2話 後藤の過去
高校生活、ぼっちになる人は大きく2種類に分けられる
友達が欲しかったができずにぼっちになる人
友達を欲しがらず自らぼっちになる人
2つを比べるとかっこいいのは後者だ
しかし、後者の人はほとんどいないだろう
仮に「俺は友達はいらない」と言う人がいたとしてもそのほとんどは前者が強がっているだけだ、周りからは可哀想な奴と思われるだけだろう
だが、俺は後者になりたかった
中学時代、俺は前者のぼっちとして過ごしてた
クラスメイトにいじめられるわけでもなく、空気として過ごしていた
高校生になれば友達ができるだろうという期待も込めて遠くの高校に進学したが、俺は運命に導かれるようにぼっちになった
「このままの俺じゃダメだ」
しかし、友達を作るのことを諦めていた俺は裏でモテる系の孤立したクールな男子になることを決意した
必死に勉強をした
受験ではギリギリ合格だったが今では学年4位になるまでに
運動も毎日した
基本的な運動はもちろんどのスポーツにも対応できるようにいろいろなスポーツに挑戦し今では何をさしても万能で「体育の教科書」と呼ばれるまでに
美容にもこだわった
1000円カットから少し高い美容院に通うようにした
こうして俺は今、孤高でクールな男子を演じてるのだ
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「なぁ、体育のテストの範囲教えて」
「p19〜p32まで」
「さすが体育の教科書!」
「・・・」
(何それ俺の事!?それって褒めてるの!?気になる…)