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兄はシスコン・過保護・保護者どれですか?

結論から言おう。

ラノベやゲームとかでは貴族家の家族中って結構薄いって言うか希薄ってよく言うけどうちの家族中は良好なようだ。


今現在両親にギュウギュウに抱きしめられて・・・お花畑と川が見える・・・気がしなくもない。


「父上母上!リリアが苦しそうです!!」


ジルベルト兄さんが止めてくれた・・・ありがとうございます!!本当にありがとうございます!!


「あぁすまないねリリア。私の天使!!」

「ごめんなさいねリリア。安心したらつい」

「うーうーおとしゃまおかしゃまリーはうれちのよ?」

「父上も母上も気をつけてください。リリアはやっと気が付いたばかりなんですよ?!また気を失うようなことになったらどうするんですか!!リリア大丈夫?気持ち悪いとか無い?」


あー幼児だし話し方微妙・・・しかし・・・父よ母よ・・・その顔は色々不味いと思うよ?崩壊してるよ?

そして父よ天使って何?どんな見え方してるの?頭大丈夫?視力大丈夫?

不意に前世の兄を思い出した。兄さんも天使だのプリンセスだの恥ずかしげもなく言ってた事を思い出した。じゃなくてこんなに心配かけるって私の怪我実はすごく酷かったの?コブだけじゃなくて?

ところで何でジルベルト兄さんが保護者のような事を言いだすんですか?両親の今の行動は心配してだと思うんだけど・・・?


ん?あれ?ちょっと待って?!赤ん坊のころの記憶は曖昧だが(あたりまえだけど)薄っすら覚えてる状況を鑑みて・・・


うちの両親どっかぬけてる!!主に私とアルフォードに対して。

力任せに抱き着いたり、おいしいのよ~って次々にお菓子とかご飯を口に突っ込み食べさせようとしたり・・・食べ過ぎて気持ち悪くなって吐きそうになった。それ以来両親は私たちの食事に手を出さないで下さいと乳母や侍女たち最終的に祖父母に説教を受けていた。あとは死ぬほど高い高いしたり・・・これ物理で高すぎてキャッチできなかったし思いっきり空高く投げられてたから落ちたらたぶん死ぬっていうヤバい方の高い高いである。


あ、うん。ジルベルト兄さん居なかったら私とアルフォードお墓に入ってそう。

両親の溢れすぎる愛情?によってなんて笑えないよ。

ジルベルト兄さんが幼児にして妙に賢く大人びすぎてるのってたぶんこの両親の暴走を止める為なんじゃないかなって今思ったわ。


「ジルベルト。私たちだってリリアが心配なんだよ?決してリリアに害を与えるつもりはないんだよ!!?」

「そうよ。つい力加減間違えてしまっただけよ。リリアが気が付いたのが嬉しくて。だって3日も意識が無かったのよ?!治療師も問題ないって言ってたのに・・・」

「それは分かります。でもリリアは気が付いたばかりなんだから無理させてはダメです!!」


そう言って両親を部屋から押し出した。

息子に追い立てられる両親ちょっとかわいそうかもしれないが色んな意味で私の命にかかわりそうだからそのまま見送った。

両親を追い出してベッドの脇に戻ってきたジルベルト兄さんは、安心させるように優しく笑って


「リリア何かあったらすぐに言ってね?ほらまだ顔色が悪いから少しお休み?寝るまで僕が居るから」


何て言ってくれた。

普通それ両親の役目じゃないの?そう思ったけど言わなかった。きっと両親のあの状態ではきっと普通には眠れない。両親大事だけど何となくあの両親に任せたら物理で寝そう・・・意識刈られるって意味でね!!


隣がほんのり暖かいなと思ったらいつの間にかアルフォードが潜り込んで寝てた。結構騒がしかったんだけどよく寝てられたな感心するわ。私も気づかなかったけどね。

しかし眠った方がいいって言われても起きたばかりで寝れるかと思ったんだけどジルベルト兄さんに頭を優しく撫でられたら寝てしまった。


仕方ないよね幼児だもん!


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