顕現まで
数ある作品の中から拙作をお選びくださり、ありがとうございますo(*⌒―⌒*)o
前話で漸く“いいね”が入りました(*≧∇≦)ノ(*σ>∀<)σ
「………できる、できない、分からない。でも、できる、かも?」
「闇魔法は底知れないからな……」
「例えばどんな魔法がある?」
唸るおやっさんと、調書ならぬただの質問をぶつける私。
「本当にできる、できないは分からない。でもできたら、きっと呪いより、魔力が大変」
「その時点で可能性無いっスよ。こいつが本当に魔力が少ないなら、ですけど」
最後は公モードに戻ったな、後輩よ。
「蒸し返すな馬鹿。──で、お嬢さん。可能性でいいから、遣るとするならどんな魔法があるのか教えてくれないか?」
我ながら今更だが、おやっさんからすると、遅めの娘か早めの孫くらいの年まわりだからな。目の前の女。それで対応が甘めなのかもな。
「闇魔法、違う、影魔法。影から影を亘る。移動する。それが一つ」
「……想像できnモガッ」
「いいから最後まで黙って聞け。──続きはあるか、お嬢ちゃん」
本当に後輩はいらん事言うから口を塞いでおくしかない。
「……影で対象を縛る。持ち上げる。持ち運ぶ」
「そっちの方が分かりやすいな。後はあるか?」
「……洗脳。本人に暗示、かける。行動、命令」
「それが闇魔法として尤も可能性が高そうだな。──他は──」
「分からない。何なのこれ? 何知りたい?」
だよなー。
「取り敢えず、今日は街に留まってもらう。宿もこっちで手配するから安心してくれ」
「………気持ち悪い」
「精神的に受け付けないだろうが、協力願u──」
「吐く、かも」
「顔色悪!」
「よく見たら、脂汗も出てるぞっ」
「おいおいおい! 医者案件か!?」
まさかの物理か!? 医学的な意味での「気持ち悪い」か!
因みに上から後輩、おやっさん、私の発言だ。
『どうした、幼子? 敵か?』
一気に室内の温度が下がった。たぶん、物理的に。
何故たぶんなのかって?
それは目の前に、人外の大いなる存在がおわすからである。
突然、この場に、有り得ぬ遥かなるお方が顕現なされたのであった。
最後に出てきたいとたけきお方は、何方にしよう……( ̄~ ̄;)