第3章 罪科
四主権帝の一人「蒼白王」の殺害に成功し、ゲームの中での指名手配を受けゲームにアクセスしないで早5か月が経った。
部屋の真ん中にあるベッドの上で寝ていると、武装した集団が押し入ってきてサブマシンガンで自分を囲んで立っていた。
「国家執行委員会だ。これより排除を執行する」
国家執行委員会。こやつらは血も涙もない冷徹な暗殺部隊。それと同時に国の犬でもる。彼は自衛隊とは違って自由に武器の使用ができる。
彼らの役目としては「国の邪魔者を排除する」これが、彼らの仕事いや私に言わせれば遊びだ。
「P90とは、また古めかしいものを」
燐を目で確認し、義手をつけようと手を伸ばすが、先に銃弾を撃ち込まれ義手がはねのけられる。
「……ちっ、勝ち目がないか」
「両手を上げろ」
あーごめん、君腕ないんだよね。と憎たらしくいかにも兵長だと思われる、男は嗤いながらそういった。男の胸倉に掴みかかかろうとすると、銃声が響き立てなくなる。
体にロープを巻かれて、髪を引っ張りあげられて無理やり立たされる。
そのまま目隠しをさせられて連れ出される。
無理やり投げ込まれると、肌の感覚から装甲車の中だと理解した。
行先は刑務所か絞首台。と心の中で思って、静かにして目をつぶっていた。
傷口から血がだいぶ出ていることは、感覚でも理解していたが止めることができない。
やいないだろうと、思い込み調べていた伊月の家に行くと、扉が壊され荒らされた形跡がある室内に血痕が見えた。
怪しく思い部屋の中に入ると、身分証明書である端末が置かれ義手も置いてあり、ベッドの上には血が広がっていた。
変だ。とつぶやくと端末を取り出して商会に電話する。
「もしもし、俺だターゲットが犬に捕まった」
〝こちらもその情報は、入手している〟
「どうする」
〝お前の〝イザナミ〟をつかえ〟
「彼女をまた、戦わせるのか」
電話を切り、足早にその店から出る。
雨が降り出した町をかけて、商館に急いで向かう。
「なぁ、イザナミ。刑務所か死刑場の照会を」
〝すでにやっていますマスター〟
「ありがとう」
目隠しが外されると、巨大な空間だった。
では、これより刑を決める。と裁判官風な男たちが、目の前にあられる。
「殺すなら殺せ。この下郎」
言葉を慎め。とサブマシンガンの柄で殴られる。
「おぬしの名前は」
「私の名前は……―――――」