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新しい仲間

ココット町での戦闘を終えたチームはDMC本部へ戻ってきた。

そしてグレイから声をかけられた。


「ご苦労だった。スノウ、カノン。」


前に立っていた2人に感謝を述べる。


「いえ。何とか戻りました。」


カノンが言う。


「…。」


スノウは何も言えない。


「今回の被害などはこちらも把握している。つらい経験をさせてしまったな。すまない。」


グレイは頭を下げながら言う。


「リーダーが悪いわけじゃないよ。…少し休んでいい?」


とスノウが言う。


「ああ。レストルームは空いている。自由に使ってくれ。」


とグレイが答える。


「はい。ありがとうございます。」


2人が言うとレストルームへ向かう。


「お前たちも急で悪かったな。カンナ、アリサ。」


ココット村でスノウとカノンが会った少女2人へもグレイは労をねぎらう。


「いえ。でも…すみませんでした。私たちは…何もできませんでした…。」


とカンナが答える。


「彼らより…早く迎えたはずなのに…。」


アリサが続けて言う。


「何言ってる。お前たちもまだあれが2戦目だろう。深く考えすぎるな。」


とグレイが慰める。


「あの2人が前に話してくれたあたしたちと同じハンターなんですか?」


とアリサが聞く。


「そうだ。さっきのスノウとカノンが特殊なハンターだ。」


とグレイが答える。


「やっぱりそうだったんだ。だったらお友達にならなきゃだね!!」


カンナが無理に元気を出して答える。少しでも雰囲気を変えようと努力しているのだ。


「っふ…そうだね!リーダー!私たちもレストルームへ行ってもいいですよね?」


アリサも気分を変えて聞く。


「ああ。行っていいぞ。これからは4人セットになるだろう。少しでもコミュニケーションをとっておいて

くれ。」


とグレイが言う。


「はーい!行こ!アリサ!」


とカンナは小走りでレストルームへ向かう。


「あ、待ってよー。」


とアリサも向かう。


「っん…あいつらが俺らの希望か。へへ、俺らも情けねえな。」


とグレイがつぶやいた。



場所変わってレストルーム。


スノウとカノンが入って少しの間無音であった。




が、



「っはああぁぁぁ。もういいや!考えて答えがでるわけじゃねえんだし後悔ばかりじゃだめだ!もう考えるのはやめだ!バカになっちまう。」


スノウが吹っ切れて言い放つ。


それを見たカノンはほっとして続ける。


「そうだよ!スノウみたいなバカには答えなんかたどり着けないよ!」


いつもの調子でカノンが言う。


「は!?俺のほうが頭いいし!バスケもうまいしな!」


いつものやり取りが始まった。


「え?そんな冗談はやめてよーあたしのほうが優秀ですー!」


「いやいや、まあ、カノンの力には負けるかもしれないけどさーー。」


「カッチーン!あーそう、また手握っちゃおうかな(#^ω^)」


「もう捕まんねぇよ!」


などふざけあっていると、レストルームの入り口のドアが開き、


「失礼しまーす!…あれ?落ち込んでるかと思ったらそうでもない感じ?」


カンナが聞く。


「拍子抜けしちゃうねー。けどそのほうが話しやすいか!」


アリサが続ける。


「いつまでも考えるだけじゃダメかなって思ったからさ。もうやめた!」



スノウが答える。


「このくらいでへこたれるあたしたちじゃないしね!」


カノンも続ける。




「それじゃ、自己紹介かな!あたしはカンナ!ロサクリ町出身よ!あなたたちと同じハンターなの!よろしくね!!」



カンナがあいさつをする。

彼女はカンナ・アディール。

17歳。

水色の長い髪にいつも緑のブレスレットをつけているのが特徴の活発な黒眼の女の子である。

166cmの長身。

足が長くスタイルが良いと言いたいが少し胸が残念である。

が、小顔で男子に好かれる顔だろう。

ソフトボール部副部長をしているピッチャー。

だが小さいころは弓道をしていた。

武術も我流で心得ている。



「わたしはアリサ!マジック町の生まれよ!あたしもハンターなんだ!これからよろしくお願いします!」

彼女はアリサ・ファロン。

真っ赤な髪をポニーテールにしていてリボンでまとめている。

150cmの小柄な体には大きすぎる髪である。

体と顔共に幼さが残る赤眼の17歳である。

バレーボール部セッターで広い視野を持っている。

槍術をなぜか心得ている。



「なにアリサ真面目なふりしてるの!いつもそんなんじゃないじゃん!」


カンナが茶化して聞く。


「えー、最初の印象って重要じゃん!だからさ少しでも女の子らしくしとこうかなとか思って…。」


アリサが気まずそうに答える。


「へー、また嘘つくんならもう1回こちょこちょの刑に…。」


「わかったわかった!普通にするから!」


2人がじゃれあっている姿を見たスノウが、


「すげぇ仲良さそうだねー。どこかの芸人みたい。」


笑いながらスノウが言うと、


「雰囲気よくこれから過ごせそうでよかった!あ、あたしはカノンです!ゴルステ町のバスケ部です!よろ

しくね!」


カノンがうまく話を戻す。


「俺はスノウ!カノンと同じゴルステ町の出身さ!よろしく!」


スノウが言い終え4人の自己紹介が終わる。



そして、4人が近くに集まり雑談が始まる。


初めにアリサが口を開く。


「いきなりなんだけどさースノウとカノンは付き合ってんの?」


飲み物を飲んでた2人が吹く。


「だから、なんでそうなるんだよ!」


スノウが答える。


「本当だよ!前も言われたし!」


カノンも言う。


「いやだって、年頃の男の子と女の子が一緒にいたらそう思うでしょ!」


とアリサが言う。


「まあ、カップルって見られてもしょうがないよねー。」


とカンナが茶化しながら言う。


「はぁ…なんでカノンとそう思われるんだか…。」


とスノウがつぶやくと、


「ちょっと!なんで落ち込んでるの!あたしとはありえないってこと!!」


カノンが少し怒り口調で言う。


「え?なんでそうなる?そういう意味で言ったんじゃ…。」


スノウがうろたえながら答えると、


「じゃあどういう意味よ!」


カノンが言う。


「いや…だからさ…ね?」


スノウがごまかすと、


「ね?でわかるわけないでしょう!!」


とカノンがスノウの両頬をつねってくる。


「痛い痛い!!悪かったって!!」


スノウが謝る。


「うふふ。2人はかなり仲がいいみたいね!もうカップルでいいじゃん!」


とカンナが言う。


「良くない!!」


と2人がかぶって言う。



落ち着きを取り戻したカノンが話し始める。


「カンナとアリサはいつからここにいるの?」


「えーとね、一昨日からだよ!」


カンナが言う。


「あ、じゃあ俺らとほぼ変わらないんだな。」


スノウが答える。


「そうだね。あたしたちもカノンたちと同じような力はだせたばかりだからね。」


アリサが答える。


「でも、出身が違う2人が何で一緒の日にここへ来たの?」


カノンが疑問を話す。


「それは、たまたまあたしの学校でアリサが練習試合をしててその時にあいつらが現れたんだ…。」


カンナが答える。


「そういうこと!一緒にいたのは奇跡みたいなもんなんだよねー。」


アリサがカンナにくっつきながら言う。


「でも、あって2日にしちゃぁ、仲良くなるの早すぎね?」


スノウが問いかける。


「そうかな?アリサと話すの楽しいしすぐ仲良くなれたよ!」


カンナが元気よく答える。


「そうだね!カンナで遊ぶの楽しいし!」


アリサが不思議な答えを言う。


「ん?どういうこと?」


カノンが聞く。


「だって、カンナはスタイル抜群なのに胸が…。」


とアリサが言おうとしたら、


「コツーン!」


とカンナの右手がアリサのおでこを小突く。


「痛っい!」


アリサがおさえる。


「うるさいな!しょうがないでしょ!お母さんも育ってなかったんだから!」


カンナが答える。


「確かに…。」


スノウがつぶやき少し周りを見渡すとカノンとアリサは同じくらいの膨らみだろう。だがカンナはロリコン

好きがはしゃぎそうなほどのサイズである。


「なによ、スノウ!」


カンナのきつい視線が飛んでくる。


「いや…なんでもございません…。」


と目をそらす。


「これは、こちょこちょの刑かな(#^^#)。」


カンナが手を動かしながらスノウへ近づく。


「待って!何その地味なやつ!」


スノウが少し遠ざかる。


「カンナー手伝おうか!!」


カノンが協力しようとする。


「あ、じゃあ全員で…。」


スノウへ3人の視線が集まる。


「い、いや、あの。」



あわててスノウが口を開く。


「そういえばさちょっと思ったんだけどさ、アリサは…結構…」


小さいと言おうとした瞬間カンナの強い視線を感じたが少し遅く、


「結構…なに?」


アリサの怒りのオーラを感じ取れる。


「あ、いや、何でもないです。」


とスノウは怖気つく。が、直後カンナが少し笑って、


「小さいね!って言おうとしたんだよね!」


スノウを裏切る発言だった。


「ばっ…さっきの目は俺を助けてくれたんじゃ…」


と言った瞬間、


「そうかー。そんなこと言っちゃうかー。そうかー(#^ω^)」


とアリサがスノウへ向けてじりじり寄ってくる。


「ご、ごめん。謝る。謝るからさ…。」


と退くスノウをカノンが後ろから捕まえる。そして、


「スノウは思ったことをすぐ言っちゃうからなー。ここらへんで反省してもらわないとねー。」


とカノンがアリサに協力する。


「え、なんでカノンまで…あ、あの、アリサ…さん?」


スノウが弱弱しく聞く。


「カンナの時よりすこーし強くいこうかなー。」


アリサは両手で拳を作る。そしてスノウの頭を石の硬さの拳ではさむ。


「痛い痛い痛い痛い!!!待って、ぐりぐりされたらバカになるって!!」


スノウがもがく。


「ちゃんと反省しなさい!!」


アリサはぐりぐりを続ける。


「ごめん!ごめんなさい!もう言わないし考えないから!許して!」


スノウは懇願する。


「本当かなー?」


とアリサが言うと、


「スノウは嘘つきだからなーどうかわからないよー。」


とカノンが追い打ちをかける。


「カノンは俺をそんなにいじめたいのか!」


とスノウが聞くと、


「そんなことないよー。あたしはただ正直に言ってるだけだよ!」


カノンは笑いながら言う。


「悪魔かお前は!」


スノウが言う。


「ふっ、反省してるって信じてあげるよ。」


アリサのぐりぐりから解放される。


「あ、ありがとう。アリサ。自分の行動を反省するきっかけをもらえたよ…。」


と頭をおさえながらスノウが言う。


「もう!気にしてるんだから言わないでよね!周りは高い人ばかりだし!」


とアリサが言うと、


「ごめんね!高くて!」


とカンナが言う。


「カーンーナー(#^ω^)もう1回ぐりぐりかなーー。」


とアリサが怖い笑みを浮かべながら言う。


「やだやだ!もう1回受けたら頭がへこんじゃうよ…。」


とカンナが言う。


「前に言ったんだ…。」


カノンがつぶやく。



このようなじゃれあいが30分くらい続いた。

その中にはなぜ男がスノウだけなのか、

部活はどうだったか

など楽しい会話が続いた。

そして4人は自分の武器がまとう光について話し合う。



「そういや、俺ら4人違う色の光をまとうよな。俺は青い光でカノンは黄色い光で…」



スノウが話を切り出すと、



「あたしは緑色でアリサは赤だね。」


まとめるとスノウは青、カノンは黄色、カンナは緑、アリサは赤の光をまとって戦っている。


と話し始めたとき


「失礼しまーす!」


とフランが入ってきた。


「あ、フランさん!どうしたんですか?」


とカンナが聞く。


「えーとね、今終わった会議であなたたち4人のサポート兼オペレーター担当になったの。よろしくね!」


とフランが言う。


「よろしくお願いします!」


4人が言う。


「それでなんだけど、4人が使う武器についてなんだけど、どんな武器ならうまく使えるか聞いてきてほし

いってことでさ、何がいいか教えてもらえない?」


と武器が載っている雑誌サイズの本を4人に渡す。


「こんなあんのかよ!ちゃんと考えないとだな。」


とスノウが言うと


「まあ、自分が持てる量で戦いやすい武器にしてね!あ、戦闘服はこっちで用意するからそこは把握しとい

てね!それじゃ!」


とフランが部屋を出ようとすると


「えーー、フランさんも一緒に考えてよー。あたしたち5人でチームなんでしょ!」


とカノンが言う。


「え、でもあたしは戦えるわけじゃないし…。」


とフランが言うと


「そんなの関係ないよ!フランさんがいないとあたしたち情報不足でうまく動けないわけだしいいで

しょ?」


とアリサが言うと


「フランさんがいてくれれば俺たちは効率的に戦えるのさ。だからお願いです!」


とスノウが言い4人でフランを見る。


「…ありがとう。じゃあみんなで考えよ!」


と5人でいろいろと考えた。何が得意か、どうすれば連携がとりやすいかなど試行錯誤した結果、




・スノウ 


腰に日本刀2本、

太ももに2丁のハンドガン、

腰のベルトに手榴弾3個、

グローブに軽さ重視の

金属を使い、背中にショットガンを下げている。

戦闘服は黒を主体とし青のラインが入っているシャツに黒で右胸にDMCの盾のエンブレムがついているジャケット、

黒主体に青のラインのズボンと黒のブーツである。



・カノン


 背中に少し長い日本刀1本、

腰に2丁の連射がきくハンドガン、

膝横に1個ずつ手榴弾を持っている。

戦闘服は深い青色に白のラインのブラウスとDMCの黒ジャケット、

本人の希望で深い青色のミニスカートに黒のロングソックスとブーツである。



・カンナ 


背中に弓と20本の矢、

腰にダガー2本、

ダガーの下に威力のあるハンドガン1丁、

ブーツに可動式のナイフがついている。

戦闘服は深い青色に明るい水色のラインのブラウスとDMCのジャケット、

ショートパンツに長いブーツを履いている。



・アリサ 


左腕に丈夫な盾、

背中に槍とアサルトライフル、

右腰に1本のダガー、

左腰に1丁のハンドガンを持っている。

戦闘服は深い青色に赤のラインのブラウスとDMCのジャケット、

短めのズボンにひざ下のブーツを履いている。



・フラン 


情報収集を輸送車で行うため、ハンドガン1丁

と日本刀1本を持っている。

白のブラウスにDMCのジャケット、

黒のスカートとローファーを履いている。



そしてこの5人のチーム名は


特別ハンター部隊SHTの「ルーチェ」


と決まった。


そして今日をDMCで過ごし明日を迎えたルーチェに最初のミッションが入ってくる。



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