海兵隊員達の戦い
海兵隊のイラクでの作戦…
イラク武器密売人確保の為投入されしアメリカ海兵隊の精鋭、《フォースリーコン》
短編物語です
20XX年
イラク砂漠地帯
午前1時
海兵隊第一武装偵察大隊
《攻撃チーム位置に着きました》
《無人偵察機プレデター監視位置到着》
《機動作戦チーム準備完了》
イラクの夜の砂漠…その先に村がありその周りをアメリカ海兵隊の精鋭の中隊が包囲していた。
《任務を確認するぞ、我々の任務はこの村の完全制圧およびこの地域の武器密売を牛耳っている密売人の拘束、この村の民兵達は国連の救援物資を奪いながら暮らしている村の民間人は奴らに殺された‥情け容赦は無用だ、全員殺せ‥いいな?》
《《《《ウーラー!!》》》》
海兵隊員達は海兵隊伝統の掛け声を言って武器を準備していた。
《こちらマスタングアクチュアル、ケータイの電波から奴の居場所が分かった、村の中央の建物の中だ、作戦を開始してくれ、諸君と海兵隊に神のご加護を》
《グリズリー・リーダー了解》
《ブラックウルフ・リーダー了解》
グリズリー攻撃チーム
「中尉準備完了です」
中尉
「分かった総員射撃用意だ」
砂漠の中‥丘の上で海兵隊員達35名が匍匐の状態で銃を向けて伏せている
M249分隊支援火器がSR-15アサルトライフルがM14DMRマークスマンライフルが村の方に向けられていた
海兵隊員
「行くぞ‥15秒前…」
M14DMRに長距離狙撃用の7.62㎜マッチ・グレード弾を装填する
海兵隊員2
「了解しました…」
M249の薬室に5.56㎜弾が装填される
海兵隊員
「8秒…‥行くぞ…」
アサルトライフルにそれぞれ5.56㎜AP弾が装填され村の方に向けられる。
民兵
「たく‥やってらんねえよ‥こんな真夜中に見回りなんてよ」
民兵2
「全くだな…」
貧乏クジを引いた民兵の2人はAKを腰にぶら下げながら村の周りを歩き回っていた
民兵
「なあ‥こんなとこに敵は来ないぜ、見ろよ月だって綺麗にまんまるさ、何も怒らないさ」
民兵2
「ああ‥そうだな~‥」
見上げれば満月の月が綺麗に見えていた
民兵2
「明日も仕事出し見回りは適当に切り上げ…ん?」
‥一瞬だけだが月の前を何か横切った?
民兵
「どうした?」
民兵2
「いや今一瞬…何でもない」
民兵
「なんだよ勿体ぶらずに教えろよ?」
仲間がバシバシ背中を叩いてくる‥
その時、砂漠の丘の方が光った
そして銃声
すると上から何かが降ってきた
民兵
「な‥何が‥!?」
降ってきたのは仲間の死体だ頭を撃ち抜かれている
認識したのと同時に丘の方から雨あられのごとく激しい銃撃が始まった。
民兵
「ウグァ!!」
俺は素早く地面に伏せた‥隣の奴は穴だらけにされた…
‥‥‥‥‥本当に貧乏クジ引いちまったな
「一等軍曹始まりました」
一等軍曹
「了解、始めよう空爆誘導開始」
海兵隊員
「アイアイサー!」
銃撃戦の繰り広げられている場所から離れて見張り台の上で倒れている民兵の横に2人の海兵隊員がいた
M40A3スナイパーライフルを構えている隊員とレーザー誘導装置LLDRを民兵の一団に照射している
一等軍曹
《こちらブラックウルフ2-1アルファ、マキシム4-1目標をマークした》
《こちらマキシム確認した攻撃を開始する》
上空高度1700m
そこに空飛ぶ砲兵ことAC-130Uスペクター・ガンシップが村の上を飛んでいた‥
C-130ハーキュリーズ輸送機を改造してGAU-12 25㎜ガトリング砲、L-40ボフォース40㎜機関砲そしてM102 105㎜榴弾砲が装備されている。
あの民兵が言っていた《月の前を横切った》正体はこれだった
AC-130は高度を上げ始めた
《高度3000mで安定させ目標地点に105㎜と40㎜を叩き込むそして村の中の敵は25㎜で仕留める》
AC-130は機体を35度傾けて標的を確認した。
《目標確認‥ウジャウジャいますね、グリズリーは250Mの位置にいます》
《それだけ離れれば大丈夫だ攻撃開始》
民兵
「畜生!どこから撃ってきてるんだ!?」
民兵3
「丘だ!丘を‥[ドヒュ!]
皆慌てて起きて銃を持ち飛び出して来たが大混乱だった‥相手が全く見えない、目印は発砲している時しか分からない
対して敵は正確に撃ってきているし制圧射撃もしてきて身動きが取れない
暗闇に隠れても撃ってくる‥恐らく暗視ゴーグルを使っているんだ。
すると空が光った‥そして地面が爆発した‥最初何が起きたか分からなかった‥が分かった時目の前に光の玉が落ちて意識はなくなった‥‥
海兵隊員
「随分派手にやっていますね」
海兵隊員2
「お陰でこっちは楽だな(笑)」
海兵隊大尉
「無駄口を叩くな‥行くぞ‥」
村の中を10名の海兵隊員達が移動していた
手にサプレッサー付きのM4カービンライフルを持ち五名ずつ左右5M感覚を保ちながら武器密売人確保に向かっていた。
やがてお目当ての建物が見えた
海兵隊員
「上に歩哨を確認」
一等軍曹
《任せろ》
そう言うと歩哨は頭から血を流し倒れた
海兵隊大尉
「建物を包囲」
海兵隊員
「了解」
隊員達は慣れた動きで建物の周りを取り囲む
海兵隊大尉
「ドップラー・レーダーを」
海兵隊員
「ただいま確認します」
海兵隊員は壁にAN/PPS-26ドップラー・レーダーを取り付けるこれは壁の向こうの人間の心臓の鼓動を検出して内部の人間を確認する画期的装置である。
海兵隊員
「内部には…6名いますね」
海兵隊大尉
「よし裏手からブリーチで突入、我々は前から突入する」
海兵隊員
「ブリーチはマズいのでは‥」
海兵隊大尉
「構わない、恐らく逃げるために荷造りしてる最中さ、ビックリさせてやろう」
海兵隊員
「…了解です」
海兵隊員はM1014ショットガンを背中から取り外し構えた
海兵隊大尉
「行くぞ‥スタンバイ…」
「くそ!なんでここが‥」
民兵
「落ち着いて下さい、大丈夫です‥」
密売人
「大丈夫!?敵は空からの援護付きだぞ!」
密売人は荷物を纏めながら電話を取り出し連絡を掛け始めたその時‥
ズダァン!ズダァン!!
密売人
「!?来たぞ!正面だ!!」
ショットガン独特の銃声が聞こえて正面の扉が曲がる
中の民兵達は扉を狙って密売人は部屋の角に隠れたその時!
バガァァン!!
突如後ろの壁が壊れて何かが投げ込まれた
それがフラッシュバンだと知っててもどうにもならなかっただろう。
パァァン!!!
眩い光と耳がおかしくなりそうな激しい音が部屋に響き渡った瞬間、前と後ろから同時に海兵隊員達が突入してきて民兵達を射殺した
海兵隊員
「クリア!!」
海兵隊員2
「オールクリア!!」
海兵隊大尉
「コイツだな密売人は!」
密売人
「は‥離せヤンキーめ!!」
海兵隊員が密売人を取り押さえる
海兵隊大尉
「マスタングアクチュアル、ターゲットフォックスを確保繰り返すターゲットフォックスを確保した」
《了解よくやった、第10山岳師団がそちらに向かっている、村の民兵は降伏して投降している。》
海兵隊大尉
「了解、ブラックウルフ・リーダーアウト」
海兵隊員
「へえ…イラクの民兵にこんなに武器をねえ~…ん?‥ほう…正規軍に協力者がいるんだな」
密売人
「ふん!私を捕まえた所で何も変わらんぞ!平和などこの国には来ないぞ!」
海兵隊大尉
「ああ‥確かにその通りだ…だがな‥」
海兵隊大尉は壁の穴から月を見上げた
海兵隊大尉
「戦い続けなきゃ平和はやってこないさ‥幻想でもいいからさ…」
彼らはもしかしたら今これを見ている瞬間も平和の為に戦っているのかもしれない‥
短編でした!
分からない人にも出来るだけ分かりやすく書いたつもりですが…ではまた!!