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22:To the Dungeon, Again.

お気に入り件数が540件超えていてびっくりです。

踊りたいのは山々ですが痛々しい視線を受けることは明らかなので自室に戻ってやりますね(((

「ほい、一人4000G」

「高ぇっ!?」

「いや、レア素材使って作った装備一式だぞ?むしろ安いじゃないか」

「ああ、そういうことか……」


結局あの後、リビアさんに手伝ってもらって全員分の装備を作った。

かなりの量を採掘したから素材はまだまだ残っているが、結構使ったのは事実だ。

それなりの額は払って貰わないといけない。


「ありがとうございます、こんな凄い装備」

「オメェすげぇなこの装備のステータス!」

「どうも。毎度あり~」


合計12000G。

これだけあればと、俺もホクホク顔であった。


「ナギサく~ん?私も手伝ったんですから分けてくださいね?」


そして12000Gが6000Gになった。

おかしいな。

リビアさんは手伝いといってもそこまでしてなかった筈だぞ。

少なくとも代金の半分を取られるくらいは。


「ナギサくん、この世界は理不尽なんですよ」

「理不尽なことをした後で言うなよ」


全く理不尽な世の中である。


「それじゃ、早速攻略しに行くか?」


シュウヤが新装備一式をメニューで一つずつ装備しながらそう言う。


「そう言いたいのは山々だが、先に情報をやる」

「情報?」

「といっても、隠しダンジョンの中の様子などを紙切れを書きまくっただけだがな」


覚えてる内に、ダンジョンから帰った直後に書き記したものだ。


「これを元に、多少は対策とか立てた方がいいだろう」

「わかった」

「随分と慎重なのね」


クレナさんが目を細めて尋ねてきた。


「まあ、な」


何せ攻略の今後がかかってるから、とは言えなかった。

説明するのが面倒くさいというのもあるが、変に情報を広めてしまうと争いの可能性もある。


これはあとになって自分にも同じメールが届いていたと気づいた(というか俺が気づかせた)リビアさんとの話し合いで決めたことだ。


「んじゃ、その作戦ってのはなんだ?」

「ああ、そのことだが……」


先ずはオーク対策だ。


奴は全身が硬すぎる。

俺の作った長剣では歯が立たなかったのだ。


一応、レア素材で作った装備一式で突撃すれば多少のダメージは与えられるかもしれないが。

ボスに勝つためにはあれを狩ってレベルアップする必要もありそうだし、何体も倒すとしたら『時間をかけて倒す方法』じゃだめだ。


それに、俺とリビアさんの場合はただ逃げただけで、実際には戦ってはいない。

オークの能力の全容はまだわかっていないのだ。


今回の作戦でリビアさんは置いていくから、【アビリティゲイン】を使ってもなんとか誤魔化せるかもしれない。

……多分。


シュウヤにも誤魔化すのを手伝ってもらうか。



そうしてその日は、作戦会議の様なもの3割と生産7割で終えた。








「よし、今日で攻略の今後を変えてやろうぜ」

「「「おー!」」」


俺達は翌日、洞窟の入り口付近での隠しダンジョンのある位置まで来ていた。

時刻は朝の8時。

全員準備は万端だ。


「おらよっと」


メモに記していた、ダンジョン入り口を開くための位置をドリルで正確に突く。


脱出後に少し目印を置いていて助かった。


因みに目印に使ったのは、俺のピッケルだ。

入り口のポイントのすぐ横に突き刺したままにしておいた。


因みに、ピッケルが拾われる可能性は低い。


何故なら、今ではこの街の殆どの人が今では始まりの街に引き返しているからだ。


この生産の街アールでの生産は、始まりの街である程度の生産経験をやっていなければ簡単に弟子入りできないことがつい昨日ほど判明したのだ。

おかげでこの街のプレイヤー人口もNPCの数以下だ。

まあ、NPCの数が多いというのもあるけど。




石壁が崩れ、俺はドリルを仕舞いながら歩き出した。


「行くぞー!」

「「おー!」」


俺の掛け声と同時に、クレナさんと覇牙さんが片腕を突き上げて前進し始める。

俺も二人に合わせて軽く走り出した。


さあ、いざダンジョン攻略!


「つーか何で生産職のお前が仕切ってんだよ!ここは攻略組の俺らに任せろっての!」

「黙れよ中学二年生。高校生にもなってないガキが(記憶)の危険を伴う攻略組に自ら参加してんじゃねぇよ」

「お前同い年だろがこのリアルチートォ!つーか今更だなオイ!」


本当にやかましいなコイツは。


『主、このまま行くとこの前のオークと遭遇するぞ』

「わかった」


シルブが俺に忠告し、俺はオーク対策の作戦の準備を始めた。

するとシュウヤが俺の行動に気づく。


「あと何秒で遭遇する?」

「おいシルブ、あと何秒だ?」

『このペースで進めばあと40秒くらいだろうな』


シュウヤの質問を繰り返すと、シルブがそう返した。


「40秒だそうだ。 準備しとけよ」

「了解だ。 おいお前ら!武器構えとけ!」

「「了解!!」」


シュウヤの掛け声とともに、全員武器を構えた。

俺は長剣1本、シュウヤは長剣1本と拳銃1丁、クレナは大きめな弓を、そして覇牙さんは俺の身長と同じくらいはあるだろう大剣を構えた。

陣形は、覇牙さんとシュウヤが前衛、そして俺とクレナが後衛という構成になった。

事前の話し合いで決めたものだ。




全員武器を構えながら走り続けてると、何かが見えてきた。



「よし、作戦通り行くぞ!」


身長4メートルはあるオークを目前に、俺達は散り散りになって作戦を開始した。




なんだろう、最近進撃の巨人にハマってるからかな、オークが巨人に見えます((((

あ、弱点はうなじじゃないですよ?(汗

ちゃんと作戦を考えr――、じゃなくて、考えてありますよ!

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