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19:The Recieved Mail

ホントにすみません!

ホントにすみません!

更新遅くてホントにすみません!

『グオオオォォォォーーーッ!!』


オークの雄叫びは、ギガントゴブリンのものと負けず劣らない迫力だった。

サイズはギガントゴブリンの方が大きかったが。ゴブリンの癖に。


しかし、今俺が陥っている状況はかなり不味い。

まず、好奇心が原動力のリビアさんがすぐ後ろにいる。

【アビリティゲイン】でシルブのスキルを使ってオークを倒せば、問い詰められること間違いなしだ。

何せ俺は生産系アビリティしか持ってはずいないのだから。


だから今は【アビリティゲイン】は使えない。


次に、武器がない。

手元にあるのはちょっと強めな水鉄砲と長剣一つ。

俺のインベントリに予備の長剣が一つ。

リビアさんのインベントリに危険な薬品とネタ装備が大量。


詰んだと思うのは俺だけだろうか。


残された手段は――――


「やっぱり逃げるぞ!」

「えー?隠しダンジョンをもっと探け――きゃぁ!?」


リビアさんの腕を掴み、俺は通った道を辿って猛ダッシュした。

肩越しに後ろを見ると、オークはすぐ後ろで俺達に追いついていた。


「こっちくんな!」


走る足を止めずに、奴の目を水鉄砲で狙い撃つ。

水はオークの目に奇跡的に命中し、奴は足を止め目を両手で覆った。

結構勢いのあった水鉄砲なので、目に当てられては流石に痛いだろう。


オークの呻き声を背後に、俺は入り口を目指して走った。




――――筈なのだが。




「何故迷ったんだ」

「見事に迷いましたねぇ」


基本的にダンジョンには、エントランスの位置に出口はないらしい。

つまり、入ったら同じところからは出られないのだ。

情報源はシルブ。


その情報はとても今更な気がする。


出口があるとすれば、ダンジョンクリアくらいか。


ダンジョンをクリアするのには、大勢でもかなり長い時間が掛かる。

隠しダンジョンは難易度が高いから、何日掛かるか。

ユウリに心配かけたくないというのに。


「(これからどうすればいいと思う?)」


念話でシルブに問いかけた。


『ダンジョンは途中にセーブポイントというものがある。そこから位置を記録し、外に出られるぞ』

「(出れるのか!?)」

『流石にクリアできなくて出れなかったら大変だろう。ずっとダンジョンから出られないネットゲームなんざ買う奴はそれほどいないと思うぞ。まあ、マザーコンピュータが何もしていなければの話だがな』


あのマザーコンピュータなら脱出手段の抹消くらいやりかねない。

今では娯楽目的のためにピンチに陥った俺達を観察してる訳だし。


しかし、可能性があるならすぐにでも出たい。


「セーブポイントを目指そう」

「セーブポイント?」

「ダンジョンには必ずあるはずだから。そこから外に出れるけど、隠しダンジョンはどうなのかわからない」


情報源は俺の知識じゃなくて、シルブだけど。


「なるほど、可能性に賭けますか。マザーコンピュータが何もしていないと信じて」

「フラグを建てるなよ……」


リビアさんは納得した様で、俺達はセーブポイントを求めて周辺を歩き回った。

ツッコミは無視されたが。








「で、よりにもよってこんな状況で発掘かよ」

「今思い出したんですけど、隠しダンジョンってことは珍しい鉱石とかもあるはずですよね」

「俺に聞くな」


下らないやり取りをしながら、リビアさんはインベントリから【スタンダード採掘ドリル】を取り出した。

もうしばらくは動かないだろうと思い、俺もインベントリからドリルを取り出すためにメニューを開いた。


すると、


『ピコーン』


メールが届く音が頭の中で鳴った。


「こんな時にメール?」

「え?なんですか?」

「いや、メールが届いた。多分ユウリからだと思う」


適当に言ってリビアさんの好奇心をこっちに向けさせないようにした。


メールを開いて差出人を見ると、一瞬吹き出しそうになったがなんとか口を押さえて留めた。

差出人として表示されていた名前。


それは、




『差出人:Cyber Fantasy Online 運営グループ』

『件名:この隠しダンジョンを訪れた者へ』




「………まじか」


思わず呟くと、リビアさんの地獄耳がその一言を拾った。


「なんですかぁー?」

「いや、なんでもない」

「なんですかぁー?」

「だからなんでもないから」

「教えて下さいよー」

「あー、あれだ、ユウリが昼ご飯作ったらしいから早く帰らないと」

「おー流石シスコンですね」

「シスコン言うな」


リビアさんのボケにちゃんとツッコミながらも、俺は内心かなり焦っていた。


やばいどうしようコレ。

嫌な予感しかしない状況だ。



とりあえずメールの内容を読もうと、俺は恐る恐るそのメールを開いた。


ここであえてカットです。

※作者がまだ書いてないだけです。


だ、大丈夫です!きっと次回は一週間以内に出せます!(目を逸らしながら)

いや、でもホントに頑張るので。

都合が良すぎるのは分かってますが、暖かい目で見守っていただければ幸いです。

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