1話世界の隅の日常
この世に生きる者は全て何者かと関わり生きている。
人も犬もそこらへんの虫だって生きる者はその流れからは逃れられない自身でさえ自分という者と関わっている。
ならば思い合うこともまた避けられない。
ならば声をかけ合うこともまた避けられない。
ならば傷つけ合うことも避けられない。
ならば愛し合うことそれもまた避けられないと俺は思う。
いつか全てなかったことになるとしても、
夏の暑い日俺は目が覚めた。
「京斗あんたいつまで寝てるんだよ」
「わかったって」
そうやってモゾモゾしている俺は朝イチのキックをくらった。
「痛った、」
「もっと痛くなりたくなかったら早く起きてくだーい」
そう言って俺を起こしたのは俺の母だ。
昔から変わらず短気な性格が人を起こす時にも現れているなら表れている。
「わかりました!(汗)」
「わかったんでまじで!もうほんと!!やめてくだい」
そう言って急いで準備をして最近シェージっていうやつがやってた動画で見たcoldシャワーなるものも済まして、
「朝ごはんどうする?」
「朝練で時間ないからパンだけでいいかな」
「はいよ」
そう言って母は手裏剣型にしたパンを俺へ投げた
「いってらっしゃい京ちゃん」
「うん。行ってきます」
おばあちゃんは母とは違い温厚だ。
「女とぶつかるなよw」
「ぶつからないだろ、じゃ行ってきます」
学校は近いので走って向かう。
できるだけ急ぐがもう朝のミーティングが始まってた。まずい、終わった。
主人公 矢寺 京斗 (やでら きょうと)
母 矢寺 紗弥 (やでら さや)
おばあちゃん 矢寺 明湖 (やでら あけこ)