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03話:でも本当にそうなのかな?

 という事はつまり俺は漫画とかゲームとかでよくある異世界転移をしてしまったという事か!


 いやまさか飛行機の中で眠っている間にそんな事が起きてたなんて本当にビックリとした……って、いや、でもちょっと待てよ?


(いや、でも本当にそうなのかな? そもそも貞操逆転世界なんて本当にあるのかな?)


 今見てたテレビニュースでは男女比がおかしくなってる事を伝えられたし、空港の中も女性が多く見えるのは確かなんだけど……でもそれだけで貞操逆転世界に転移したなんて思っても良いのだろうか?


 そもそも俺は今まで17年近くとある田舎町で過ごしてきたけど、そんな男女比がおかしくなったニュースなんて一度も聞いた事が無かったし、地元の田舎町は普通に男女比半々くらいだった。


 だから羽田空港に到着して男女比がおかしくなったなんてニュースを見ただけでは、まだ俺は貞操逆転世界に転移したなんていう風には思えなかった。


 なので俺としてはこの世界が本当に貞操逆転世界になってるのか真相を確かめたい所だけど、でも俺は今までずっと田舎町に住んでいたんだ……。


 だから俺は今到着したばかりの東京で何でも気軽に話せる友達なんて一人もいないんだよなぁ……って、あっ!


「そ、そうだっ! そういえば東京には鳴海姉さんがいるじゃん!」


 俺はすぐにその事に気が付いた。


 鳴海姉さんこと姫月鳴海(ひめづきなるみ)は俺の遠縁の親戚に当たる年上の女性だ。年齢は23歳の社会人で、今は都内のアパートで一人暮らしをしている。


 元々鳴海姉さんは出身は埼玉の方で、夏休みとか冬休みになると時々母さんと一緒にその埼玉にある親戚の家に遊びに行ったりもしてた。


 ちなみに鳴海姉さんは身長は150後半くらいのスレンダーな体型で、見た目はクリクリっとした大きな目が特徴的な非常に可愛らしい女性だった。実はアイドルをしてると言われても信じてしまうくらいには凄く可愛いらしい女性だった。さらにファッションも凄くオシャレだったよな。


 そして俺は幼稚園児とか小学生だった頃にそんな鳴海姉さんと沢山遊んでもらった記憶も沢山残ってる。本当にいつも明るくて優しくて凄く大好きな親戚のお姉さんだった。俺にとって凄く尊敬するお姉ちゃん的な存在の人だし、それに初恋の相手でもある。


 そんな鳴海姉さんとは就職して埼玉の実家を出て行ってからは一切会ってないんだけど、でも東京に来る事があったらいつでも遊びに来てねって言ってくれて、鳴海姉さんは俺と母さんにアパートの住所を教えてくれていた。


 そして母さんは姉さんや親戚の叔母さん達にも東京に引っ越す事を事前に連絡したと言っていた。だから俺が東京に来ているのを鳴海姉さんも知っているはずだ。それならこれから今すぐ鳴海姉さんに会いに行ってみるのもアリなんじゃないかな?


「そうだな……よし! それじゃあ早速鳴海姉さんに連絡してみよう!」


 という事で俺は鳴海姉さんにアパートに遊びに行ってみても良いかを尋ねるために、スマホを取り出してLIMEで鳴海姉さんにメッセージを送ってみる事にした。


『鳴海姉さんこんにちは! 久しぶりです! 母さんから連絡いってると思うけど、今日ついに東京に引越して来たよ。という事で久しぶりに姉さんに会いたいんだけど、良かったら今からアパートに遊びにいってもいいかな? 外に出かけてるようならまた後日にするから連絡待ってるね!』


「……これで良しっと!」


 俺はそんなメッセージを鳴海姉さんに送っていった。今日は日曜日だし仕事は多分無いとは思うんだけど、でも友達とかと遊びに出かけちゃってる可能性があるよな。もしくはデートとかに行ってる可能性も十分にあるよな……。


「あ、というかそもそも……鳴海姉さんって彼氏とかいるのかな?」


 俺はふとそんな事が気になっていった。そういえば俺は姉さんから彼氏についての話とか聞いた事は一度もなかった。


 でも鳴海姉さんって学生だった頃は本当にアイドル級に可愛い女子だったから、男子生徒達からモテモテだったんだろうなってのは容易に想像がつく。


 だから当時から鳴海姉さんに彼氏がいたとしても全然おかしくないんだけど……それなのに学生時代の鳴海姉さんって夏休みとか冬休みはほぼ毎日のように俺と一緒に遊んでくれてたんだよな。


 まぁでもそれは俺がいつも姉さんにベッタリとくっ付いて離れなかったせいなんだけどさ。だってあの頃はどんな事があっても姉さんから離れようとしなかったもんな、俺……。


「あはは、だからもしも学生時代の姉さんに彼氏とかいたようなら、せっかくの長期休みを俺と遊んでばっかりにさせちゃって本当に申し訳ない事をしちゃったよなぁ……」


 という事で俺はそんな凄いお姉ちゃんっ子だった頃の自分を思い出してちょっとだけ気恥ずかしい気持ちになっていったんだけど、でもあの頃からずっと優しかった鳴海姉さんの事を思い出して俺は何だかポカポカと温かい気持ちにもなっていった。


 そしてそんな鳴海姉さんとは社会人になってからはまだ一度も会っていないんだ。確かもう三年近くは会ってないはずだ。


(今の社会人になった鳴海姉さんはどんな感じになってるのかな? きっと凄く綺麗な大人の女性になってるんだろうなー!)


 という事で俺は社会人になった大人の鳴海姉さんを頭の中で想像していきながら、鳴海姉さんからの返信を待っていった。だけど……。


「……って、連絡遅い気がするな。やっぱり日曜日だし出かけてるのかな?」


 俺はそう呟きながらスマホ画面を再度確認していった。鳴海姉さんに連絡してから既に30分以上が経過しているのにメッセージには既読すら付いてなかった。


 学生だった頃の姉さんは几帳面でマジメな性格だったから、俺がメッセージを送ったらすぐに読んで返事を返してきてくれていた。


 それなのにそんな姉さんから未だに返信が来ずメッセージに既読すら付かないという事は、姉さんは今現在スマホが見られない状況にあるという事だ。


 それじゃあやっぱり今日は休みだから外に遊びに出かけてるのかもしれないな。


「うーん、個人的にはここが本当に貞操逆転世界なのか今すぐにでも知りたかったんだけど……って、あっ、そうだ! そういえば姉さんの住んでるアパートって俺がこれから住む家と最寄り駅が同じなんだよな!」


 鳴海姉さんが住んでるアパートの住所は以前に本人から教えてくれた。姉さんが一人暮らしを始めた時にいつでも遊びに来てねって言って俺と母さんに教えてくれたんだ。


 だから俺はこれから住む事になる自宅に帰るついでに姉さんの住んでるアパートにも立ち寄る事も出来るという事だ。


「それに鳴海姉さんにアパートの住所を教えて貰った時はいつでも遊びに来て良いって言ってくれてたし……よし、それじゃあ新居に向かうついでに鳴海姉さんのアパートに挨拶に行ってみようかな!」


 それで実際に行ってみて鳴海姉さんがアパートに不在なようなら、また別日にでも改めて訪問させて貰えば良いわけだしな。


 という事でそう考えていった俺は早速鳴海姉さんの住んでるアパートを目指していく事にした。


 子供の頃の初恋だったお姉さんに会うのはちょっと緊張するけど、でもやっぱり三年近くぶりに鳴海姉さんに会えるのは凄く楽しみだな!

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