表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/7

プロローグ

幾重にも重なる時の層

忘れ去られた刹那の連なり

静かに、ひっそりと息づくその影たち

まだ見ぬ未来の予感に揺れる


すべては、一枚の鏡に映し出される

過去、現在、そして未来

絡み合い、溶け合い

一瞬のうちに消えていく


薄暗い蔵の中、埃に覆われた古道具の間で

佇む鏡は、ただそこにあるだけ

冷たいその表面には

蝶の羽のようなかすかな模様が浮かび上がる


光に揺れ、心に映るその模様は

儚く、しかし確かに

時を越えて、何かを語りかける


この蔵の静寂に包まれた鏡

長い時を経て、忘れ去られたその存在

誰も触れず、誰も語らない

だが、その奥には強烈な何かが潜む


鏡は待っている

過ぎ去った時を抱え、まだ見ぬ未来を映し出す

過去と未来が交差するその瞬間を

誰かが、その鏡に触れた瞬間ーー


時は歪み、記憶は溶け出し、現実と幻想の境界は霞んでいく


夢と(うつつ)……そして無限の回廊……


物語は、今、始まるのだ





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ