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王宮での晩餐会

すみません、ステータスは次です。

評価して頂けると嬉しいです。

 ヒュンッ!!


 そんな効果音とともに目の前に城塞都市が現れた。


 ティグレスの移動魔法により、王都の中に直接移動するのかと思っていたカナエ達だったが、意外にも王都の手前30メートル程の所に移動した事にみんなが唖然とし、頭を抱えていた...何故だろうか。人生初の瞬間移動に驚くものがいなかった!!!!


(うーわっ!城塞都市の壁、こんなに高いんだ...。城もそれの何倍も高い...)


 カナエはあまりに壮大なスケールの建物を観て、建築物の知識は無いが、凄いなーと感じていた。......ド素人の感想だ...。



「...はぁ〜?なんで中じゃないんだ?」


 クラスメイトの1人、天野針也が機嫌悪そうにそう口にした。

 彼は爆とつるむ、ちょいワルな雰囲気の男だ。爆同様、だらしなくブレザーを着ている。

 彼は爆が煙たがるカナエを自身も煙たがっている。

 そんな彼が眉を顰めて呟くと、


「...概ね、一国の王都何だから簡単に入られたくねぇから、結界を張ってるとかだろ...」


 爆が鋭い考察をし、針也が あーね とだけ答える。

 すると、ティグレスがまた遅れたタイミングで口を開く。


「...はい。そんなとこですかね。

 この国は【アストレア王国】といい、ゼノス様を崇める、人族の国で1番歴史のある国です。ドーム状の結界が施されております。そしてその王都がここ、城塞都市【王都ロゼリア】でございます」


(...?...王都と国の名前が違うんだ...

 それにしても遠くから見るよりも、この国の城は大きくて凄いな...。白と青が基調かぁ...)


 そんな話を聞きながら、そんなことを考えてから、カナエ達は検問を受けずに大きな入口を通り、王都に入った。


 カナエ達が入っていくと、街は客の勧誘をする果物屋のおじさんや元気に走り回る子供の声が響いており、とても活気のある街並みが広がっていた。

 とても戦争が起こっているとは思えないほどに笑っている人が多くいた。

 何故だろう、カナエはそう思ったが、少し周りを見て考えると、答えは簡単に出た。街中を200人余りが団体で歩いていると、普通、何だ? と首を傾げて考えるだろう。

 でも、この街の人達は笑ってこちらを見て崇めるような態度をとっていた。


 それは何故か──


(僕達が召喚された人族なのを知っている...か)


 王族や貴族ならまだしも、一般人にまで公表されている。

 それが表すことといえば、“ 期待 ” だろう。


 そう思ったカナエは自分達が抱えている物の大きさを想像し、緊張した。

 そんな事はつゆ知らず、優愛は何故かぴょんぴょん跳ねていた。...兎?


 ───────────────────


 商業区を抜け、しばらく歩き、周りより少し高い高台にそびえる王城の門前に着くと、中から、気品のある執事のような人が現れ、カナエ達に頭を下げ、右手を前に出し、貴族の挨拶の様なポーズをとり、


「お待ちしておりました。ささ、どうぞこちらに」


 といい、カナエ達を城に招き入れた。

 天井が空を思わせるほど高く、大理石で出来た建物が眩く輝く。

 ここでも優愛はぴょんぴょん跳ねていた。

 ...バカ兎?



 ───────────────────


 カナエ達は真っ直ぐに玉座の間に通された。

 そこには、高貴な感じの服に王冠を被った威厳のある顔立ちの王らしきおじさ...お方。

 品のある美人な王女らしき似た顔の目が隻眼の少女が2人。1人は右が黄色、左が緑。

 もう1人は左が黄色、右が緑だ。

 子供っぽさのある童顔な、美少年といえる王子らしき人。

 そして、1年生、3年生がいた。

 カナエはホッと胸を撫で下ろした。

 王妃らしき人はいない。


(既に亡くなったのかな...)


 カナエはそう解釈した。


 王の前に集められた神代学園の生徒達は、何があるのか、と不思議に思ったが、王による真面目な口調の話を聞かされただけだった。

 正直、眠い。とカナエは思った。

 何故なら、長話が得意な生徒の敵!!!!校長の様な話だったからだ!!!!

 それでもカナエはちゃんと話を聞いた。


 人々を救ってくれ。


 貴方がたは救世主で、この世界の平凡な人族より、遥か強い。


 あ、私の名は、ガーフィッシュ・アストレア。歳は教えないぞぅ!


 娘のリリーフ・アストレア(15)、レリーフ・アストレア(15)。

 双子だよ。可愛いだろ!?!?

 なぁ!?

 だが!!!!娘はやらない!!


 息子のルーデンス・アストレア(12)。

 ...誰か...このバカの妃になって...?


 ...おっほん...えー、王宮騎士団で修行をし、力をつけなさい。


 国が衣食住を保証する。



 と、初めは真面目な話で退屈だったが、あとの方は王が顔色をよく変えたので少し面白かった。

 娘にはあまそうだ、とカナエは思い、息子は自分と仲良くなれるんじゃ?と思った。

 カナエの自己評価は低すぎる。


 そして、王様の初見での威厳のある顔立ち通りの威厳のある人には生徒達の目に映らなかった...。

 そりゃ、あんなに顔色を変えてたら...ね。


 王が話している際、双子の王女達は奏を凝視し、王子は美麗と優愛を交互に見て、どっちにしよう!という風に苦悶していた...。


(プレイボーイかっ!!!!)


 王がもらってくれと言う理由を察するカナエ。

 そして、同情する。

 同情したあと、異世界でも3人の魅力は通用するんだ、と思った。


 話が終わると、城で開かれる晩餐会にカナエ達は参加した。

 そこで奏と会話し、転移の際の話を聞くと、やはり同じだった。

 ティグレスの様なゼノス教徒の人が1()()()来て説明されたと。



 この時、カナエ達は気づかなかった。

 自分達の記憶が改善されている事に──。



 晩餐会で食べた王宮料理人の料理は、元の世界の食文化と大した差がない食文化で、とても美味しかった。

 どうやらこの世界は文明はまだまだだが、食文化は発展しているようだ。

 豚や牛は食べず、この世界では、大ガエルや羊を食べるそうだ。

 今回、カナエは遠慮したが...。

 カエルに抵抗があったようだ。

 カナエは今度、豚や牛の料理法を王宮料理人に教えようと心に誓った。


 晩餐会が終え、カナエ達は生徒達の為にあらかじめ作られた建物に案内された。

 学年ごとに分けられた同じ建物が3棟あり、内装は大理石のようだ。

 優愛は ほぇ~ と言いながらポカーンとしていた。

 カナエは、1人1人に与えられた部屋に行き、ベットにダイブしてそのまま寝た。


(あー...明日から...頑張ろ...ぅ...)

爆の描写が少ないですね。

次!次!!

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