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傷だらけのGOD 極神島の秘密 怒りのサバイバル!  作者: 吉田真一
第20章 報復
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第4話 ストップウォッチ

「セイカイ! よく分かったネ。そう、それ爆弾なんだ。


ソレデここからが大事なんだけど、その腕輪にはGPS機能が付いていて、ウチラ四人の誰かとの距離ガ1キロメートル以内になるとバクハツする仕組みになってるんだ。


今ハまだGPS機能をOFFにしてるケド、ONにしたら途端にドンッっていくよ。アト腕輪に一定以上の負荷を掛けたり、外そうとしたりしても爆発スルからネ。気を付けた方がイイよ」


ポールはクールな顔で呆気なく説明した。


「分かったか? そういう事だ。命が惜しかったら俺たちに近づかない事だ。それから、俺達はこれからここを出てあちこち動き回り始める。


十分やるから少しでも遠くへ避難しろ。俺たちが行かなそうなところヘ行け。いいな......じゃあポール。十分間のカウントダウン始めろ」


圭一はポールに目配せをした。


「OK。ほいスタート」


ポールは腕時計のストップウォッチをスタートさせた。


四人はあまりの唐突な話に頭はついていかない。その場に立ち尽くしている。


「ほらっ、早く行けって!」


圭一は四人の足元に銃を乱射した。バババッン! 足元に火花が散る。それを合図に四人は一目散に外へと走り出して行った。


腕輪の爆弾の話は本当か? それとも嘘か?


いずれにせよ、自分らの銃は全て取り上げられ、奴らの銃口は自分らの頭に向けられている。この場を立ち去れと言うのだから、ここは逃げるに越した事はない。


四人は半信半疑ではあったが、取り敢えずは止めてあったワンボックスに乗り込み、全速力でその場を立ち去った。


走り続けて五分......優に1キロメートル以上は離れている。そして更に五分が経過した。突如腕輪からカシャっとスイッチの入ったような音がしたかと思えば、赤色のパイロットランプが点滅し始めた。


「うわっ! 何かスイッチ入りましたよ」

 

一人の男が声を上ずらせて叫んだ。顔が酷く怯えている。


「まあ落ち着け。ちょっと車を路肩に止めろ」


リーダー格の男は運転手に指示した。


「了解」


車はキィー、っといういやなブレーキ音を上げて、路肩に止まった。


「隊長......この腕輪本当に爆弾なんでしょうか? 爆弾だとして本当に奴らの1キロメートル以内に入り込んだら爆発するんでしょうか?」 


先程の怯えた顔の男が涙混じりの声で聴いた。四人共、左手首に巻かれた奇怪な腕輪を食い入るように見入っている。


腕輪の色は黒一色。数字や文字などの印字はどこにも無く、ましてや液晶画面なども無い。ただ左下に今も点滅を繰り返している赤のパイロットランプがあるのみ。腕輪自体は小さいがずっしりと重い。


「正直分からん。ただのこけおどしかもしれんし、本物かもしれない。それを確かめるには......」


「奴等の所へ向かって行くしかない」


沙世が初めて口を開いた。


「その通りだ。それしかない」


四人は顔を見合わせた。誰が行く?


リーダーと沙世。二人は平然。しかし残りの二人の若い男達は、顔を下に向け、目線を合わそうとしない。


「あたしが行く! こんなのこけおどしに決まってる」


そう言い放つや否や、沙世は荷台から取り出した短銃を胸にしまい、即座に走り出そうとした。


「待て! 沙世」


リーダーは気の早る沙世を制した。


「じゃあ、どうするんですか? このまま逃げ続けるんですか? 奴らから逃げ続ける位なら私は死を選びます!」


「よし分かった......俺が行く。お前達はここで待機してろ。


ここからやつらのアジトまでは二キロメートル。二十分経っても俺からの連絡がなければ、ここから北へ北へと逃げていけ。いいな、これは命令だ。分かったな沙世」


「分かりました。絶対嘘に決まってます。隊長から連絡が来たら、何時でも突入出来るように準備して待っています」


「良し。必ず1キロメートル以内に入り込んだ時点で連絡する。幸運を祈る」


リーダーは短銃を胸にしまい、元来た方向へと走り去って行った。


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