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誰かの実体験

作者: 愛犬家

頭が熱を帯びてうまく働かない。

透明な膜を通して見るように世界に現実味がない。

自分が自分で無いようで、他人の人生を傍観しているような気分になる。

言葉の意味も理解できない。

なぜ生きているのかも理解できない。

自分がしたい事も、すべき事も分からない。

今まで簡単に、それこそ無意識にできていたことが酷く難しく思える。

僕は何も考えられなくなって、世界は意味のない背景になった。


意識は綿のように軽く、対して気分は鉛のように重かった。

僕の風船のような行動は、他人の目には奇異に映る。

だけれど僕にはどうすることもできない。

僕の風船のような頭では、風に流されることしかかなわない。


めまぐるしい世界に置いていかれた、そんな木々が羨ましい。

僕も植物に生まれたかった。

そうすれば僕のこの脳も、少しは役に立ったろう。


重い。重い。頭が重い。

明日になったら、どうか見える世界が変わっています様に。







辛かった。

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