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傷だらけのGOD 極神島の秘密 怒りのサバイバル!  作者: 吉田真一
第15章 襲撃
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第8話 弔い

圭一は決心を固め、立ち上がろうとしたその時だった。


「うわぁ!」


圭一に殴られ、意識を失っていたもう一人の刺客が突如意識を取り戻す。そして血まみれになった仲間の死体を目の当たりにし、腰を抜かしながら一目散に逃げていった。


逃げ足だけは妙に早い。あっという間に見えなくなっていった。


「放っておくとしよう。それよりも美緒さん。早くこの場を立ち去らねば」


「はい。でもどこへ」


「もう実家にも美緒さんのマンションにも帰れなくなった。さてどこへ行ったものか? まずは車に戻ろう。もっとも彼の仲間が待ち伏せしているかも知れんが......その時はその時で死体の山を積み上げるだけだ」


二人は男の屍をその場に残し、地下駐車場へと消えて行った。



そんな惨劇から十分後......


血まみれになって横たわる男の周りには、四人の若者が沈痛な表情を浮かべながらしゃがみ込んでいた。その中の一人は女性だ。


「正くん......正くん!」


女性は冷たくなった男の名を連呼しながら泣きじゃくり続けた。


「正雄、良くやった。お前は忠誠を尽くした。仲間の為に犠牲となったお前を神は絶対に見捨てない。必ずや神の僕となる事だろう。お前を我々は誇りに思う。極神教万歳!」


「極神教万歳!」 


「極神教万歳!」


「極真教万歳!」


彼らは連呼した。


「桜田美緒と一緒に居た男が誰なのか分かったそうだ。今本部から連絡があった。さあ弔い合戦だ! これから我々は東京の新宿に向かう。奴等のアジトがそこにある。沙世さよ安心しろ。すぐに正雄の敵を討たせてやる。悲しんでる暇は無いぞ」


「分かりました......絶対に桜田美緒を許さない。私から正雄を奪った代償を払ってもらう。絶対に殺してやる! 絶対に!」 


挿絵(By みてみん)


本名蕪かぶら沙世......


生まれながらにして執念の女と言われていた。


普段は物静かで大人しいその性格も、怒りと言う感情が加わると豹変する。極神島の中でもその血が最も濃い家系に生まれていた。


彼女の怒りを鎮める事が出来るとしたら、それはもは仇を取る事以外には無かった。



唇を噛みしめながら四人は屍を毛布で包み、静かにワゴン車の荷台へと運んだ。


そしてワゴン車は四人の悲しみと怒りを背負ったまま、ショッピングセンターを後にした。


いつしか夕日は姿を消し、ネオンライトがあちこちで眩い光を放ち始めていた。



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