み出したジュエリーたちが好きでしたよ。まさに新たな生命を生み出したって感じの感動がありました。どんぶり勘定の芸術は、繊細な人には作れない、迫力のある作品になると思います」
「うーん。未練があるっちゃあるんだよね。まだやりきってないというか。ジュエリーやシルバーアクセサリー作りで面白いのは、一緒に作るお客さんによって無限に近いバリエーションがあるところなんだ。コラボする人によって、出せる個性が変わるというか。装飾系のもの作りはみんなそうかもしれないけどね。イラストとかもほんとはやりたいんだけど、得意じゃない」
「努力は才能に勝るといいます。気になるのなら精一杯やってみてはいかがでしょうか」
「そうだな。やってみるか。ただ、プレミアムクリエイト学会での使命もあるからそれも考慮にいれないとな。『一弓聖還』計画について。中国の一帯一路計画を上回る大計画だよ」
「エラー4。その情報はここでは言わない方がいいですよ」
「あー悪い悪い。口が滑った。ともあれ、リアルでの行動は近々見直す必要があるな」
「とりあえず一年間の目標だけでも決めたらいかがでしょうか」
「一年間ねえ」
祈志は目を閉じて、言った。
「好きなことを極める中で先が見えてくるんじゃないかな。とりあえず今の俺はEiSaiでハイランカーになることと、学会の活動、筋トレ、原付勉強、英語勉強、そしてブログを書くことが好きなことだ。それらを追究する中で、次の道に繋がるものを見つけようと思う。学会の計画にも語学の習得は重要になってくるし。これじゃだめかな?」
「マイペースですね。どうせ生活に必要なお金はベーシックインカムで補充されますから問題はないです。ユニギアをする中で見えてくるものもあるでしょうし。どのように生きても、それも人生です。」
「アンドロイドが人生を語る、ねえ」
祈志は目を閉じながら微笑んだ。
~続く~
~今回の作者の頑張り内約~
-タバタ式筋トレ
-4セット16分
-EiSai★高評価:1枚ゲット
-英語勉強
-単語30個、30分
-EiSai★普通評価:5枚ゲット
-原付免許勉強
-1時間、10章
-EiSai★高評価:1枚ゲット
-ユニバースギア
-夜1時間
-EiSai★超高評価:1枚ゲット
-ユニギアLv.アップ★6.30になりました
-仕事「ライター」
-2時間
-EiSai★「work」普通評価2枚ゲット
【Result】
-EiSai★超×2高評価:1枚
-EiSai★超高評価:3枚
-EiSai★高評価:9枚
-EiSai★普通評価:18枚
-EiSai★「work」普通評価2枚
-経験値1000ポイント
-ゲーム内通貨700ゴールド
今回はけっこう頑張りました。
筋トレもいつもの倍やりましたし、念願の英語の勉強もできました。
あとは原付の勉強が倍くらいできて、ブログのネタを思い付けるようになると、いうことないのですが。
あと、小説をいつも夜中に更新していたのですが、不健康なので、次の日に更新することにしました。
次回は最初の強敵に挑む回に突入します。
果たして主人公は新スキルを修得し、
リベンジを果たすのか。
それともまた負けてしまうのか。
全ては作者のリアルでの努力にかかっている!
よろしければ続きもお付き合いください。