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メデュルフ  作者: 七瀬幽那
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第一章(死霊使い:ネクロマンサー)

 ガタンガタン!

「……ん……んん……」

「起きて」

耳元でおはようと言ったのがそんなに驚いたのか、如月君はいい反応をしてくれた。

「うおぉおおおムグッ!」

「大声出さないで」

私は、おこし方が少し意地悪かった確信犯でありながら、冷静に騒音が発している、原因の如月君の口をサッとふさいだ。あれから、私たちは宮廷を離れ、人通りを避ながら私たちは、人運びの馬車乗り場まで歩いて行って、隣町に行くため一人の運び屋にお願いし、そうして、一晩かけて隣町の、クラングランへ向かった。朝日が昇る……隣で、グ~すか私に熱く守るようなことを語っていながら、気持ちよさそうに寝ている如月君に、少しいたずらし、今に至る。

「っぱ!何するんだよ」

「いーや、特に何にもないけど、クラングランについたって話よ。」

クラングラン、亜人や、獣人などのなかでも、ここに集まるのは訳ありの人種ばかりそのため、ここにいるものは他の者に関わろうとしない。そのため今の私にはうってつけなのだ。ヴァツラッテ様やメルの事を考えると心が少し痛む。こんな私を、長い時間をかけ本当の家族のように接してくれた、本当に申し訳なく思っている。

と、その時、頭をぐしゃぐしゃっとなで回された……如月君ではなかったら殴っていたとこだ、事実よくイケメンが、頭をなでるなんてことがあるが、あんなの正直気持ちが悪い以外の何でもない、いや、相手のことが好きなら話は別ですけど!って、そんなこと話してる場合じゃないや……って誰に私話してるんだか……私は、彼の手を軽くぺしって払った。

「そんな深刻な顔すんなよ、二人はわかってくれているはずさ、嫌でいなくなったわけじゃない事くらい」

「如月君……そうだったらいいな……」

馬車乗り場から、歩き、私たちはそれから、街の中心に歩いて行った。ここでの拠点宿を探すためだが、街の様子がなんだかおかしい……噂では、こんなとこだが、かなり活気のある町と聞いていたのだが……それは、まるで嘘のようだ。実際は、何かにおびえるようにあたりを見回している、店主びくびくしている、街の人たち。いったい何に恐れているんだ……すると、街の奥から赤いローブに身を包んだ変な奴らが現れた……

「なんだあいつら……」

その瞬間、近くにいた村人が怯えだした、すると、赤装束はその人に近づき

「おい、用意はできたか。」

怯えながら泣きながら、その人は

「すみません!でも、この町の近くにはもうないんです!血池けつちは・・・だから・・もう少しだけ!必ず!」

そう言うが、もう関係ないと言わんばかりに、強引にその人をどこかに引きずっていこうとしている、周りの人たちも目をつむり見て見ぬ振りだ・・・

「嫌だ!俺からはいい結晶はできません!やめてください!」

「集められない、ダメな発掘家は体で払ってもらう」

とその時。隣にいた如月君が叫んだ

「やめろよ!なんかよくわかんねえけど!人権蹂躙もいいとこだろ!」

連れて行こうとする、赤い奴らにいつの間にか、掴みかかっていた、相手は6人もいるのに、何考えているんだそうすると、奥のほうから、ひときわ目立つ、赤黒井ローブにお男が現れた。

「君たちは新入りかな?今回は見逃すが、私たちには血地が必要なのだ。次邪魔したら、ただでは済まさない。後そのものはあと一回、チャンスをやろう離してやれ」

「いいのですか!?こうでもしないとっ!?」

言い返した仲間の男は、その途端苦しみはじめ、そのばに倒れた。激しく痙攣している、ただ事ではない、しかし、男たちはその男を見捨て町の中心へと消えていった。私は、助けようと、治癒魔法を展開するが・・・・・何かに阻まれ治癒魔法が使えない!そうしているうちに男性は衰退し、最後は死んだ・・・・分かったことだが、男性にかけられていたのは黒魔術の一種。死霊をつけ呪い殺すという、黒魔術の一種だ・・・といううことは、さっきの男が”ネクロマンサー”と言うことになる、その上この者たちは、全員がヴゃンパイア・・・そのため血地が必要なのだ・・・

「如月君!さっきはよかったけど!一歩間違えてたら殺されてたんだからね!気を付けて!」

そういうと、如月君は、ニヘっといつもの、何考えているかわからない笑みを浮かべ

「もう大丈夫さ!w死んだりはしないからさw」

その自信はどこから来るのか知らないけど・・・だけどそれはそれとして、わかったことがる、今この町は、ヴァンパイアの集団委襲われていて、街の人たちは危険に瀕しているといううことだ・・・・だけど・・・

「もちろん、ほっておけないとかいううんだろ?」

如月君もだんだん私の考えが分かってきたのか、そんなことを言ううようになった。

「もちろんよ。見捨てるなんてできないわ!」

私たちは宿をとり、その日は、今後どのようにして調べていくなど、話し合って就寝することに・・・しかしこの部屋は・・・安かったとはいえ・・・馬車の中同様・・一部屋のみ・・しかも寝具は一つ・・・ないもされないとわかっていてもなんだか怖い・・・彼もれっきとした男だ・・・何かあってからでは遅いのだ・・どうしたら・・・

「リスー・・・おい!」

と、考えていると、私の目の前に如月君がにゅっと顔を出してきた

「わあああ!びっくりした・・・・どど、どうしたの」

「風呂!空いたから入って来いよって事!」

「ああ、ありがとう・・あ!覗かないでよ!」

「・・・覗かねえよ・・」

私らしくない・・・どうしちゃったんだろう・・・いや、大丈夫だよね、うん!そして、お風呂から上がると、如月君は疲れたのか、ベッドの端で寝ていた、私に配慮しての事なのだろうか、ありがたいといえばありがたいのだが、少し身構えてしまう・・・そっと、隣に横になるが、ドキドキする・・・しかし、次第に、今日までの移動や、街の事、緊張が少し溶けたのか私は、すっと眠りに落ちてしまった・・・・どれくらいたっただろう・・・なんだか目が覚めてしまい、起きると、如月君も起きていた。

「アリス・・・」

何だか、いつもんはない変な魅力が、出ていた・・・そうして、どんどん彼の手が私に近づいてくる・・・やっぱり、なにかしてくるんだ・・・ぐっと目を閉じると、その手は私の手を掴んだ。

「やっぱり、寒くて起きたんだろ・・・俺あっちのソファーで寝るから、こっちであったまって寝なさい!」

へ・・・・少し、覚悟した私がばかみたいだ・・・といううか、私は寒くて起きたこと自分でも気づいてなかったのか・・・確かに、ここは少し寒いそれにこのベッドは二人は狭い・・それをこうして無理やりスペースを開け寝るといううのは、かなり無理があり私は少し欠け布団から出ていた。それを気にしてくれたのか・・・・なんだか、申し訳ない気持ちの同時に出てきた・・・だけど、やっぱり如月君は優しいことを再確認して、少し安心した。だから

「か、風邪ひいたら、こっちも困るし!こ、こっちで寝なさい・・・」

「いや、だからそうしたら・・お互いに半分くらい出ちゃうから・・・」

「いいから、来なさい。先輩命令です。」

私も、少し宮殿を出てから何か変わったのかな・・・やり方がいたずら的に卑怯だ。

「・・・わかりました。」

隣で横になったことを確認したら、私は、如月君の背中にぴとっと引っ付いた。特に深い意味はないのだが。風邪をひかれたら私も困るしこうしたほうが、温かいし一石二鳥だし!?なんて自分の何で言い聞かせてるかわかんないけど・・・・

「アリス!?ちょっと!?」

「いいからこうしたほうが温かいでしょ・・・」

「いや、でもなんか、これはまずいって・・・アリス・・?アリスさーん?」

「Zzzzz」

「寝てやがる・・」

それから私は、速攻で寝てしまった・・寒いのもあったが、なんだかんだ怖がっていたからかもしれない、それをきっと、信用できる人に引っ付いたから安心したのかな・・・

目が覚めると、日が差し込んでおり、一日が始まっていた。隣では・・・・・

「Zzzzz」

ぐっすりな、如月君・・・・・呼んでも起きないので・・・・私は鼻をつまむことに

「ん・・・んんn・・・んはぁあ!殺す気か!」

「起きない如月君が悪いわ。調査するよ、ご飯食べて街に行くわ」

半場強引に、如月君を起こし、私たちは街へ、あんなことを見過ごせるわけにはいかない。しかし変だ、血地は枯渇することなんてない・・・・最もヴァンパイア族が一番必要とするのは、血地からできる結晶。通称”紅石コウセキ”なのだ。それも簡単に枯渇することはない・・・どうして・・・こうして発掘屋をこんなひどい目を合わせるかわからない・・・街の発掘屋に聞いても見るが皆言ううことは一緒なのだ。

「見つけねえと、俺たちが石にされちまう・・・」

そのことばかりで、みんなまともに話してくれる人はいない・・・

「無駄さ、ここはあいつらに占領されちまったからな・・逃げたら殺されちまう。俺たちは飼い殺しさ」

そう話してくれたのは、街の案内役の男、ジョーさんだった。

「無駄・・・」

その一言に、私の胸はちくりと痛んだ。飼い殺し状態・・・でもどうして彼らは地震たちで探さないのか・・・・・・枯渇した・・・・血地・・・殺され石にされる街の人たち・・・・か・・・その夜も、まとめた情報から考えだされる可能性を全部考えた。すると如月君がある可能性について考えだした・・・

「人・・・石・・・・犠牲にならないといけない状態に陥る人たち・・・そして、それに追い打ちをかける、赤いローブの連中・・・まさか・・・」

「何かわかったの?」

「まだ確信は持てないんだけど・・・」

翌日、朝起きると如月君はいなかった。テーブルには、少し出てきます。すぐ戻りますという、置き紙が一枚。

「一人で、何を・・・あぶないよ・・・」

その時、ドアがガチャガチャとなり始め、身構えた。そして、勢いよくドアが開いた。

「待て!俺だ!」

「はあぁ・・身構えたじゃない・・・」

「で、わかったんだ。あいつらの狙いが!」

そこで話を、聞いているとある一つの、結論が可能性が出てきた。それは、彼らの狙いはおそらくある一つの石。それが、今テーブルの上にあるこの一つのこれだ。赤く光る一つの結晶に見えるが・・・中には脈打つ何かが見える・・そうこれは・・・

「こ、これ・・・・賢者の石じゃない!」

「うん、これを見つけたときは、そうなのかゲームの世界でしか見たことはなかったけど・・・」

「”げーむ”ってやつは、私にはわかんないけど・・これは、間違いない”賢者の石”よ」

これで、奴らの目的はわかった。おそらくは、魔王軍の関連者で、賢者の石を作り魔王復活の原料を作っていたとなれば、今までの行動や目的もハッキリする。だが、こんな事を見過ごすことはできない。

「こんな場合は、大体的リーダー格を倒したら、シナリオ的にはいいんだけど・・」

たまにだが、如月君は変なことを言ううといううかどんな意味か知らないが変な言葉を使う・・彼の住んでいた地域の言葉なのかな・・・

「なにはともあれ、今日も情報収集に行くよ」

私は、今日も如月君と情報収集・・・・しかし、この日はまたいつもと違った。街に出るとなんだか、騒がしい・・・まさか・・・

「・・・なんなの・・これ・・以上に静か・・・」

街を歩くと、商業街がなんだか騒がしい・・・忍びながら近寄ると

「ほら!払えないなら!こっちにこい!」

「いや!やめて!お父さんを連れて行かないで!」

その光景は、私が小さい頃味わった。あの恐怖と同じだ。そんな味わうのは私だけで十分だ。

「待ちなさいよ!」

気が付いた時には、私の体は勝手に動いていた。

「おい!アリス!待てよ!」

如月君の声は聞こえていたが、私の足は止まることはなかった。

「あんたたち!いい加減にしなさいよ!そんなことして!」

男の腕をつかむ男は、こちらを睨みつけてきた。

「なんだ・・この前見逃してやったのに、また邪魔をするのか?今度は邪魔はさせん!」

「邪魔するわよ!あんた達に!そんな権利はない!」

「うるさい!」

その瞬間、ポケットからあの石を取り出し、それを握りつぶし、手から滴る雫を舐めたそして

「貴様らよそ者は死ぬのだ!教祖様!」

そうすると、後ろから、ネクロマンサーが現れ

お前たちのように、神には向かうやつらは消えるがいい!それに、私は魔王様のためにも、こんなとこでくたばるわけにはいかないのだ!喰らえ!ロウラフォルース!」

その途端、業火が私に襲い掛かる。あんな炎防ぎ様がない・・・あんな高魔法見たことがないほどに・・・・

「これぞ賢者の石の力!お前らに渡すくらいならこうやって使ってやるわ!」

「くっ!防げるか!?」

「如月君!?」

彼は、鉄板を私の前で縦の代わりに構えた。

「そんな、鉄一枚で!防げっこないよ!」

だが、そんな彼の持つ鉄板は炎を防いだのだ、だがしかし本当は・・・・

「街の中でそんな魔法をぶっぱなしちゃダメでしょ」

その、声に私は聞き覚えがあった。懐かしいこの声・・・・まさか・・・

業火は、その瞬間吹き消された。大きな背中。見たことあるその光景・・・・・・

「よう、お嬢ちゃん、元気にしてたかい?あとはそこのお兄ちゃんはもっとしっかりしなきゃな」

「きっきさま!何者なんだ!」

「何者も、なにも、俺は名乗るほどでもないが、弱い者いじめは嫌いなんだ。」

目の前が、激しく光ったその途端。お兄さんは消え、赤ローブの連中は気絶していた。しかし、彼の姿を見たのは、私と如月君だけ、そのほかは誰も目撃しておらず、最終的に、赤ローブ軍団の拘束は私たちの功績となってしまった・・・・、あの人は誰なんだろう。・・あの日から5年経っていたが・・・あの人は全く変わっていなかった。いつも私のピンチに来てくれる、本当に彼は誰なんだろう・・・・その後、事件は解決し、私たちの生活に安定した時間が来た、しかし・・・派手に戦闘してしまったから問題だったのかもしてない。正確には私たちではないんだけど・・・あの魔法を見たら、そりゃ軽蔑されてもしかたがないわけで・・・日に日に肩身狭くなり、最終的に事件解決後、二週間でその街を後にした。馬車乗り場ではこの前の馬車引きのおじさんがいた。

「また・・・か」

「ええ、まあ」

私と如月君は、馬車の荷台に乗り、離れの町テイレストジョルスへ、私と如月君は向かうのだった。



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