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独り苦しむ貴方へ  作者: 桐生桜嘉
*プロローグ*
3/7

独り苦しむ貴方に捧げる

私は少し、疲れてしまったようだ。



『きっと、頑張りすぎてしまったんだよ』



ちょっとだけ、休んでもいいかな。



『休むことも大切。だから……』





──『……ゆっくり、おやすみ』──









“人それぞれ”と、人はよく言う。



なら“頑張り”というのも、一人一人違うもの。



誰かの基準に合わせる必要などない。




自分自身が「よく頑張った」と言えるなら、それでいい。


それで十分だ。



誰かと比べられたとしても、それは貴方ではない。


貴方には“貴方なりの”ものがある。


そこには必ず、“貴方なりの頑張り”がある。



それを誇りに思いなさい。


“頑張れた自分”を誇りに思いなさい。



誰かが貴方を責めたとしても。


私は貴方を責めたりしない。



私は“貴方の努力”を認め、そして“頑張れた貴方”を尊敬する。





今の貴方は、敵が大勢いると思っている。

それは友人であったり、家族であったり。


もしかしたら“自分”なのかもしれない。



“自分”でさえ信じられないのなら。


私を信じて。


私の言葉を信じて。



私は貴方を裏切らない。



絶対に、裏切らない。





大丈夫。


貴方は独りじゃない。



──“私”がいる。







頑張りすぎてしまったのなら、休めばいい。


“疲れたから休んだ”


それはおかしなことではない。

ごく自然で、ごく普通なこと。


休むこともまた、大切だ。



苦しいのなら、つらいのなら、吐き出せばいい。


我慢することなんてない。


我慢する必要なんてない。


我慢をすれば、その痛みはただ増すだけ。


だから吐き出してしまえばいい。



私がその聞き役となろう。


貴方の言葉は私が受け止める。


見捨てたりなんかしない。



「助けて」と言う声も、


その伸ばした手も、


全て私が受け止めよう。



誰かに助けを求めることは、何の恥でもない。


だから安心して、助けを求めなさい。






私が“私”であるように。



貴方は“貴方”。



他の誰でもない。



その痛みや苦しみを知っている貴方は、優しい人になれる。


その痛みや苦しみを知った時点で、貴方は優しい人だ。



必要とされない人などいない。


貴方は必要だ。


貴方のその優しさは、人を救うことができるだろう。

その優しさを必要とする人がいる。


だから、いなくなろうとしてはいけない。





ゆっくりでいい。


どれだけ時間がかかっても構わない。


ゆっくり、一歩ずつ、歩いて行こう。


前に、少しずつ。



どんなに小さな勇気でも。


その勇気をもてたことに意味がある。



どんなに小さな自信でも。


その自信をもてたことに意味がある。



“勇気をもてたこと”に自信をもって。


“自信をもてたこと”を勇気にかえて。



ゆっくり、ゆっくり、前に進もう。



いずれ必ず、光は見えてくる。



いずれ必ず、“幸せ”はやってくる。





私も一緒だ。


私も一緒に前へ進もう。



貴方は独りじゃない。





共に、前へ進もう。












読んでいただき、ありがとうございました。


私が言ってほしい言葉を連ねました。

そして私が考え思っていることです。


貴方は独りじゃない。

同じ苦しみを知っている人がいる。


それを忘れないでください。



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