表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/15

もう幾つ寝ると

数ある作品の中から拙作をお選びくださり、ありがとうございますo(*⌒―⌒*)o



 冬至と云えば、クリスマスを思い出す。

 なんでも千年くらい前のヨーロッパ、ローマか? とにかくあっちの方ではこの世界と同じように冬至が一年の区切りだった時代があったんですって。お祭りとか開かれていたらしいよ。それが時代と共に変質して、いつの間にかクリスマスとドッキング(死語)したらしい。ところがクリスマスが独立? して意味を持ち、でもって年月が経って冬至の日にちがクリスマスより前倒しにやって来るようになったんだよね。いや、それ以前の話か。えっと太陽歴のグレゴリオ歴と旧暦のユリウス歴とのずれがどうこうだったと思うけど、難しい事は分からん。




 さて、もう幾つ寝るとお正月。

 つまり、冬至。

 我が家に暦は無い。周辺の環境に合わせて農作業したり加工品を作ったりなので、別にカレンダーなんていらないっていう生活を送っているのだよ。ついでに時計も持っていない。お日様頼みの生活だからね。周囲に人間なんて居ないし、別にいらん。

 では、どうして冬至が分かるのかって?

 別に天体観測している訳じゃないよ。お知らせが来るのだ。

 神様系? というか、精霊? の。

 私は一人、精霊の森を抜けた平原(我が家は丘を利用しての中二階)に住んでいるの。御近所精霊の森から冬至のお知らせの為だけに来てくれる存在が居るのだ。因って御近所さんは人間ではなくて人外なのです。諸々恩恵を受けています。

 ありがたい。

 私の生活は基本、精霊頼みでもある。以前に糸は自前で紡いでいると独り言を呟いたが、その原料の提供者も半精霊だったりする。人間には幻獣とか聖獣とか呼ばれている類いの生物寄りの精霊だ。

 因みに糸の提供者は空飛ぶ羊。とっても可愛らしいの♡ 暑くなり始めの初夏に毛刈りをしても山羊みたいにはならない。脚が短いから。顔と手足が黒くて、あとは白い。たまに文字通り毛色の違う子もいて楽しいの。ふふ。彼等空飛ぶ羊の軍団は、この季節は我が家の半地下、畑の方から見ての一階を占拠する。囲炉裏の周りや薪ストーブ周辺は取り合いみたい。でも地球の皇帝ペンギンみたいにモコモコぐるぐる内側と外側が移動して入れ替わっているみたいでもある。


 さて、空飛ぶ羊さん達の恩恵は、ズバリその羊毛! 羊じゃないけど、仮に羊毛と呼ぶ。

 この仮羊毛を使ってお家の断熱を実現しているのだよ。二重の壁にして、間に空飛ぶ羊さんの羊毛をギュギュと詰め込んだの。窓も二重窓。ちゃんと硝子の窓です。自分で造りました。魔法万歳。その窓の内側に障子も設置。ありがとう魔法。紙漉きって、本当に大変だったよ!


 でもって空飛ぶ羊さんの恩恵はこれだけではない。まずは糸。でも絡まるから糸よりも毛糸に加工する方が多かったりする。糸は別に提供者が居るんです。蜘蛛さんもどきとか?

 横道に逸れた。話を戻して、ラノリンとか。ラノリンってのは地球の羊毛から採取できる、乱暴に言うところの蝋だ。クリームの原料の一つとして、美容関係で大活躍しているって聞いた事がある。たぶん、空飛ぶ羊さん製のラノリンは地球のラノリンより優れている。勝手にそう思っている。とにかく毎年毛刈りをしているので、このラノリンもどきもそれなりに手に入る。そうすると加工したくなるよね。美容方面の強い味方。特に冬の乾燥対策にお役立ち。異世界転生チート女子のお約束、ハンドクリームとか、ね。

 ええ、たくさん作りましたよ。数年がかりとはいえ、家を建てるのに可能な程の羊毛からの採取ですんで、売る程作れます。自分の分は全身に使用できる物も作りましたとも。国に左右されない商業ギルドにも登録しましたとも。地球で言うところの特許登録的な仕組みがあるのです。


 たぶんだけど、むか~し昔、転生者や転移者がこの手の知恵を整えてくれたものとみえる。なんかね、たまに他所の世界からの来訪者がある世界でもあるらしいの。その手の来訪者は「客人(まれびと)」とか“神々の愛し子”とか呼ばれている。私もその内の一人だね。で、なんでか運命に引っ張られちゃった“客人”は魔女とか賢人とか呼ばれる存在になって、数百年は生きるらしい。私も“客人”の一人だけど、魔女とか賢人だなんてお目にかかった試しなんてねーわよ。実質お伽噺っすな。

 話は横道に逸れるけど、地球にも“客人”的な人って居たのではなかろうかと思っている。自分自身がこうなって初めてその可能性に思い至った次第。まあ、だったら何だという案件ですな。








本年もお世話になりましたm(_ _)m

来年も宜しくお願い申し上げます(*・ω・)*_ _)ペコリ

良いお年をヾ(o≧∀≦o)ノ゛

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ