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妖星帝  作者: 義人
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西暦二〇四七年、七月十四日。十四時調度の時。

地球連邦共和国の首都Tokyo上空に、突然、未確認(U)飛行(F)物体(O)が大群をなしてワープアートしてきた。

あちこちの空間が歪み、どんどん押し寄せてくる。

あらゆる物が闇に帰っていった。二一世紀を象徴する、空中に走った無数のスカイトレインのレーンや、一際高く聳えるTokyoビル。陽光を受けて輝いていたそれら総ての物が、闇に帰った。それは、瞬く間の出来事であった。

Tokyo上空が、数えきれない程の数のUFOで覆い尽くされていく。

それはあたかも、完成した未来画の、黄金の日輪が映える深青色な空の部分だけが、黒絵の具でテンテンテンと塗り潰されていくようだった。

そこにあるのは、闇と人々の悲鳴だけだった。

「キャー」

「なんだ!あれは」

「UFOが攻めてきたんだ」

突然の異変に驚愕、恐怖し、会社で悲鳴を上げるOL。校庭で泣き叫ぶ子供たち。スカイトレイン運行中にも拘わらず「出せ、出せ」とドアへ群がる人々。スカイトレインと同様に空中に走っているカプセル道路上で事故を引き起こし、そこから次から次へと落下し爆発炎上していくカプセルカーと乗車している者達。不運にも、そのカプセルカーの落下先にあって、同じ末路を辿る家々や通行人達。

正に、下界はパニック状態に陥っていた。

すると、無数のUFOによって陽光を遮られていたTokyoが、それが射していた頃と変わらない光で包まれた。

だが、天空からUFOが消えて行った訳ではなかった。

それは人工的な光源から発せられた光のようだった。

そう、上空に存在している数千隻という数のUFOから放射されていたのである。

目を覆いたくなる程の神々しい光であった。

それと同時に、下界の人、つまり都民全員の頭内に、直接、襲い掛かってくる物があった。

テレパシーである。

それは地球連邦共和国の共通語-英語でもなかったし、二〇年くらい前までここら一帯で使用されていた日本語でもなかった。それどころか地球上の、どこの国にも、そんな言語を使う国はなかったのである。

異世界の言語であった。

だが、意味は理解できた。

それは、ダイレクトに、感性へ訴え掛けてくるようだった。

「我々ハ、ゴードン、イヤ、キッポウシトイウ男ヲ連レ戻シニキタ。キッポウシナル者ハ名乗リデヨ。モシ、ソノ男ヲ知ッテイル者モ、イタラ名乗リデヨ。イタラ、ソノ事ヲ思エ。ソウスルダケデ、我ラニハ通ズル」

Tokyo都民達はUFOから発せられている光に目を覆いながら、それを聴かされて恐れおののいていた。

すると、UFOに向かって、レーザーが走った。

紫色の光線だった。

首都-自動防衛システムが作動したのである。

Tokyo上空にUFOが現れてから、数分も経ていない間に作動し始めたのである。

だが、それから信じられない事が起きるのであった。これまで人類が築いてきた科学力の非力さを思い知らされるのだ。


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