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始まり
目的地へと続く道のどこかで、ふと脇道が現れます。
それは、轍がはっきりと出来ていたり、ぬかるんでいたりする道のときもあれば、小石を丁寧に取り除いて作られたレンガ敷の道のときもあります。
大抵の人は気付かずに通り過ぎてしまいますが、何か理由があって、遠回りになるであろうその道をわざわざ進んでしまう人が、時折現れます。
本当は、目的地に行きたくない。
退屈だから、ちょっと刺激がほしい。
恐ろしい盗賊から逃げたい。
そんな人間が行きつくのは、人を惑わして遊ぶ魔物の城。
これは、そんな魔物に捧げられた一人の少女の日常です。




