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第9話 奇怪
キー......微かな音が立ち上がる。四人は縦一列に扉の向こう側に進んだ。何となくひんやりしている。
「何だ? 真っ暗だ」
暗闇で何も見えない。声の響き方からすると、体育館程度の広さはありそうだ。
「どこか電気のスイッチがあるんじゃないか? 探してみよう」
山本は当てずっぽうに手探りで、腰高付近の壁を弄った。エマも春子も山本に倣ってスイッチを探した。入口からすぐの所にあるはずだ。
「あら、これかしら? 何か指に触れたわよ」
春子は壁に設置された小さな突起物を押してみた。
パチンッ! スイッチだ。すると、それまで真っ暗だった部屋内が、突如目が眩むほどの明るさとなった。
「うっ、眩しい。なんだ?」
その場所は大きさにして小学校の体育館程度。天井は意外と高く、十メートルはあるだろう。
「......」
「......」
「......」
四人は無言で四方を見渡した。
「何なのこれは?」
最初に声を発したのはエマだった。
四人はその部屋に置かれている複数の『奇怪な物』に目を奪われている。
「実に奇怪だ......」
「これ......何かおかしいわよね」




