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126話 植物?②

 マルクと翔太が隠れて飼っていた植物の魔物が、『エント』の子供だと判明した。解析スクロール使った。


 他の魔物植物は、『硬い石』を嫌がり近寄らないのにエントは何故か平気のようだ。

 マルクにエントから情報を聞き出させる。その代わりに飼っていいと、カンさんの実家の庭内でのみ飼う事を許可した。



 飼うと言っても庭で自由に過ごす。餌は水と光。マルクのライト魔法だ。

 それと生活魔法の水。実は俺たちは気がついていなかったが、翔太も生活魔法の水が使えるようになっていたのだ。ただしまだ、チョロチョロだ。


 エントはこの村にも複数生息しているらしい。気がついたら『エント』だったらしい。


 どう言う事だ?突然空からでも落ちてきたのか?

 例えば種で?それが育った?

 もしもそうなら今後も増える可能性がある。


 それとも植物の魔物がランクアップしてエントに成ったのではないか?


「チガウ アレ ベツ エント ナイ」


 ではエントと他の植物の魔物との違いはどこで見分ければいいのか。


「エント ミ ナル」



エント…ミ……ナル?

エント、実、成る?!!!!まさかゲームと同じ『エントの実』か!

マジか、本当にあの『エント』なのか!



 ゲームのエルフの森に生息していた森の守護『エント』。

 見た目はただの木だが、歩いて移動する。

 そして、木を蹴飛ばすと、枝をくれる。

 何度も蹴ると最後は実をくれて枯れて倒れる。が、別な場所で復活している。



「あのエントなのかあああ!」


「何故、茨城に、いや、日本にエントの木が!」



 ミレさんもカンさんも取り乱している。勿論俺も。



「タウさん、もしやここはエルフのも「いいえ、茨城県です。エルフの森ではありません」



 あ、あそうなのね。


 だが、エルフ組は大喜びだ。

 茨城でエントの枝と実取り放題だ。


 枝は矢の材料に。とは言え剣エルフであるタウさんとカンさんは必要ない。そして俺も無限の矢筒があるから矢(枝)は別に必要ない。

 だが『実』は加工するとエルフの能力が向上する『エルブンケーキ』になるのだ。俺のアイテムボックスにも入っている。



「しかし、エルブンケーキはどこで作成するんだ? ゲームや異世界と違って地球(ここ)にはナヒョウエはないぞ?」


「採れる時に採れるだけ採ろうぜ、いつかどこかで作れるかもしれ。だって、エントだぜ?」


「そうですね」



 カンさんと目を合わせてニヤリと笑う。エルフあるあるだ。「エントを見かけたら実を捥ぎ取れ」。



 動く魔物植物は、色々な種類の植物が動いていると情報が上がっている。唐松だけでない。


 では魔物植物とエントの違いはどこで見分けるのか。


 エントは木のテッペンに赤い実がひとつだけ成っている。その実を採るとエントは地面の下に潜ってしまう。

 実がなるまで地面の下にいるそうだ。(エント談)


 すると実のない植物は魔物と判断して倒していいのか。

 数日後ミレさんが這う這うの体で洞窟拠点へ逃げ帰ってきた。俺も後を追って戻った。ミレさんとエントの実を採りに行ったのだ。



「ヤバイ、大人のエントはマジヤバイぜ、俺死ぬかと思った。絶対近づいたらダメなやつだ」


「ミレさーん、大丈夫かー」


「カオるんこそ大丈夫だったか?戻ってないから焦ったぞ?エントにやられたかと思った」


「いや、俺は襲われなかった。あと実貰った」


「何だってぇぇぇぇ」


「そうか、カオるんもエルフでしたね。セカンドが」


「ゲームと違いリアルはひとりで3職でしたね。そうか、エルフだとエントに襲われない、そこはゲームと同じなんですね」


「じゃあ、俺とかアネや、他の者は危ないじゃないか。ってあれ?マルクはウィズなのに何で襲われなかったんだ?子供エントだからか?」


「あ、マルクはセカンドにエルフを取ってもらってる。キヨカはエルフを持ってないからエントに近づくな」


「あ、私、サードにエルフを作ったんです。それでマルクと一緒にレベル上げをしています」


「父さん、エルフはウィズのよりずっと簡単だったよ? 何でWIZはあんなに難しいの?」



 ……あのゲームの話か。

 マルク、その怒りは全国のウィズの怒りだ。

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